♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神のものは神に返しなさい / 福井 誠

2012年10月18日 | Weblog
2012/10/18放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。今日のバイブルメッセージは「神のものは神に返しなさい」です。それではマタイの福音書の22章20節、21節から読んでみましょう。

  「これは、だれの肖像ですか。だれの銘ですか。」 彼らは、「カイザルのです。」と言った。そこで、イエスは言われた。「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」
 
 今日は税金のことについてイエス様が問われた時のお話ですが、税金のお話はどの国でも共通して嫌なお話だと思う人は多いことでしょうね。どうも私たちの愛国心が薄いのかもしれませんけれども、ユダヤ人の場合は侵略者ローマに支配されていましたので感情的に受け入れられないお話であったようですねえ。実際イスラエルの人々は紀元6年に実施された徴税のための国税調査に対して反乱を起こしていました。そんな時代背景にあってイエス様は実に難しい質問を投げかけられるのです。税金をローマ皇帝に納めることは神の御心にかなっているかどうかという質問ですね。そこでもしイエスが「神の御心にかなっている。納めなさい。」と答えたとしたら納税に反発するユダヤ人が黙っていないことでしょうね。しかし、逆に神の御心にはかなっていないのだ、納める必要が無いと答えたとしたらローマの支配に協力的なヘロデ王朝の人々が黙っていなかったことでしょう。困りましたねえ。

 しかしイエスは知恵ある人です。イエスは納税に使うお金にローマ皇帝の肖像が刻み込まれているのを示して、「これはローマ皇帝カイザルのものなのだからカイザルに返しなさい。」と言うのです。

 ローマのお金を使い、ローマに世話になっているのだったら納税という形で返すのは当然のことです。しかし同時に人間は国家のお世話になっているだけではなく神のお世話にもなっているのです。

 実際私たちは何一つ自分でつくり出したものはなく、みな神様が与えてくれる自然の恵み、大地の恵み、摂理の恵みの中で生きてます。神の恵みの支配の中で生きているのですねえ。神に返すべきものがあります。目に見えない神様を認め神様に感謝をお返しして歩ませて頂きたいものですね。

(PBA制作「世の光」2012.10.18放送でのお話より )

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする