すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

決断は火葬場別の場所

2015年02月17日 | 日記
 本日、10時から新年度に向けた予算議会(2月定例会)が開会しました。その中で菊地市長は一時間余りの演説『施策方針』で「新たな建設候補地の選定を早急に進めるため、、、」と表明したのです。地権者が建設反対している状況を鑑み、市長の英断は評価に値するものだと考えます。


 平成25年に町内会へ火葬場建設の公募を行いましたが、町内会長と地権者代表が町内会員の土地を建設候補地に同意すると断りなく署名捺印したのです。その書類を岩沼市へ提出し、市はこれを受理し候補地の選定作業に入った経緯があります。4か所の応募から問題の志賀下塩の入地区に決定したのです。

 でも、問題はこれからでした。市は平成25年11月に地権者説明会で、地権者に新火葬場建設の同意を得ていない住民がいることを知りました。井口前市長の体制でそのことを把握し、しこりが残らないとしながらも建設に向けた説得を始めたのです。(この時点で方針を変えていればよかったのです)

 それを後押ししたのが議会の多数派で、火葬場建設を早急に行うようにと、議会で決議しました。地権者の了解を得ることはとても大切で、私たちは住民合意の上、充分な説明を必要としましたが、私たちの決議は否決されるなど議会の暴挙とも思える行為に、唖然としたのが一年前の議会でした。

 火葬場建設に無断で土地を申請され、反対派住民はその後大きな看板『火葬場建設絶対反対』を掲げました。また、新聞にも大きく取り上げられ、町内会長と地権者代表を相手取り仙台地裁へ裁判を起こしました。岩沼にしこりが残ったと感じますが、宮城県内に広く知れ渡ることになりました。

 昨年(平成26年7月)新市長の誕生でも、候補地を継続したことでその間、建設時期が遅れることになりました。岩沼市の現火葬場はあまりにも老朽化しています。もっと早く英断すべきでしたが、約半年を取り戻すためにも新たな候補地選定を行うべきです。

 新年度に向けて新火葬場建設用地取得に要する経費は、1億2千万円余りを計上しています。新たな候補地に向けての選定作業をどうするか今のところ不明ですが、前回の轍を踏まぬよう地権者の同意を取ることはかなり困難です。また、同意を得ることが出来たとしても環境影響調査や設計業務に時間を要しますから建設が始まるまで最低でも1年以上かかります。また、建設工期は約2年くらいかかると予想します。

 完成までに早くて3年ですが、建設候補地が決まらないことにはどうにもなりません。そこで私たち『いわぬまアシスト』は、今議会の代表質問で建設候補地について提言していきたいと考えています。大友健議員が代表質問をすることになっていますので、どうぞご期待ください。

 火葬場を別の場所に決断したこと、県内からも注目されていることでしょうね。
コメント (4)
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