すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

ほっとサロンでホッと

2015年02月20日 | 日記
 私が住んでいる岩沼市土ケ崎町内会が管理している『武隈会館』(町内会では「土ケ崎集会所」と呼んでいます)で、介護疲れをいやす目的で開設した『ほっとサロン』にお邪魔した。同町内会に住む坂本久子さんがボランティアで、毎月一回主催しているお茶飲み会です。

 本日は8人が集まり介護の悩みや世間話で、会話が楽しく2時間があっという間に過ぎました。主催している方には介護を終えた方や、現在介護真っ盛りといったメンバーです。坂本さんいわく『いわゆるうっぷん晴らしの場』なのです。介護従事者が家で誰にも相談することもなく、こもっきりになることを避け、楽しい時間を共有することで介護を和らげようとするものです。

 皆さんが持ち寄った茶菓子やお漬物をいただきながら、うっぷん晴らしに遠く仙台からも来ている方がいると聞きました。残念ながら本日は用事があって来られなかった。

 「在宅介護には国のお金が使われてないのよ」坂本さんは重くのしかかる在宅介護に、家族の負担軽減が必要だと言われていました。家族にとって終わりの見えない介護はつらいもの、ゴールが見えないマラソンのようなものですかね(元長距離ランナーに、この表現は本当につらい)

 介護疲れの凶悪な事件や事故が多発しています。60歳以上で介護するのが『老老介護』と言われますが、介護疲れで親族を殺害することが報道されると胸が痛くなる。介護は長年連れ添った夫婦の間や、家族に大きな重しになる。親の介護で無職になったり、生活苦になるケースはテレビで観ていましたが、実際に調べると事は重大だなと感じました。

 介護については『全国で介護をしている人々は557万人。うち47%(約5割)が60歳以上』との統計があるようです。また、NHKの統計で『自宅介護家族は160万人で自宅介護の為、仕事を離職しなければならなくなった人々は39万人、そして、生活できずに赤字になった家族は33%』(キャリア介護研究会データから)

 認知症は10年後の2025年に、65才以上で4人に1人の予測データがあると聞き驚愕。少子高齢化の厄介な問題でもあります。介護を大きく分類すると『居宅介護』と『施設介護』になり、中身は複雑で簡単に説明できません。居宅介護には訪問介護や訪問看護などがあり、施設介護には老人福祉施設、老人保健施設、居宅療養型など様々な介護施設が存在しています。

 しかし、国は特養施設(いわゆる老人施設)などを施設介護を増設する方針ではないようです。これからは居宅介護(いわゆる在宅介護)を中心に考え認知症を抱える介護者はこれからどうすればよいのか。(法改正があるため、より複雑で分かりにくくなっているみたいです)

 次回は3月20日(金)午前10時から、ほっとサロンでホッとしませんか。
コメント (2)
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