生き延びるためのラカン (ちくま文庫) | |
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筑摩書房 |
ずいぶん前に再読したので、読んだ記録だけ。
ラカン入門書として実は一番気楽に読めるものかもしれん。
でもあまり生き延びられそうな感じはしなかった。
「生き延びる」ほうに主眼がある人にはあまり勧めない。
「ラカン」に主眼がある人にはお勧めする。
現実界・想像界・象徴界のこととか
鏡像段階とか
対象aとか
繰り返し読んでると分かった気がしてくるが、
あとからまとめることができるほどにはわかっていない。
いつももやもやするのは
鏡像段階って鏡に映る自分の姿をみるという具体的な体験を契機にするってことなんだけど
鏡がない社会とか時代とかと現代とでは
人間の出来上がり方が違ってくるということなのかなあ
そんなに状況に左右されるのかなあ。。。
動物はそういう自我形成が起こらないのかなあ
ある種の動物は同族の姿を見ることで成熟というか完成に至るといわれているけれど。
ヒトは未成熟な段階で誕生して、視覚とか運動能力が完成しないうちに外界を体験する?
というか外界と自我という区分が出来上がる前の段階があるんで
そのことが人間と動物の違いをもたらしているんだろう。
でもパッと見、ネコなんかは生まれたてはだいぶ頼りないよね
毛も生えてないし目も開いてない。
はっ
だからネコはあんなに人間ぽいのか?
彼らには自我とか大文字の他者とかあるのかもしれん!
これは幼い猫に鏡を見せる実験をするべきかも??
と適当な妄想を述べて終わる。