すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

地方創生に願うことは

2015年02月06日 | 日記
 今週は何かと物騒な事件が続いている。イスラム国による邦人殺害という世界を驚かせた事件が一段落したら、今度は国内で小学5年生が刺殺されるという、何とも痛ましい事件が発生しました。そして、石川県では小学6年生の男児が行方不明ということも発生しています。何とか無事で、と思うばかりです。

 小学生の幼い子供らが事件や事故に遭遇しているようなことは、実に嘆かわしく痛ましいことです。国は少子高齢化の時代に多額の子育て支援策を打ち出し、児童手当(子ども手当)の支給や高校の授業料免除など就学支援金まで充実しています。ことわざに『子に過ぎたる宝なし』があります。

 意味を調べると『子供は、お金や、どのような大切な物よりも、すぐれた宝である、ということのようです。 人の命には、必ず限りがありますから、その命を次の世代へつなぐという意味で、 どんな宝よりもすぐれている』とのことです。子供たちを大切に育て、次世代へ命をつなぐ役割は私たち大人の大切な使命である。にもかかわらずそのような事件で幼子が犠牲になることは、とても残念で言葉にならないと思います。

 さて前置きは長くなりましたが、今朝の河北新報に昨年の人口移動が東京圏だけで11万人が転入超過になったとあります。地方には仕事が少なく、生活できる魅力が無いことで人口が減っているのか。判断は難しいが、国は『まち・ひと・しごと創生総合戦略』で地方の創生を目指しています。

 地方を活性化することに国はお金を出します。というもので、地方自治体が独自性を主張し、地方のやる気を出させることだと、昨年12月に石破大臣の講演で聞きました。私の個人的な本音ですが『地方創生はうまくいくのでしょうか』各自治体は国から補助金を受けようと躍起です。

 平成16年に創設された『まちづくり交付金』は、「地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図る」もので、使い勝手が良いとされました。

 岩沼市はまちづくり交付金で、図書館建設や駅前整備等を建設しました。だが、この交付金には『事前に設定した目標・数値指標の達成状況に関する事後評価を重視する』つまり建設以前に目標を設定し、達成したかの検証を重視するはずでした。にもかかわらず図書館の2階会議室利用は思わしくなく、国による事後評価の検証がなされているのか、危惧しています。

 以前(昭和63年)に竹下内閣の『ふるさと創生事業』がありました。各自治体に1億円を交付し、使い道は「純金のこけし像」や「金の延べ棒」など様々なことにお金を使いバラマキと称された。地方創生事業は過去の失敗を検証し、子育てや福祉に関するソフト事業などへ進めてはどうだろうか。

 安倍内閣の地方創生策が、バラマキにならないことを願っています。

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