バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

植物バイオテクノロジー情報 2005-07

2005年07月31日 | 植物&農業

コエンザイムQ10の新規な生産方法の開発

  ユビキノン-10とも呼ばれるコエンザイムQ10(CoQ10)は、ヒトにとって不可欠な抗酸化作用を持つ物質である。生体内で合成できるが、その細胞内濃度は加齢に伴い減少するため、健常者も補給が必要である。我々はグルコン酸菌由来のCoQ10合成関連酵素遺伝子を導入することにより、CoQ10生産イネの作出に成功した。

     農業生物資源研究所・遺伝資源研究グループ・遺伝子多様性研究チーム
     http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h16/nias02014.html

ショ糖リン酸合成酵素遺伝子を高発現させたジャガイモの収量特性の向上

  植物におけるショ糖合成の鍵酵素であるショ糖リン酸合成酵素遺伝子の高発現とそれに伴う活性の増加が、ジャガイモの収量並びに塊茎に含まれるショ糖含量を増加させることを、トウモロコシショ糖リン酸合成酵素遺伝子を導入したジャガイモを模擬的環境において栽培、解析することによって明らかにした。

    農業生物資源研究所・生理機能研究グループ・物質代謝研究チーム
    http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h16/nias02021.html

インスリン分泌促進機能を有する改変グルカゴン様ペプチド(mGLP-1)蓄積米の開発

  インスリンの分泌を促進するペプチドホルモンであるGLP-1を高蓄積する米を開発するために、改変したmGLP-1を単独で発現させる形質転換イネを作成したが、発現が認められなかった。そこで融合タンパク質または直列に連結したmGLP-1を発現する形質転換イネを作成することによってmGLP-1を高蓄積させた米の開発に成功した。

    農業生物資源研究所・新生物資源創出研究グループ・遺伝子操作研究チーム
    http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h16/nias02022.html


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。