というとなんだか唐突なんですが、
自殺について、まったく個人的な見解を話します。
もしご賛同得られないとしても、さらっと聞き過ごしていただきたいと思います。
最近自殺について、科学的な見方をするようになってきたんじゃないかと思う。
たとえばこれとか、
asahi.com:健康:健康・生活(追記2020:リンク切れにつきリンクを外しました)
あとWEBでは見つけられなかったけれど、
喫煙習慣と自殺についての統計についての新聞記事も読んだ。
(喫煙者ほど自殺傾向が高くなるらしい)
うつ病との関連でもいろいろな本で語られている。
以前は自殺というと
もっともらしい動機があるとか、厳しい現実から逃げるとか、
人間的に弱いとか、生命を軽んじているとか、
そういう文学的なとらえ方だったように思うんだな。
でもよく研究してみると自殺にもメカニズムがある。
なので、予防なり防止というのが、本人にとっても周囲にとっても望ましい形で可能である。
そんな考え方がそれとなく広がってきているのかなと思う。
今のマスメディアって、「がんばれ」というメッセージにあふれていると思う。
新聞だって、紙面のあちこちに「がんばれ」と書いてある。
たとえば家で購読している新聞の土曜版には、苦労して成功した人についての特集が毎回組まれているし、求人欄にすら、若くして企業した女性の談話なんかが載っている。
音楽だってそうで、今のポップスは異口同音に
「がんばれ・はばたけ・あんたはすごい」と言っている。
こういう記事は、ある状態にある人には厳しいメッセージだ。
若い人に向けては、「今のうちにしっかりがんばってこういう人にならないとだめだ」
歳とった人には「あんたももう少しがんばらないと恥ずかしいぞ」
といっているように聞こえる。
「がんばらないとだめだ」→がんばってるんだけど成功者になれない→自分はだめな人間だ
こういう意識は自殺のメカニズムと関係してるような気がする。
勝手な直感ですが。
で、自殺についての科学的なアプローチが、世の中どういう雰囲気にしていくと自殺が減るのか・・という観点につながっていくと、もうちょっとマスメディアの雰囲気も変わり、世の中の雰囲気も変わるんじゃないかと思うんです。
劇的には変わらないだろうけど、でもたとえば
「月曜日に多い」とか「朝5時に多い」とか具体的な姿を示されれば、
今まで「自殺するヤツは弱いヤツだ」と抽象的に見ていた人も
見方を少しは変えると思うんだ。
この「少し」が積み重なっていくと、結構効果あるんじゃないかな。
なので、
自殺についての、研究者の方の地道な研究が、
我々の生き方への視線をいま変えつつあるところなんだろうなと思い、
ひそかに新聞記事などに注目しているんです。
とは言っても某チョコのCMみたいに面と向かって
「やめちゃえば?そんなにがんばらなくていいよ」とか言われるのもまた
無責任な感じがして腹立っちゃうんですけど(^^;)