こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

病児保育について質問しました

2016-04-06 22:14:12 | 保育・子育て
なんと一般質問から1ヶ月。


一番大切に思っている定例会の一般質問なのですが、終わってからこのブログではとりあげていません。

言い訳をすれば、ブログを書くのは、たいてい夜もふけた頃。エネルギーがあまり残っていません。


今日はエネルギーが余っているというわけではないのですが・・・。


前置きはこのくらいにして本題です。


病児保育について初めて質問でとりあげたのは22年以上前。議員になって2年目の1993年9月定例会でした。

私自身が子育て中で、保育所の保護者会活動を一緒にしてきた仲間の皆さんからの「子どもが病気のとき」の苦労をいっぱい聴きました。「子どもの病気で休んだら、もう来ないでいいと言われクビになった。」「両親のどちらも休めないときには、遠くのおばあちゃんにSOS。新幹線で朝、来てもらう。」「休まず働いてやっと家賃を払って暮らせる。心を鬼にして子どもだけおいて仕事に出る。」・・・・

そのころは「病児保育」と言う言葉も、あまり理解されませんでした。


何度か取り上げ、5年後の1998年9月、「必要性を充分認識している。今後、整備する大規模保育所の中で対応できるように・・・」という答弁があり、さらに10年後、2007年に、老朽化した公立保育所の廃園とともに誘致された民間保育所(今は認定子ども園)に市が委託して、初めて「病後児保育」が実施されることとなりました。

切実な要望があり、永年の保護者会の運動もあって実現したものですが、年間の利用件数はたとえば、2014年度では20件。「一日の定員4人」となっていますが、利用が多いとはいえません。


ニーズがないのではなく、利用するためのハードルが高いのではないかと思います。

利用の大半は、実施保育所に元々在籍している子どもさんです。病気の子どもを、病院に連れていき、さらに遠くの、なじみのない施設に預けるというのは大変なことだと思います。


病児保育を全国に先駆けて実施した枚方に、以前、視察に行ったこともあります。今回は、直接行って話しを聞く時間がなかったの残念でした。、

枚方市は、市立病院を含む4ヶ所、合計で一日の定数23人で、病児・病後児保育を実施しています。ここまでは市のHPでわかりますが、利用実績がわからないので、FBでつながっている枚方の議員さんに資料提供をお願いしました。お互い議会中でしたが、すぐに送ってくださって感謝。

年間利用の延べ件数は、3151人。枚方の人口、就学前児童数は、それぞれ泉大津の約5倍。それにしても、泉大津の利用件数の100倍以上です。

保護者は、4ヶ所の施設のいずれかに申し込みますが、感染症の流行する季節などは、定員がいっぱいになるということ。場合によっては施設間で調整することもあるということです。

働く保護者のセーフティネットになっていることがわかります。


泉大津では「病児保育」は実施されていません。病後児保育が1ヶ所だけです。

病後児保育は「病気の回復期」の子どものための保育です。


子どもの病気は、前触れなく「ある日突然」のことが多いもの。

そして仕事は、たいていの場合、急に休むことは難しく、休むための段取り、引継ぎなどの時間がいります。

だから、働き続けるためには「病児保育」が必要なのだと思います。枚方の「病児・病後児保育」と泉大津の「病後児保育」の一番の違いは、そこにあるのだろうと思います。


「病気のときくらい、親がそばにいてあげれば・・・」という声も聴きます。

市が行ったアンケート調査で、「子どもが病気のとき」の対応で「母親(父親)が休んだ」「祖父母に頼んだ」などのなかで「仕方なく子どもだけで留守番させた」という答えがあります。

本当に「仕方なく」なんだと思います。

必ず誰かおとなの手で守られなければならない幼児が、しかも病気の子どもが、一日をひとりでカギのかかった部屋の中で過ごす。

こわいことです。あってはならないことです。でも現実に、アンケートでは0.08%が「仕方なく子どもだけで留守番」。就学前の子どもたちの0.08%は、30人以上になります。


労働者には休暇の権利もあり、「子どもの病気のときくらい安心して休める」ことも大切だと思います。

そうだとしても、職業を持って生きる人にとって「この日は休めない。穴をあけることも、代わってもらうこともできない。」ということがあります。私にもありました。議会のある日の朝、熱のある子どもを知人宅にお願いしたこともありました。支えて下さった方への感謝とともに、不安を抱えて議場にいた日を思い出します。


保護者にとっては病児保育は、「病院の中、あるいは病院に併設した保育室」が一番です。

朝、診察を受けてそのまま出勤できるということ、そして医療が保障される安心。


泉大津には市立病院があり、小児科があります。それを充分に生かした「子育て支援」として、病気や障害のある子ども達の発達支援とともに、病児保育を検討して欲しいと思っています。


市議会のHPから一般質問は録画で視聴できます。お時間と興味のある方は、よろしかったらコチラから。



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