♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■はじめにことばあり / 関根弘興

2012年10月01日 | Weblog
2012/10/1放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。今日から新約聖書のヨハネの福音書を通してイエス・キリストの姿を紹介し、またお互いの人生を考えていければと願っています。

 この福音書の冒頭のことばはとても不思議な書き出しで始まります。

 「初めにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった。」 ここで「ことば」と訳されたこのことばはギリシャ語ではロゴスと言います。ことばというのはコミュニケーションの大切な手段であり、また物事を表現したり説明したりするために使いますよね。でもここでヨハネが記した「ことば」という意味は特別な意味を込めたものでした。「ことば」は知恵そのものを意味していましたし、またギリシャ人たちは万物は流転すると考え、それはでたらめに起こっているのではなくその背後に秩序がありパターンが有るんだと考えていました。そういう秩序を与え宇宙全体を動かし支配しているのが「ことば」・ロゴスであると考えた訳ですねえ。ですからヨハネはユダヤ人にもギリシャ人にもこの最初の一文を通して、この世界の源でありこの世界の秩序を保っているロゴスを紹介しましょう、その方こそイエス・キリストなんですよ、と語った訳です。

 1832年10月に鳥羽港を江戸へ向けて出港した千石舟「宝順丸」、ま、この船がですね途中遭難しまして14ヶ月漂流した後北米の西海岸に漂着します。生き残ったのは14名中3名でした。そんな彼らはハドソン湾会社の支配人に助けられ日本に送り返されるためにロンドン・喜望峰を経て1835年の12月にマカオに到着するんです。その3名は宣教師のカール・ギュッツラフという人の家に滞在することになるんですね。一方このギュッツラフという人は何とかしてまだ見ぬ日本の人々に聖書のことばを読んでもらいたいと願っていました。そこでギュッツラフは彼らの助けを借りて翻訳作業を開始するんです。そしてヨハネの福音書が翻訳されました。現存する日本語訳の聖書の最初の聖書となったんですね。この訳されたヨハネの福音書の1章一節にはこう書いてあります。
 「ハジマリニ カシコイモノゴザル。コノカシコイモノ ゴクラクトモニゴザル。」
 ま、「始まりに賢い者ござる」と訳されているんですが、ロゴスということばを「賢い者」と訳したんですね。名訳だと思います。今日私はあなたに是非知っていただきたいことがあります。イエス・キリストこそ、賢き者であり、人生を導き知恵を与え、神のことばなるお方だということ、このことを今日あなたにぜひ知って頂きたいと思います。

 
(PBA制作「世の光」2012.10.1放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

***

このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。

***

世の光/さわやか世の光/ジェネレーションXの東海地方での放送に協力してくださるキリスト教会・キリスト者の皆様の献金は、

  郵便振替 00890-3-111071 東海福音放送協力会   まで

  お問い合わせは、
  電話 052-762-2196 (自由ケ丘キリスト教会内)  東海福音放送協力会 へ
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする