アナーキー小池の反体制日記

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#2551 東芝と日立

2018年01月09日 | 国内の話題
両社とも日本を代表する大手電機機器メーカーです。
ところが今、東芝は存亡の危機にさらされ、一方の日立は絶好調なのです。

実は両社とも10年ほど前、経営危機に見舞われていました。
赤字額は日立は東芝の2倍もあり、身売り話が出るほどの困窮ぶりでした。
滝川市もメンバーである広域ごみ処理施設も、日立のプラントを使っていたのですが、赤字を言い訳に撤退したほどです。(そのあとへなまずるく、関連会社が新プラントを受注し、しっかり儲けていますが)

両社とも老舗の企業が陥りがちな、硬直化した企業体質がもたらした経営危機でしたが、日立はなりふり構わぬ、非情とも、えげつないともいわる努力?が功を奏し、再建がなったのです。

一方 東芝は日立に比べおっとりした企業です。
日立のような“なりふり構わぬ非情でえげつない”商売はできなかったのです。
経営危機の際、原発プラントに活路を見出そうとしました。
政府の後押しもあって、国内だけでなく海外にも進出を計りました。
それは、成功するはずでした。

・・・
2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所メルトダウン事件です。
原発は絶対安全、なのではない、ことを教えてくれました。
日本国内だけでなく、世界中に。

原発の安全性に関する基準が格段に厳しくなりました。
東芝が傘下におさめていたアメリカの原発プラントメーカーが受注済みの原発建設に、多額の追い銭が必要となったのです。

東芝にとって、傘下のアメリカの原発プラントメーカーが命取りとなってしまいました。
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