♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■主の祈り 6  / 大嶋重徳

2015年02月24日 | Weblog
2015/2/24 放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。

 聖書にはイエス・キリストが弟子たちに教えられた「主の祈り」という祈りが記されています。主の祈りの初めのことばは「天にまします」ということばです。そして私たちが祈りを捧げる神様は天に場所をもっておられる神様なのです。

 そしてその事は「天にまします」という祈りが、神様を地上の私たちの都合の良い思いの中に引きずり落としてはならないということも祈っているのです。天地と人を造られた神様は地上の私たちの願望や欲望の場所に引きずり落とされる神様ではありません。しかし私たちは自分の願いが聞かれないとすぐに「神様なんていない」とつぶやいてしまうでしょう。しかし私たちは130円を入れたら130円のジュースが必ず出て来る自動販売機のような神様にしてはならないのです。神様は自動販売機ではありません。こう祈ったんだからこう答えないといけない、と思うのであれば、その時点であなたの方が神になっているのです。現在は神を飼い慣らそうという時代であるとも言えるかもしれません。神ならば私の祈りを聞いてしかるべきだ。なぜ神はこの世界をこのままにしておかれるのか。しかし、「天にまします」と祈る時に、神様は人間の都合に合わせて居場所を変えられる方ではないということを私たちは告白しているのです。

 そして私たちは「天にまします」ということばで祈る時に、神様に自分の欲望を叶えるための祈りをしてはならない、ということを祈っていることを意味しているのです。私は天にいるよ、と言われる神様は、私たち人間が抱いているイメージの中に神様を申し込めてはならない、ということを教えてくださっています。

 その意味でも私たちの祈りはいつも聖書の指し示す神様に祈るというこの大原則に戻って来ないといけません。聖書を読み祈る、このリズムこそが私たちをふさわしい神様との出会いに祈りに導いて行ってくれるのです。

  ( PBA制作「世の光」2015.2.24放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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