♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■彼らをお赦しください / 羽鳥頼和

2013年08月17日 | Weblog
2013/8/17放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

 今日は淵田光雄という方のことをお話ししたいと思います。淵田さんは真珠湾奇襲攻撃で陣頭指揮を取った人です。その淵田さんが戦後クリスチャンになりました。それはあるアメリカ人女性の話を聞いたことがきっかけでした。

 その女性の名はマーガレット・コベルと言いました。ユタ州にある重症重病の日本人捕虜を収容している病院でマーガレットさんは献身的に日本人の世話をしていました。捕虜たちが「どうしてこんなに私たちに親切にしてくれるのですか?」と聞くと、マーガレットさんは「私の両親があなたがた日本軍隊によって殺されたからです。」と答えたというのです。実はマーガレットさんの両親は日本に遣わされたキリスト教の宣教師でした。夫妻は疎開先のマニラで日本軍に殺されたのです。現地からの報告によると処刑される間際まで二人は祈っていたというのです。マーガレットさんは両親が日本人のために祈ったのだと思いました。それでそれまで憎いと思っていた日本人を愛する決心をし、日本人捕虜の収容されているこの病院にやってきたというのです。

 このことを聞いた淵田さんは心を激しく打たれ、マーガレットさんのご両親の最後の祈りがどのようなものであったかを知りたいと強く思いました。淵田さんは聖書を読み始めました。そしてイエス・キリストが十字架につけられている所を読んだ時です。「かくてイエス言いたまふ。『父よ、彼らを赦し給へ。その爲す所を知らさればなり。』」(ルカの福音書23章34節 文語訳聖書)ということばが飛び込んできました。淵田さんはマーガレットさんのご両親の祈りに思い当たりました。イエス・キリストにお仕えしたお二人がイエス・キリストと同じような立場に置かれたらイエス・キリストと同じように祈ったに違いない、と思ったのです。「天の父なる神様。今日本の兵隊さんが私と妻を殺すことをしています。しかし神様。この人たちを赦してあげてください。」と。そして淵田さんは十字架の上でのイエス様の「彼らをお許しください。」との祈りは自分のためでもあったことを知ったのでした。こうして淵田さんは1950年2月26日「私はただいま神の独り子にいますイエス・キリストを私自身の救い主としてお受けします。」と告白したのです。

 イエス・キリストはあなたを救うために十字架にかかって死んでくださいました。あなたもイエス・キリストを自分の救い主と信じてください。

(PBA制作「世の光」2013.8.17放送でのお話より )
 
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