岸和田マドカホールでの演説会で開催した18区演説会で、18区国政対策委員長の馬場ひできさんは、1冊の絵本を手に登壇しました。
戦争の時代に、餌を与えられずに餓死したという実話にもとずく「かわいそうなぞう」。
馬場さんは、「空手部の主将、学ランを身に着け応援団」など「政治にはあまり関心がなかった」という自身の青春時代、「それでも、なぜか昔から反戦、平和への思いが強く、戦争展や原爆ドームに足を運んだり書物を読んだりした」、「戦争への怒りの原点」として「1冊の絵本との出会い」を語りました。
以下、馬場さんのスピーから。(私の要約です)
最初は読み聞かせだったと思うのですがすごく心に残ったことを覚えています。最初はゾウがかわいそうだなという感想でした。それ以降もこの物語に触れることがありましたが中学生頃になると「戦争は怖いな」という感想になりました。大人になるにつれてそれが戦争に対する怒りへと変わっていきました。
ゾウを餓死させなければならなかった、その実行をしなければならなかった飼育員さんの気持ちを考えると胸がつぶれるような思いです。
今、皆さんと一緒に考えたいことがあります。なぜ今でもこの絵本が読み継がれているのか。50年も前の絵本がなぜ今でも語られるのか。
それは決してこの物語が当時の日本の姿を美しいものとして描いていないからではないでしょうか。もう2度とこんな悲惨な戦争を引き起こしてはならないという思いで描かれた物語だからではないでしょうか。
家に帰って、本棚から久しぶりで、「かわいそうなぞう」を取り出して読みました。
やせ細ったからだで、けんめいに芸をしてみせる。ぞうの姿が目にうかびます。
つちやゆきお 文
たけべもといちろう 絵
金の星社