こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

2018 大阪女優の会の公演

2018-07-30 07:38:47 | 憲法・平和
❝あきらめない 夏❞は今年で16回目。

そのうち私が見た舞台は4回。

どれも心に刻まれる深く鋭いメッセージでした。


なので今年もお誘いいただいて行ってきました。


一言で感想を・・・と言えば、「怖かった」。


映像と舞台でのパフォーマンスは美しい。

随所に笑いがある。開演に先立って脚本家の くるみざわしんさんの挨拶、「面白かったら遠慮なく笑ってください」の言葉の通り、たくさん笑いました。


笑いながらも「怖い」のは「どこかの国の ある時代」が、まさに「この国の今」であることを、リアルに感じるから。



紹介があとになりましたが、今年のテーマは「テキスト闇教育」。今、実際に子どもたちが教室で手にする「公民」「歴史」「道徳」の教科書が映像で映し出されます。


戦争で自分の命を差し出す、生きることをあきらめことを「美しい」と賛美する「歴史」。

「正しいあいさつ」の仕方を「これしかない。これ以外は間違い」と教える「道徳」。


オモテ向きは「平和が大事」「個性の尊重」と言いながら、疑わない、考えない、抵抗しない「人」をつくる材料を巧妙にちりばめているのではないか。

権力の意図に気づくことなく、あるいは気づいても黙って見逃していくこと、無関心と諦めが一番怖い。

自分の中に潜む、「あきらめ」や無力感。「あなたはどうする?」と問いかけられた気がします。



それにしても、92歳の河東けいさんの凛とした美しさは相変わらず。

小柄な身体で、皆が立ち並ぶ中、舞台の中央にひとり椅子に腰かけても尚、大きく見える存在感。はりのある声。


❝あきらめない 夏❞の16回目の公演は、怖いけどすがすがしい舞台でした。
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