Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ記7:モンマルトルで一日だらだらする

2009-10-06 01:16:11 | パリ記2009
パリ記7回目はモンマルトルで一日中だらだら~~
1回で終わるかなあ?

*****

9.19sat バスでサン・ラザール!
さて今日はモンマルトルに行く日なり。モンマルトルにどうやって行こうかなあといろいろ考えていたです。メトロではちょっと行きにくく、7番でオペラに行き3番に乗り換えサン・ラザールでまた乗り換え?とか、67番バスはピガール行きだからピガールから歩くかなあ?でも67番バス乗り場まで遠そうだなあ?とか。

でもパリ行きの前に再観した映画「アメリ」で、アメリがメトロのアベス駅にいたのを見て、これはアベス駅に行かねば!ということで、メトロで訪れることが必須になり。どうしようかな?と思っていたら、ふと昨日乗った21番バスがサン・ラザール行きだったことに思い至り。
おお、これが正解。21番か27番のサン・ラザール行きは乗り場がステュディオに程近いし、2路線あるから便もいいし、サン・ラザールからメトロに乗り換えアベスで降りる。完璧なプラン

いざ、バスでGO!


車窓から~


というわけで、一路サン・ラザールへ。終点までなので余裕で朝のパリ風景を楽しむ。サンジェルマンやルーブルを抜け、オペラを通りサン・ラザールへ。
サン・ラザールの駅舎前にバスは着く。人通りもまばらで朝の光がまぶしい。今回は鉄道を利用しないので、この際駅も見学しておこうと駅舎に入る。
と、外とはうって変わって人がたくさんいる。旅行客だらけ。アメリの写真撮影機があるか見回したが見当たらなかった。こんど訪れるときは郊外へ列車で行くのもいいなあ。

サン・ラザールの駅舎


線路は誘うよ(いや変な意味でなくて旅にね^^;)


ヒトがいっぱいいた





アベス駅でアメリの残り香を嗅ぐ~遭遇!
メトロでアベス駅へ。もちろん駅中でまず写真~オドレイ・トトゥがここにいたのね~と目をハート型にして歩く。
駅から外へ出るにはめずらしくらせん階段をぐるぐる昇る。結構深いところにある駅らしい。階段の壁画が観光客向けに程よく安っぽくなかなかよい。う~ん観光地。

アベス!


駅のらせん階段、壁の絵がポップ


外への出口というかメトロへの入口は、有名なアールヌーヴォーデザイン。これもあってアベスで降りることにしたんだった。写真を撮り、手摺りをなでてみる。1900年に建築家エクトル・ギマールにより作られたもの。100年前か~。

おお、これこれ!これよ!


アベスも朝のせいかあまり人はおらず。9時頃だったと思う。ここからまっすぐ行くと、サクレ・クールへ行く坂道、あの有名な坂道に出る。

下から見上げて、おお~とひたっていると、前から来る黒人さんが、手を前に出し、ちょっと待て、という感じの合図を送る。ちょうど止まっていた清掃車が発車するところだったので、それを待て、ということだと思い、うなづいて待つ。清掃車はあっさり出て行ってしまい、しかしその黒人さんは「待て」のまま近づいてくる。何だろう?と思ったら、黒人さん、すっと色とりどりの紐を出す。あ!なんだよ。これはうわさに聞くモンマルトル界隈ミサンガの押し売りってヤツじゃないですか!いきなり腕に紐巻いて、取れないことをいいことにお金を請求するってヤツ!!
もう即座に「NON!」。事前にそういう情報を聞いていないとこれは引っかかるかもしれない。黒人さんはとてもフレンドリーだし、まず「待て」から入るので最初はなんだろう?となるからね。

「No problem!」と黒人さんは言うが、いや、a lot of problemでしょう!many many problem!ですよ、もう。NON!の一点張り。黒人さんは「NIHON?」と訊くのでイエスというと「こんにちは」。こちらは「こんにちは、さようなら」と返す。日本語ならばこちらのものだ(笑)。

坂~~




サクレ・クール
逃げて改めてモンマルトルの坂を昇る。急な坂だが足で昇ってもたいしたことはない。フニクレール(ケーブルカー)と使うまでもないのだが、チケットはメトロと共通なので、観光で乗ってみるのもいいかも。
見上げると白亜のサクレ・クールが。19世紀末から建設され20世紀始めに完成したという比較的新しい建物だが、すっかり名所となっている。

サクレ・クール


パリ風景/なんかしらんが色違いが撮れた



サクレ・クール前の広場からパリの街が見える。丘の上なんだな~。段々になっている下の広場は『アメリ」の撮影現場でもあるのだが、そこにはみやげ物売りや先ほどのミサンガ野郎の同類がうようよいる^^;真剣な話、1平方メートルにひとりの割合でいる。さすがにそこに降りていくのはためらわれる。今思えばいってみるのもよかったかもしれないが、観光客もまばらで、一人で狼の群れに飛び込むのはやはりムリであろうなあ。

物売りどもゾーン(1平米に一人は大げさか?)



サクレ・クール、内部は撮影禁止になっていた。中はまあ普通の(もう慣れてきた)教会で、塔の上にはどこから上るんだろう?と探してみると・・・建物を出た左手に地下に下りる階段がある。どうやらそこらしい。
行ってみると、地下聖堂クリプトへの入口は閉まっていて残念。塔への入口は無人で券売機が置かれている。おそるおそる5ユーロを投入し、枚数を選び、vボタンを押す。・・・・・・・・・・なにも出てこない・・・・・・・・・・・うそでしょ??しばらくぼおっと立ち尽くしていると、親切なマドモアゼルが通りかかり、ここにお金を入れて画面を操作するのよ~と英語で教えてくれる。のだが、すでに硬貨を入れたんだけれど出てこないのです、と適当な英語でいいかけたとき、はたと気づく。なんだ、チケット出口と思っていたのは違って、チケットは下から出てくるんだ!あ、もう出てるじゃん^^; おお!あった!さんきゅべりまっち。と無事解決、ありがとうマドモアゼル。

ほとんど観光客もいないので、塔への狭く暗いらせん階段をひとりでのぼる。これまたどこまで昇るの~~~~?状態で、なかなかに心細い。階段が300段くらいあるそうだ。

ぐるぐる


一旦中層で外廊下に出て、さらにドームへ昇っていく。ドームの回廊からは丘の高さもあってかなりの眺望である。手摺りが割りと低いのに、ところどころ床が高くなっていて、高所恐怖症にはなかなか刺激的である。

回廊


おお~パリ~~!


ほぼ貸切で眺望に満足したところでさっさと降りる。う~む。高いところ巡りになりつつあるパリ旅行。

カオリさん落書きはいけません。





テルトル広場からモンマルトル界隈をうろうろ
サクレ・クールからテルトル広場に下りる。まだ朝なせいか画家さんたちもまばら。それでも何人かは声をかけてくる。ほんとうに日本語で「安いよ」とか言ってる。あるいはカフェで待ったりしながら遠くからボンジュールとひっそり声をかけてくる奥ゆかしいムッシュもいる。いずれももちろんNONですけどね。ミサンガ売りもほぼ見かけず。この広場の賑わいを知りたければもう少し遅い時間に来るのがよいね。

テルトル広場。そんなに広くない。


モンマルトルの街並みを眺めつつ、ルノワールなども描いたというレストランを撮る。有名な風車も見る。風車の建物はレストランになっている。入口にゴミ箱が並べられていてなんだろな^^;風車も相当古ぼけていてかつ樹木にかこまれていてよく見えない。
坂や階段の多い街並み。「壁抜け男」などを見つつ、ふりかえると家並みの向こうにサクレクールの頭が見えてなかなかいい風情。広場から離れるにつれ閑静な住宅地という感じになる。

有名なレストラン・・名前は・・忘れた^^;


いいかんじの街並


モンマルトルねこ:ん?あれは?犬だ!


フ~~ッ!!!





レ・ドゥー・ムーラン
二つ目の風車の前の道を行くと、映画館STUDIO28のある通りに。STUDIO28はまだ開館していない。入口にあるタイムテーブルを見ると15時に最初の回があるようだ。お昼前なので先にレ・ドゥ・ムーランに行ってみよう。

レ・ドゥ・ムーランは「アメリ」でアメリが働いているカフェ。店の雰囲気こそ違え、映画にも実名で登場する。勝手に地元民向けのカフェで観光客なんかが入っていっても冷たくあしらわれるんじゃないか??とか想像していたが、お昼時に近くなっていたこともありお店は大繁盛。道行く観光客も立ち止まってお店の写真を撮ったりしている。お客さんにも日本人らしき人も混じっている。よし。お昼ごはんといこう。テラス席にちょこんと座る。

忙しそうなマダムがテラスに出てくるのを待ち、にっこりとぼんじゅーる!
だんだんカフェ慣れしてきたね。

レ・ドゥー・ムーラン


あんキャフェとクロックムッシュをたのんでみる。
クロックムッシュ、薄く切ったバゲットにハムとチーズが乗って程よく焼いてある焼きたて~。バルサミコ酢の効いたドレッシングのかかった簡単なサラダもついてお得感もあるが、とにかく美味しい!美味しいぞこれは!思わず日本語で美味しい!とつぶやく。非常に満足なお昼ご飯です。

くろっくむっしゅ!!うめ~~!!


お店の中


ご飯後に、もちろんドゥームーランのトイレを拝借した。あのトイレですよ(詳しくは「アメリ」を観ること)
トイレにはアメリのディスプレイがしてあり、なんだか映画に使われたことを楽しんでいるようだね。

ディスプレイが^^





お土産を買う
カフェから通りの様子を眺めると、おいしそうなフロマージュリーとショコラティエがある。カフェのあと、ちょっと早いけど家にお土産を見繕うことに。
フロマージュリーでは、日本で仕込んで来た会話帳を読みつつ会話を試みる。
「日本の家族へのみやげを探してるんだけど、おすすめある?」
「?」
・・全然通じねえっ!(爆)

しかたなく会話帳そのものを見せる。ふんふん?とかむこうも理解し、
「●と×と▲とシープとあるがどれにする?」と言ってくる。
シープ以外はわからんかったので、これもなにかの因縁と思い、
「しーぷ!」と答えると
「これとこれとこれとこれがシープだ。」と指さす。
なかから美味しそうな2種類を選ぶ。もちろん銘柄とか種類とかはさっぱり今持って理解していない。
「ゔぁきゅーむぱっく?」と言ってくれるので。「うぃ、しるゔぷれ!」と元気よく答える。
支払のとき、小銭を使おうと頑張った結果5サンチームくらい足りなかったのだが、負けてくれた。めるしー!!^^

ふう。なんとか買い物成功。

チョコ屋さんでも同じてを使い、小箱に小さいチョコを詰め合わせたものを2つゲットする。

いい感じ^^

気分がいいので、とおりがかったブーランジェリーでパン・オ・ショコラ!と言ってパン・オ・ショコラ1ユーロを買って食べる。モンマルトルで買い食い~~
あ、しるゔぷれ~言うの忘れた^^;

ちょこやさん


ふろまじゅり


ぱんおしょこら!



********

天気もよく、カフェも暖かく迎えてくれたし、街の雰囲気もいい。商店もどこも活気がある。魚屋さんもダイナミック。モンマルトルいいとこだなあ~~~(単純)

なおも時間があるので、さらにモンマルトルをうろうろするのだが、それは次回に~~^^/(1回で終わらんかったモンマルトル)



魚屋。「魚類」って感じのがどかどか置いてある。




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