すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

全く知らず唖然とした

2015年02月04日 | 日記
 本日午後に仙台地方裁判所の記者室で会見を行った原告の方が、述べられた言葉は「全く知らず唖然としました」でした。岩沼市志賀地区に新火葬場建設を予定していることに伴い、原告の4人が町内会長と地権者代表に損害賠償請求を仙台地裁に起こしたのです。

 新火葬場については平成25年の議会で当時の岩沼市長から、新しい火葬場の建設予定地が決まったとの連絡がありました。市が行った公募で町内会から応募があり決定したとのことでした。個人的にはやっと決まったかと喜んだにもかかわらず、その後に判明したことはとんでもないことでした。

 平成26年早々に同僚議員から、町内会長が地権者に無断で建設予定地を応募したようだ、と情報が入ったのです。町内会長が市へ提出した書類には、『地権者全員から同意を得た』趣旨が記載されていました。原告は新火葬場誘致に同意したことは無く、地権者名簿の一覧表に勝手に名前が書かれていたのです。

 その応募を受けて市は、第一建設候補地に決定したのです。ある日突然、説明も無いままに我が家のそばに火葬場が建設されることになった、と言われたら皆さんはどうするのでしょうか。それも同意していない書類を市側に提出されてあったと言われれば『唖然』とするでしょうね。

 社会通念上、火葬場は必要だと認識していますが、このような状況を考えると極めて不合理で不自然なことになっている。また、本日わかったことは町内会長らが勝手に市へ提出した名簿には、すでに亡くなった方も記載されていたようです。(めちゃくちゃです)

 原告の4人はいきなり提訴したわけではないとのことです。火葬場建設に関わり町内会長に謝罪と応募を取り消すことを求めたそうですが、強い非難の言葉はあっても謝罪はなかったとのことです。そこでやむを得ず提訴になりました。狭い記者室には私らを含め20数人とテレビカメラが2台も集まりました。

 原告の方がか細い声で「火葬場には丁寧な説明が当たり前で、こんなことがあるのかと驚愕しています。とても信じがたいものでした」とあった。反対の立場でしたが、市の担当者が説明に来た際は「反対している(地権者の)土地は買わない」などと言われ、ショック受けたみたいです。行政不信になり絶対反対の立場になったそうです(当然かな!)

 謝罪を求められた町内会長は弁護士を通して「平成22年の町内会で承認を得ている」との回答です。しかしこの公募条件は前回で的外れなのでした。つまり、平成22年に応募した際の場所であり、今回の場所とは全く違っているのです。このような回答があること自体、常識的判断がずれていると思いました。(ちなみに町内会長と地権者代表の自宅から候補地は離れています)

 帰宅後、他町の知り合いと今日の裁判(損害賠償請求)の話になりました。政治に関心が無い知り合いに「ある日突然我が家のそばに火葬場できると言われたらどうする」返ってきた言葉は「(たとえ土地を買ってもらっても)えーっ、そんなところに住みたく無い」だって。事前に説明も無ければ、勝手に名前を使われたら常識の範囲を超えているのではないか。

 公的公募に無断で名前を使用される行為は、許されないのではないか。
コメント (3)
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