バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

iPS細胞から臓器 4年後に世界初の臨床研究 立体的に作製、移植し再生

2015年05月14日 | 細胞と再生医療
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って立体的な臓器を作る研究が加速している。万能細胞による再生医療は網膜など細胞レベルでの研究が中心だったが、最近は肝臓や腎臓などを立体的に作製する手法が登場。横浜市立大は立体臓器を世界で初めて移植する臨床研究を2019年度に開始する計画だ。 産経 SankeiBiz.,2015.5.4

ニコン、再生医療向け細胞を量産へ iPS細胞も視野

2015年05月14日 | 細胞と再生医療

 ニコンは7日、再生医療向け細胞を量産する工場を建設すると発表した。将来はiPS細胞の生産も視野に入れる。再生医療向け細胞の受託生産で世界最大手のロンザ(スイス)と業務提携して製造ノウハウを提供してもらい、2017年度の稼働を目指す。 朝日新聞デジタル.,2015年5月8日

世代をこえてゲノムワイドにDNAメチル化を制御するしくみ

2015年05月14日 | 医療 医薬 健康
プレスリリース 掲載日:2015-05-13
国立遺伝学研究所

世代をこえてゲノムワイドにDNAメチル化を制御するしくみ
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 DNAメチル化はトランスポゾンや遺伝子の活性制御に重要です。植物においてはDNAメチル化の有無が世代をこえて継承されます。しかしながら世代をこえて継承されるDNAメチル化パターンの動態を制御する機構はほとんどわかっていませんでした。シロイヌナズナのクロマチンリモデリング因子DDM1(Decrease in DNA methylation)をコードする遺伝子の変異体では、トランスポゾンや反復配列のDNAメチル化が低下し、数世代後にはさまざまな発生異常が観察されます。今回、全ゲノムのDNAメチル化を調べることで、ddm1変異がゲノム全体でのDNAメチル化低下とともに数百の座でDNAメチル化の上昇を引き起こすことがわかりました。DNAメチル化低下はddm1変異体の1世代目から観察されますが、メチル化上昇の効果はddm1の1世代目ではあらわれず、数世代後においてのみ観察されます。さらに、DNAメチル化の減少した染色体を野生型下に導入すると、これが数世代後にはトランスにDNAメチル化上昇を引き起こしました。これらの結果は、世代をこえてゲノム全体のDNAメチル化を制御する負のフィードバックの存在を示します。この機構はゲノム中に一定の割合でDNAメチル化された領域を「分化」させるのに重要と考えられます。日本の研究 2015年5月13日

甲南大のDNA非標準構造制御研究が進む

2015年05月14日 | 医療 医薬 健康
甲南大のDNA非標準構造制御研究が進む
-神戸大と連携、機能性たんぱく質の生成探る

 甲南大学先端生命工学研究所(FIBER)の杉本直己所長は、DNAの非二重らせん構造に着目し、健康促進や疾患発症の未然防止につなげる「先制核酸医工学」の研究を進めている。細胞内のDNAやRNA(リボ核酸)の構造と安定性を解析し、核酸に作用する薬の開発のほか、有用なたんぱく質を生成する機能性核酸の設計を目指す。日刊工業新聞 2015年05月12日