♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■万軍の主、この方を恐れよ / 福井 誠

2015年02月05日 | Weblog
2015/2/5放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「万軍の主、この方を恐れよ」です。

 それではイザヤ書8章13節から読んでみましょう。
 「万軍の主、この方を、聖なる方とし、この方を、あなたがたの恐れ、この方を、あなたがたのおののきとせよ。

 しばらく旧約聖書の預言書を読んでいますが、預言というと私たちは何となく、未来に関することを告げるもの、と考えがちですね。しかし聖書の預言書であるイザヤ書を読むと、これが単なる未来に関わることではなく、当時の時代に語りかけたことば、特に政治家たちの政策に向けて否を語る大胆な発言だったとつくづく思わされる所があります。イザヤは8章でアラム王国とイスラエル北王国の滅亡を預言しています。それらの首都ダマスコとサマリヤがアッシリヤ帝国に攻められて陥落することを警告しているのです。そしてアッシリヤ帝国と同盟を結ぼうとするユダ南王国の王様に対して、これは降伏以外の何ものでもない、その政策は間違っている、と面と向かって語っているのですねえ。

 何ともそれは大それた発言ではないでしょうか。政治家たちが世界勢力の盛衰を見ながら、超大国との同盟以外に選択肢はないと考えている時に、預言者のイザヤは宮殿に乗り込んで、その政策は間違っている、むしろ自主独立を保ち神に信頼せよ、と語るのです。

 興味深いことは、イザヤはずぶとい神経の持ち主でこうした行動や発言をしてのけた訳ではないことです。一国の王に2面と向かって政策の誤りを指摘し、代替案として自主独立を保ち神に信頼し続けることなどを語るなど、また官僚が取り巻く中でそれをするなど、とてつもなく勇気を必要とすることであったことでしょう。

 イザヤが神様に語りかけられていることに注意しましょう。「この民の恐れるものを恐れるな。・・・万軍の主、この方を、聖なる方とし、この方を、あなたがたの恐れ、この方を、あなたがたのおののきとせよ。」(イザヤ書 8:12、13節)と。

 目に見えない神様のこの強い後ろ盾のことばがあったからこそ、イザヤは大胆に語ることができたのですねえ。目に見えない神様の後ろ盾があるときにこそ人は大胆になります。ぜひあなたと共におられる神様を知っていただきたいのです。

(PBA制作「世の光」2015.2.5放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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