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市の火葬場予算に想う

2015年02月12日 | 日記
 今朝の河北新報に、岩沼市の火葬場建設の記事が大きく掲載されています。下述の画像には上の記事が本日のもので、下のものが今月5日に掲載されたものです。

 岩沼市の火葬場問題は永年の懸案で、まちなかにある現有施設は老朽化と近隣住民からの苦情があります。火葬場の煙突から出る煙と臭いは耐え難い、と知り合いは教えてくれました。風向きによっては洗濯物にも付着物が付いたりするなど、近隣住民は困っています。また、古びた待合室の作りも、現代の火葬場とは程遠く、殺風景なものです。早急に新しい火葬場建設を望む声は、市民の誰もが望んでいることだと思っています。

 本日の河北に書かれていることは、今月5日の記事と違い、原告側(反対派住民)の言い分がトーンダウンしているように感じました。なぜなら、今月5日に記載していた見出しに「誘致応募書類に無断で名前使用」とあった。それが今日の記事で反対派住民は「応募に寝耳に水」そして「先祖代々守ってきた土地。目の前に火葬場が出来るのは精神的に耐えがたい」とあります。

 今月5日の記事からトーンダウしたのではないかということが否めない。なぜこのようなことを書くかというと、前回の記事を読んだ方からこんな意見がありました。「一町内会長が他人の財産を無断で市へ申し込むなどもってのほかだ」と厳しい意見でした。(私はごもっともと思います)

 しかし、本日の記事を読んだ方は「最近の火葬場は煙は出ないし、臭うことも少ない。市民のためにも賛成すべきではないか」と「先祖代々の土地だからと言って反対することは、、」いささか不満でした。本日意見をいただいた方は前回の記事を読んでいなかったのか不明ですが、前回記事の事を話したら「それが事実としら、良くない」と驚いておりました。

 一年前の議会で火葬場建設に賛成する議員は「反対しているのは少数だ」と決めつける意見がありました。早期建設の決議が出され私たちは反対しましたが、賛成多数で決議が決まった経緯があります。同意どころか聞いてもいないのに、個人の財産を勝手に市へ申し込むなど論外極まりありません。

 新聞の記事はすべて読まれているわけではありません。前回の記事を読まれた方と、今回読まれた方の意見が全く違っていたことに、報道の在り方がとても難しさを感じます。記事を書く担当者のさじ加減というか、個性や想いも違うので一概にそうだとは言えませんが、本日の記事を読んだ限りでは、反対者側への配慮が足りないと感じる。

 本日の記事の最後に菊地市長のコメントがあり「しこりを残さず判断したい」とありました。昨年の予算にあった新火葬場の予算は新年度も繰り越し、建設候補地は変えない方針です。市民が待ち望む新火葬場について地元の理解が得られないうちに数年が経ち、古いままの住宅街で火葬場を維持され続けることが苦痛で困っている方も沢山います。震災で市の公有地は増えたが、今後の用途は未定のままです。

 公募で他人の財産を無断で出した書類に、市はいつまで付き合っていくのだろうか。

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