2023/11/3放送
「世の光」の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
今週は宗教改革記念日を覚えて宗教改革の大切な5つのソラを1つずつ学んでいます。
「ソラ」とはラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみ、の5つです。今日は最後の「神の栄光のみ」(ソリ・デオ・グロリア)です。
それは「神にのみ栄光を」という願いや生き方を表すことばでもありました。宗教改革が始まる前のカトリック教会は、教会自体が権威や権力を持ち、自分の栄光を求めていました。 それが当時のカトリック教会の腐敗の要因だったのです。自分の栄光を求めず神の栄光が現わされることを求めて生きるときに、私たちの心は神の前にへりくだり、自分の罪深さを認め、神の前に整えられ続けて歩むことができるのです。
宗教改革者のマルチン・ルターたちが求めたのは、まさに神の栄光が現わされることであり、神のことばである聖書にこそ、あらゆる権威を取り戻すことでした。
17世紀にドイツで活躍した作曲家バッハは、自分の楽譜の最後に「SDG」(ソリ・デオグロリア・ただ神の栄光のみ)とよく記しました。彼が作る曲は神の栄光を表すためであったからこそ人々の心に深く届いたのです。
聖書はこう語っています。
「すべてのことは、あなたがたのためであり、恵みがますます多くの人々に及んで感謝が満ちあふれ、神の栄光が現れるようになるためなのです」
新約聖書 コリント人への手紙第二 4章15節
「聖書のみ」、「信仰のみ」、「恵みのみ」、「キリストのみ」、と人間の救いのために本当に大切なものを強調してきた宗教改革の教えは、「神の栄光のみ」と人生のゴールをはっきりと示しました。ルターたち宗教改革者たちが築き上げた歩みは、聖書が語る本当の愛と自由に生かされる素晴らしい人生へと人々を導いたのです。
聖書は私たちにも語ります。
「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも飲むにも、何をするにも、すべて神の栄光を現すためにしなさい」
コリント人の手紙第一 10章31節
私たちも神の栄光を現すことを求めて生かされたいと願います。
( PBA制作「世の光」 2023.11.3でのお話しより )
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