ジェンダーギャップをテーマにした質問を考えながら、いきついたのは、「何が幸せか?それは、人それぞれ」ということ。
「あたりまえだ」と思いますか?
昨年11月号の「広報いずみおおつ」の紙面。
「人権」のコラム、「ジェンダー平等」の下に「市長のうごき」で金婚祝賀会への出席の記事でした。
結ばれて50年、健康で金婚式の日を迎えることは、幸せだと思います。
けれど、人の人生はそれぞれで・・・。
結婚してすぐにパートナーが病気になって、結婚生活は全てが看病の日々、数年間で別れの日を迎えたカップルもありました。それでも「短い間でも一緒にいられて幸せだった」と、私の若い友人は言いました。
一度はお互いを唯一最良のパートナーとして選び合ったけれど、時を経て別々の人生を生きることを選ぶカップルもたくさんあります。
結婚はしても、子どものいない暮らしを望む人もあり、望むのではなくても、結果としてそうなるカップルもあります。
同性のパートナーとの暮らしに、安らぎを見出しているカップルもあります。
生涯を一人で生きる。誰にも遠慮しない、ひとりの暮らしを楽しむ人もいます。
幸せの形は、みんなそれぞれで「20代から30代で、一人の異性と家庭をつくって、子育てして、永年連れ添って年を重ねる」ことが「幸せのスタンダード」ではないだろうと私は思います。
ジェンダーとは・・・社会的、文化的につくられた性差。
性的マイノリティの人たちへの差別や偏見、生きづらさも「社会的、文化的につくられた」もの。
ありのままの自分や、ありのままの相手を、認め合うこと。傷つけないこと。誰にとっても合理的でない不利益はなくすこと。そんなジェンダー平等の社会をめざしたいと思うのです。