世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
ま、人が何かをしでてかして失敗をしたり、困難に陥ったりすると、幾つかの反応が周りからおこりますよね。その一つは、「ほら見なさい。自分かってなことをするから。もう自業自得よ。」ま、こういう反応がありますね。そして、こんな反応もあります。「もう小礼状あなた、面倒をかけないでくれよ。もう関わりあいたくない。もうこの辺であなたとの関わりを断つことにしよう。」 ま、こういうものもありますねえ。
しかしこういう反応もあります。「お前は失敗してもなお大切な大切な一人だ。だからお前のために回復のために祈ろう。」 ま、こんな反応です。
あなたならどういう反応をしますか? もちろんそれぞれの事情にもよるでしょうが、結構冷たく「どうしようもない奴め。」と吐き捨ててそのままになってしまうなんてことがありませんか。
でも、あなたが失敗した当事者ならどうでしょう。どの反応を期待しますか。「お前はなお大切な一人だ。だからお前のために祈ろう。」って言われたら、(もう一度再出発しよう。)って考えることができますよね。
イエス・キリストの弟子の一人に、ペテロという男がいました。彼は弟子の中でも親分肌の男です。漁師であったペテロは、イエス様の招きに従い、網を捨てて従っていきました。いつでもイエス様のそばで行動してきた男です。しかしそんな負けん気の強いペテロでしたが、イエス様が当時の宗教家の妬みによって捕らえられ裁判を受けている時、なんとイエス様を三度も、「私はイエスを知らない。」と否定したんです。三年間、寝食を共にし、尊敬してきたイエス様を何といとも簡単に、「知らない」と否定したんですねえ。
ペテロは、実はこの出来事の少し前には、イエス様に対して、「イエス様。たとえ牢屋であろうが、死であろうが、覚悟はできています。どこにでもあなたについて行きます。」と言ったばかりだったんですよ。人間の気負いというものは、もろくも崩れてしまうものですね。しかしイエス様は、そんなペテロに何と言われたでしょう。「もうお前との関わりは断つ。どうしようもない奴め。」と言われたでしょうか? いいえ、こう言われたんです。「ペテロ。わたしはあなたの信仰がなくならないよう、あなたのために祈る。だから立ち直ったら兄弟を力づけてやりなさい。」と。
考えてみれば私たちも失敗だらけですよね。でもそんなあなたに同じようなまなざしを注いでいるイエス様がいてくださることをあなたはご存知ですか? 「立ち直ったら兄弟を力づけてやりなさい。」 あなたにも向けられているんですよ。
(PBA制作「世の光」2005/1/11放送でのお話しより )
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