バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

神経細胞の保護のためのウチワサボテン抽出物又はそれから分離した化合物を用いた医薬組成物

2007年08月11日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
出願番号 : 特許出願2003-539668 出願日 : 2002年10月29日
公表番号 : 特許公表2005-508974 公表日 : 2005年4月7日
出願人 : コレア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー 発明者 : リ ヨン ソプ 外6名

発明の名称 : 神経細胞の保護のためのウチワサボテン抽出物又はそれから分離した化合物を用いた医薬組成物

【課題】神経細胞の保護のためのウチワサボテン抽出物又はそれから分離した化合物の用途を提供。
【解決手段】本発明は、ウチワサボテン(オプンティア・フィカス・インディカ;Opuntiaficus-indica)を酢酸エチルで抽出して得られた抽出物又はそれから分離した化合物を用いた神経細胞保護のための医薬組成物に関するものであって、アルツハイマー病、脳卒中、パーキンソン病のような脳神経系疾患、虚血によって引き起こされた細胞および組織の損傷、または心筋梗塞のような心血管系疾患の予防および治療に非常に有用である。

ウチワサボテン植物の部分またはそれからの抽出物のうつ病治療への利用

2007年08月11日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
出願番号 : 特許出願2006-537161 出願日 : 2004年10月26日
公表番号 : 特許公表2007-509877 公表日 : 2007年4月19日
出願人 : ビオプランタ・アーツナイミッテル・ゲーエムベーハー 発明者 : ミヒャエル・ネルドナー 外1名

発明の名称 : ウチワサボテン植物の部分および/またはそれからの抽出物のうつ病治療への利用

本発明は、抑うつ症状、うつ病、あるいは不安症、パニック障害、双極性うつ病、心身症および月経前症候群などの抗うつ剤の影響を受けうるその他の情緒障害、およびこれらの病気の前段階の治療にウチワサボテン類、その植物の部分および/またはそれからの抽出物または生成物を利用することに関する。

メタボローム研究:CE-MSを用いた細胞内代謝物質の大規模解析

2007年08月11日 | 健康・栄養機能性成分
近年、モデル生物でゲノムの全塩基配列を解読することに成功し、トランスクリプトーム、プロテオームの大規模研究が盛んである。研究の現場では遺伝子の発現からタンパク質、代謝物質までの網羅的な解析とシステム生物学が、生命現象の理解には不可欠であることが再認識されつつある。
そんな中、代謝物質を網羅的に測定するメタボローム解析が注目を集めている。慶應義塾大学先端生命科学研究所は、世界に先駆けて大規模なメタボローム解析を行うだけでなく、大学発ベンチャー、HMT社を設立した。培養.jp.,http://www.baiyou.jp/doc_files/page/column/0014.html

メタボローム解析を活用し、酸化防止効果のあるビール酵母の育種に成功

2007年08月11日 | 健康・栄養機能性成分
~慶應大学と共同研究で、亜硫酸を多く生産し硫化水素を低減させる酵母育種法を発見~
 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)の基盤技術および次世代技術の開発を担うフロンティア技術研究所(横浜市金沢区、所長 石井康之)は、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、所長 冨田勝)と共同でメタボローム解析※1という新しい手法を用いて酵母中の代謝物質(メタボローム)の流れを改変することで、ビールの品質向上に有効なビール酸化防止効果のある酵母の育種に成功しました。
 当社は、この成果を今後のビールづくりに活用するとともに、メタボローム解析を核となる技術として位置づけ、酒類、医薬、アグリバイオ、健康・機能性食品といった様々な分野に応用していきます。 キリン㈱プレスリリース2007-08-09

マストドンのゲノム初解読=アラスカ永久凍土から歯を発掘-国際チーム

2007年08月11日 | からだと遺伝子
 米アラスカの永久凍土から、13万~5万年前と推定されるマストドンの臼歯を発掘し、細胞小器官ミトコンドリアの全遺伝情報(ゲノム)を初めて完全解読したと、ドイツ・マックスプランク研究所などの国際チームが11日までに米生物学誌プロス・バイオロジーに発表した。
 絶滅した動物のミトコンドリア・ゲノムが完全解読されたのは、オーストラリアにかつて生息した飛べない巨鳥モア、マンモスに続き、3種目。 時事通信 2007-08-11

遺伝子操作で「セックスしか考えないオス」化したメスマウスが誕生

2007年08月11日 | NEWSクリッピング
 動物の性行動を決定する性ホルモンは、実はそれほど重要ではなかったようだ。ハーバード大学の研究チームが、メスのマウスの遺伝子を1つ欠損させただけ、セックスのことしか頭にないオス」のようになったという。その行動の様子を動画で紹介。WieredVision., 2007-08-10

NAIPの BIR2領域によるカスパーゼ非依存性機構による神経細胞死抑制

2007年08月11日 | 細胞と再生医療

報告名称 研究者 池田 穰衛
 所属: 東海大学総合医学研究所

研究実施機関 東海大学総合医学研究所

報告概要 NAIPは脊髄性筋萎縮症(脊髄前角細胞の変性による運動神経変性疾患)の原因遺伝子として単離・同定された。NAIPはinhibitor of apoptosis proteins(IAP)ファミリー同定の端緒を拓き,その主たる機能であるアポトーシスによる細胞死の抑制ならびに細胞複製や分化調節にも関与している。NAIPはmenadioneおよびDMNQによって誘導される細胞死を特異的に抑制する。抑制活性に必要な機能はNAIPタンパクのN末端領域(BIR-1, -2, -3を含む領域)に限定されており,BIR2領域とその前後領域に存在する総計4固のα-helicesが必須である事が判明した。細胞死抑制活性発現にはこのN末端領域断片が全長NAIP分子から切り出されることが必須である。この切断の過程はmenadione(または酸化的ストレス)で特異的に誘導されるprotease(既知のcaspasesと異なる)によって触媒される事が明らかになった。これらの知見をもとに神経細胞死制御機構におけるNAIPの機能について報告する。J-Store >> 研究報告コード R013000168

新規転写因子gcmによる細胞の運命決定

2007年08月11日 | からだと遺伝子

報告名称
研究者 堀田 凱樹
 所属: 国立遺伝学研究所

報告概要 ショウジョウバエgcm遺伝子は,神経細胞とグリア細胞とのいずれに分化するかが決定づけられる神経幹細胞の非対称分裂のスイッチとなる。その非対称性発現が細胞の運命を決定する鍵となる新規転写因子である。GCM蛋白質はDNAの特異的8塩基配列に結合する。その配列は標的遺伝子repoの制御領域にタンデムに存在する。DNA結合モチーフはヒト,マウス,ゼブラフィッシュなど多くの生物の遺伝子で保存されている。gcm遺伝子は神経系以外にも,例えば血球の分化などにおいても,細胞の運命を決めるスイッチとして働いているのかも知れない。 J-Store >>  研究報告コード R013000171

不良土壌で生育可能な耐鉄欠乏性植物の遺伝子導入法による創製

2007年08月11日 | 植物&農業
研究者 森 敏  所属: 東京大学大学院農学生命科学研究科

報告概要 今後25年以内に,世界の人口は現在の60億から80億になろう。それにもかかわらず,人為による土壌劣化のため,一人当たりの穀物耕作面積はそのとき現在の0.12haから0.08haに低下するとWorld Watch研究所では予想している。これから先は,開墾による優良土壌の確保が期待できないので,地球上の不良土壌での食料増産が緊急の課題となってくる。ところが,これまでの育種家は優良土壌での生産効率の高い品種を育種選抜してきたので,栽培作物の選抜の課程で必然的に不良土壌耐性に係わる種々の未知遺伝子を脱落させてきたと考えられる。そこでこの研究では,世界の不良土壌のうちの25%を占める石灰質アルカリ土壌に特有の症状である鉄欠乏症に対して耐性を有する,すなわち鉄欠乏になりにくい作物を,異種間の遺伝子導入法によって創製することを目的とする研究を行って現在に至っている。例えばイネ科植物の中でも最もアルカリ土壌に耐性であるオオムギは不溶体である鉄を可溶化するために,根から3価鉄イオンのキレーターであるムギネ酸を根圏に分泌する。われわれはオオムギの根で働いているムギ根酸の生合成経路を図1に示すように確立した。次に,鉄欠乏耐性イネを創製した。J-Store >> 研究報告コード R013000197