♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■いじめの問題 / 板倉邦雄

2012年10月10日 | Weblog
2012/10/10放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日はアブラハムの家に起こったいじめの問題を取り上げます。旧約聖書の創世記21章です。

 さて、幼子イサクは育って乳離れをしました。おそらく3才ぐらいではないでしょうか。父親アブラハムは喜んでイサクの乳離れのお祝いをすることにしました。しかし、喜んでばかりはいられません。妻サラには秘かな心配がありました。それは自分の側に仕えていたエジプトの女性ハガルと夫アブラハムとの間に生まれたイシマエルの存在でした。イシマエルは既に17才ぐらいになっていたでしょう。ある日妻サラはイシマエルが自分の子イサクと遊びながらいじめているのを目撃したのです。新約聖書でパウロはこの創世記の箇所を次のように書いています。

 「その当時 ハガルから生まれた者イシマエルがサラによって生まれた者イサクを迫害しました。」 ガラテヤ書の4章の29節(板倉邦雄意訳)です。

 妻サラは息子イサクがいじめられているの見て夫アブラハムに訴えました。「ハガルとその子イシマエルを追い出してください。イシマエルは私の子と共に世継ぎとなるべきではありません。」 妻の訴えを聞いたアブラハムは我が子イシマエルのために非常に心配し悩みました。一所懸命に祈ったことでしょう。主なる神様はこのアブラハム家の難題に答えて導きを与えてくださいました。主なる神はアブラハムに言いました。「あなたの息子とその母ハガルのために心配しなくても良い。妻サラがあなたに言う事をすべて聞き入れなさい。イサクから生まれた者があなたの子孫となるからです。しかしハガルの子イシマエルもあなたの子どもですから、これをも一つの国民とします。」 そこで夫アブラハムは明くる朝早く起きてパンと水の皮袋を取り、ハガルと息子を家から去らせることにしたのです。

 さて、いじめの問題の一つの解決はお互いに距離を置くということでしょうか。イサクとイシマエルの兄弟はこれからしばらく離れて生きて行くことになります。

 聖書のことばです。「すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」 箴言3章6節

( PBA制作「世の光」2012.10.10放送でのお話より )

******

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

******

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする