♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ わたしは共にいます

2005年01月22日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか。羽鳥 明です。
 さ、今日の世の光は、皆様からお寄せいただく「心に残る聖書のことば」の御紹介です。

 神奈川県秦野市にお住まいの松元セツ子さんからは、新約聖書マタイの福音書28章20節のことばをお寄せくださいました。
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。

 このおことばは、イエス様が、この地上を離れ天に帰ってゆかれた時、弟子たちに言われたおことばですが、救われて六十数年の私にとっては、切っても切れないおことばです。昭和二十年四月、元満州の熱河省奥の炭坑におりましたが、八月十五日の敗戦と共に、すべてが一変して村は混乱状態に陥り、着の身着のままの逃避行となりました。在村の日本人百名、男子四人と女子供ばかりの人々は、本社のある きんけん市に向かって約十里ばかりの道を三々五々腕を組み合って歩き始めました。その時、民兵に早変わりした村人、満州人は十五、六人が、手に手に鎌やなたを振りかざして近づいてきました。私たちは恐怖のあまり立ちすくみました。その時、「我、汝らと共にあるなり」との、このおことばが胸の内に。そして恐れは変わり、そして平安でいっぱいになりました。目の前には恐ろしい人々が立ちはだかっているのに、私たちは実に平安そのものでした。今もはっきり覚えています。そして背丈よりも高いコーリャン畑の中を逃げ回りつつも、心はおだやかそのものでした。その後、乗っていた馬車が河の真ん中でひっくり返った時、弾丸がのどもとをくぐり抜けた時、行き先不明の汽車に乗った時など、いろいろの事がありましたが、与えられた平安のうちに一つ一つを乗り越えていくことができました。こんにち、八十一歳に至りました。ただただ感謝です。私もこのおことばに支えられつつ残る年月を歩ませていただくことでしょう。感謝です。

 
 松元セツ子さんの心に残る聖書のことば。
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。
マタイの福音書28章20節のことばです。

 またお聞きください。

 ( PBA制作「世の光」05/1/22放送でのお話しより )

*****

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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