8月6日、著者の講演を聞く機会があった。
2016年、「マイナンバーはこんなに怖い!」を読んで、本当に「怖い」と思った。
その怖さを、なかなか語ることができない。
伝えることが難しい。
そんなジレンマのなかにいた。
そして7年以上たって、今、起きていること。
マイナンバーカードと保険証をめぐるトラブルは、あとを断たない。
著者は「保険証廃止にストップをかけることができたとしても、マイナンバー制度そのものの本質的な問題が解消されるわけではない」ということに警鐘を鳴らす。
それにしても、あまりにも民主主義を蹂躙したプロセスで医療を受ける機会が奪われかねない「保険証廃止」の中止を求める事。その運動のなかで、マイナンバー制度そのものの問題を考えていくこと。そのために、必読の書だと思う。
著者;黒田充
出版社;日本機関紙出版センター