その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

わら・(笑)

2016-10-11 12:03:33 | 新規就農

「ハギ」の花…その花言葉は?

三連休の最終日…今日こそは「ヒメノモチ」の脱穀作業を。頼りの先輩『クワちゃん』は、前日の還暦同級会で作業に嫌気が差したようでありますが、車庫を覗くとひとり黙々と作業を始めておりました。
何とか天気も持ち堪え、午後から作業再開のお約束を。長男『ポン太郎君』は、稲束を運び、『夢屋社長』は藁の結束作業であります。「脱穀」…黄金色の稲束は「籾」と「藁」に分けられる。「籾」は「籾摺り作業」を経て調整し「玄米」と「籾殻」に分けられる。「籾殻」は畜産農家で、敷き藁替わりに使われるようになり、持て余す農家は焼いて「薫炭」として使うか、散らして終わり…それでは「藁」は?最近では、コンバインによる刈り取りでカットしてしまい、田んぼに散らすだけ…畜産農家でも敷き藁として使う所はほとんど無いのではないでしょうか。


「藁」を結束するには「ツナギ」を作ることから…

我が在所では「藁」を束ねることを『藁をまるぐ』と表現します。「藁6束(たば)」を1束(そく)と数え、2束を交互に並べて「ツナギ」で結束する。「ツナギ」を「藁」の根元で結ぶ方法もあって、この場合は「杭掛け」の『かんざし』という横木を結わえる材料にも使っておりました。7a程の田んぼですが、結構な量の藁の山が出来上がります。初年度は隣町の畜産農家に運んで使って頂いたのでありますが、これまた作業が鬱陶しい。ご近所のバァさんたちに声掛けしたら、畑の「敷き藁」に欲しいと売れる売れる^^;(もち米より人気が高い状態です…無料ですけど^^;)
さて、今日は31回目の結婚記念日…今年も『夢屋家』恒例の「10・10(ジュージュー)の日」…焼肉で、ここまで夫婦関係が維持出来たことをお祝いしましょう…と『諭吉君』をオッカーに渡したのでありますが…今年は「しゃぶしゃぶ」にしましょうとスーパーのお徳用お肉…お釣りが返って来ませんけれど?
「わらわら返せぇ~!!!」…『わらわら』とは、我が在所で「早く」という意味で使いますが、オッカーには通じないようであります^^;

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浮気発覚…

2016-10-10 12:06:28 | 新規就農

「ツリガネニンジン」の花言葉は「詩的な愛」

三連休…各地でイベント花盛りでありますが、お天気が今ひとつ。客足にも影響したことでしょう。『夢屋社長』は、朝から里芋掘り…友人の『イチオ』が自宅で芋煮会をするという。掘りたての土芋は美味しいと毎年お買い上げ頂いておりますが、下処理して提供するのもひと苦労なんです^^;
さて、芸能情報でも無いが「浮気発覚」との見出し(夢の中の話ですが…。)離婚した『夢屋社長』は、元妻の浮気(離婚しているのだから浮気では無いと思うのですが…)にブツブツ文句を言っている。もう少し若ければ「逃げたぁ~女房にゃ~未練は無いぃがぁ~♪」と強がるところでありますが、離縁された男に文句を言う資格は無いのよねぇ…と妙に納得したところで夢から覚めましたけど^^;(まだ、ヤキモチを焼く位の気持ちはあるらしい。)


掘りたては、洗浄機で大方の皮が剥けます^^;

山形県民は「芋煮会」がお好き…里芋を大鍋で煮て、コンニャク、牛肉を投入し、味付けは醤油と砂糖に少々のお酒。仕上げに斜め切りのネギを投入すれば、至ってシンプルな芋煮鍋の出来上がりであります。(最近は、豆腐やキノコを入れる方も居ますが、これは増量材であって邪道であります!)
お昼に集落の芋煮会、夕刻『第1サティアン』で『ノロ社長』と芋煮で一杯…そろそろ、家で晩飯食べないとオッカーに怒られる…と帰宅して晩のおかずに「芋煮」(外で食べて来ましたなんて言ってはいけません。ん~家の芋は美味いと必ず褒め言葉^^;)
夢のお陰で、オッカーに気を使ってますか?否々、本日10月10日は、31回目の『夢屋夫妻』の結婚記念日なんです。芋煮と同じようにシンプルに長く続いておりますよ。

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もっている男(女)

2016-10-09 16:52:56 | 新規就農

転作の「ソバ」も、実は茶色に変化してます。

3連休、そして以降の雨を予想して金曜日の午後から「ヒメノモチ」の稲束を車庫に移動しました。土曜日の朝…あれ、雨が降らない。これなら午前中に現場(圃場)で脱穀出来たんじゃなかろうか?と思ったのも束の間、予報通りの否、それ以上の雨が降り出し、作業は無駄にならなかったと胸をなで下ろした一幕がありまして…。
こんなチッポケな事ではありますが、我が人生、いつもギリギリのところで帳尻だけは合わせるのが上手いものだと感心しております。(実にちっちゃい^^;)


海に沈む太陽が大きく見えるのは…何故?

大きな勝利を収めることは出来ませんが、そこそこには生きていけるという満足感に浸っていると…熊本県阿蘇山噴火!今年、熊本県の皆さんは踏んだり蹴ったりと言わざるを得ない状況であります。「避難地域解除」という号令は掛かったものの、5年経過しても「福島県産農産物」に対する風評被害は依然続いているようであります。
天災、人災の別はあるものの、逆境に立ち向かう力を発揮出来るのは人。(営農再開の意欲や目処が立たないと諦めてしまうのも人でありますが…。)幸福感は人それぞれ…「もっているのか、もっていないのか。」は分かりませんが、立ち向かう心が折れてしまってはねぇ。住む所は違えど、抗ってみましょうか。「もっている。」ってそういう心持ちなんじゃないかなぁ…。

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すずめの恩返し

2016-10-08 12:28:53 | 新規就農

白いすずめ…5年前の画像です。

「ヒメノモチ」を刈り取って3週間経ちました。我が在所では、一本の杭に稲を48束「6束(たば)×8束(そく…と呼ぶ)=48束(たば)…不思議な単位であります。」を掛けるのが一般的であります。しかし、杭掛けは途中架け替え作業をしなければいけないので、『夢屋農園』では、杭を棚組みにした「ハセ掛け」を行っております。
栽培面積が多ければ、コンバイン刈り取り後、乾燥機で乾燥という手順もあるのでしょうが、わずか7aですから、乾燥機にも収まらず天日乾燥…美味しいお米ならよろしいのですが、値段も変わらず手間だけが掛かる^^; 週末から雨の予報であり、脱穀作業の見通しが立たないため、急遽稲束を車庫に運び込むことになりました。(また、余計な手間が掛かってしまいます^^;)


「ノビル」の蕾であります。

今年もまた「すずめ」の大群に穂をつつかれたようで、棚組みした杭の下には大量の籾殻が落ちております。想定30kg位の減収でしょうかねぇ?(実に悠長な旦那さまではある^^;)これだけの餌を提供しているのだから、何かしらの恩返しがあってもよさそうなものであるが、何も残していってはくれないのであります。(「宇治拾遺物語」では「腰折雀」というお話があって、老婆に感謝の種を渡すのだが…。)
ある調査によれば、冬を越せる「すずめ」の生存率は、およそ半数程度だとか…悠長なご主人が秋に餌を提供しても、恩返しに来れるのは半数に減っているということですかねぇ。春には虫をついばんで、益鳥にもなると言われておりますが、見えないところで恩を返してくれているに違いない。有形無形の「恩返し」に感謝することにしますか^^;(何か宗教掛かって来ましたかねぇ?…このブログ。)

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糖質ダイエット

2016-10-07 07:05:10 | 新規就農

「ヒメノモチ」も5回目の収穫…(4年前)

9月始めに「人間ドッグ」を受け、2週間ほど前に結果通知が入りました。56歳男性、最高血圧138mmHgやや高め…気になる胃の炎症や肺の陰影、肝機能etc.…異常なし。目出度しめでたし^^;(このところの気分の落ち込みを、体調不良に原因を求めようとしていたものだから少々拍子抜けであります。荒れた畑に挑んで7年、草に負け、暑さに負け、今年ようやく「きゅうり」の販売にこぎ着けたものの低調…なかなか晴れやかな気分にはなれませんなぁ…。)
我が家の古老が亡くなって7年…少しばかりの反別の水田作業を引き継いで8回目の収穫を終えました。(素人が引き継いでも、そこそこの収量が上げられるところがすごい。稲作技術が確立し、一定の肥培管理が出来れば生産できるという証でしょう。)


「米を食べるとバカになる!」…暴言の始まり

酷い物の言いようでありますが、こうしてパン食が推奨されました。今、こんな発言をしたら「炎上」糾弾されることは間違いないことでありますが、輸入小麦の消費拡大路線が生んだ標語…最近は「糖質ダイエット」ですかねぇ。(ただし、糖質ダイエットには、確かに体重減だけの効果はあるようです。)
一番下の叔父も「糖質ダイエット」に取り組んで、体重減に成功したようではありますが、フラフラして目眩が…ですと^^; 時代の変化とともに食生活が変わることに異を唱えるつもりはありませんが、脳細胞(神経)の栄養源はアミノ酸でも脂質でもなく、糖質だけなんですよねぇ…健康を求める余りの不健康。バランスの取れた食事が一番でありますよ。そうそう、肉体だけでなく精神の健康もバランスが大切であります。さぁ、今日もお仕事お仕事^^;

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舌の歓び…

2016-10-06 12:00:35 | 新規就農

ススキの穂も揺れて…何と悠長な

台風18号日本海側から上陸か?(10月の上陸ならば観測史上初?)昨夜9時には新潟県沖で温帯低気圧に変わったようでありますが、夜中に東北地方を通過したようであります。雨そして強い風…収穫前のリンゴやラ・フランス農家は冷や冷やものであったことでしょう。東北地方は、このように低気圧に変化して通過することが多く、台風が上陸することは稀ではありますが、今年は観測史上初の太平洋側からの上陸など、記憶(記録)にないことのオンパレードであります。


精米して、新米を頂きました^^;

世の中、色々ありましたが、お米を収穫し新米を仏様にお供えする。一年の無事故と収穫に感謝して少しばかりの贅沢気分を味わっております。一年間、お米を貯蔵し食べ続けておりますと、日々劣化していくのでしょうけれど、舌が慣れてしまって新米の味を忘れてしまいます。昨年の米から切り替わった時に改めて味や質の違いに気づくといった具合であります。保管技術が向上しても、この感覚だけは繰り返される喜びでありますけどね^^;
空気と同じように、お米は存在を主張する必要はない。毎日、美味しい米を食べ続けると飽きてしまうから…毎日食べるものだから、普通で良いんですというのが『夢屋社長』の考え方でありますが、やはりこの時期、美味しいものは美味しいですよ^^;

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選別作業

2016-10-05 12:17:34 | 新規就農

機械全体を写した画像もあるんですが…

収穫の喜びを味わう季節でありますが『夢屋社長』の心は、このところの空模様と同じで晴れません。脱穀調整後の米には、カメムシの吸汁被害による「斑点米」が多数混じっておりました。確かにお疲れモードで農作業に身が入らなかったことは確かでありますが、いつもの年のように田んぼの畦畔で捕虫網を振り、カメムシの発生状況だけは確認して来たつもりなのでがっかり…ひと握りの米に2粒の斑点米が混入すれば、2等米への格下げ…今年は3等米に成りそうな混入状態であります。悩んでいても仕方がない。いつもお世話になっている『セイジさん』の「色選機」を使って選別作業を行ってみました。


貼り付け画像です。右下が飛ばされたコメ

画像の左下が選別前(斑点米を寄せてますけど)のコメです。選別機の全体を撮影した画像もあるのですが、作業中の長男『ポン太郎君』や興味深々の『オッカー』のお顔も写っているので却下^^;
巻頭画像の赤く光っている部分が、着色米を感知して「エアガン」が作動している様子なんだそうです。(いや~光る、光るって喜んでいられないのですが…。)
米粒の先端が黒変しているところを見ると登熟初期に被害にあった可能性が高く、防除のタイミングが遅かった可能性もある。(カスミカメ類の被害かなぁ?)選別後の結果は、2枚めの画像上段の状態です。いくら農薬を減らしてますと言っても、小売りのお客様には、女子高校生のお子様がいらっしゃる方もおりまして、黒い米が混じっていたのでは、お弁当として持っていっていただけませんよぉ~。余計な費用を掛ける結果となりましたが、これで何とかなるでしょう。この経験は来年に^^;

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最高の…

2016-10-04 12:54:11 | 新規就農

季節感のない花の画像から^^;

大隅良典東工大栄誉教授、ノーベル医学生理学賞受賞おめでとうございます。(と言っても、私のブログには何の関係もありませんが…ネタがありません^^;)科学者にとって、最高の栄誉といったところでしょうか?
台風18号は沖縄県久米島で中心気圧905hPa、最大瞬間風速59mを記録したとか…予想最大瞬間風速80m…「それって、一体どんな風なのよ。」と本日は最高のニュースが続く。沖縄県の皆さん、何のお力にもなれませんがご注意ください。


お天気は定まらず、日々経過して…

基礎研究の分野でノーベル賞受賞者が出ることが素晴らしい。一方、残念なことではありますが「オートファジー」の研究は、今後どんな役に立つのかといったインタビューがほとんどであります。仕方のないことかも知れませんが、「役に立つ…応用…利益」といった発想が必ずついて回るものです。
今後の台風の進路は、勢力は…自然災害とは言え、被害を最小限に抑えるためには、予測や準備は必要であります。ふたつの「最高の…」の話題ではありますが、予測があって備えるものと、毎日の積み重ねが評価されるものと…結果は分からないが、先に備えるという部分では似ているかなぁ…今日は、米の出荷を前に「色選別」に挑戦してみます。

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お米の調整

2016-10-03 12:07:34 | 新規就農

『赤とんぼ』も戻って来たような…

稲刈、乾燥も済んで、ようやく「籾摺り」作業…選別機でくず米を振り落とし、30.5kgの玄米を出荷用の袋に詰めて調整作業は終了であります。取れた「籾」の量で、概ね収量は予測できますが、品質は調整してみないと分からない。選別機から吐き出される玄米を両手で受けて日光にかざすと…「あたたたたぁ!」カメムシによる斑点米が混じっております。今年も捕虫網を振って「カメムシ」の発生を予測しながら、殺虫剤散布を控えたつもりでしたが、やられてしまいました。
ひと握り(1,000粒)に2粒の斑点米が混入すると2等米格下げであります。値段にして1俵当たり600円の差…3等米なら1,600円の差となってしまいます。


管理不足と言われれば、その通りであります^^;

一年の結果が出て、一喜一憂する…しかし、相談はしてみるものです。いつもお世話になっている『セイジさん』に話すと、所有する選別機(今度は、斑点米を除く機械)にもう一度かけてみたらとのアドバイス…早々に出荷しなければならない事情も無いことですし、今週試して見ることにしましょう。(切り替えは早い^^;)
「今年は何をやっても上手く行かない年である。」…否、「今年は、疲れたことを理由に何もやっていないから結果が伴わないのである。」気持ちは早めに切り替えて、次に進むことにいたしましょう。
減農薬で安心・安全を売るつもりではありますが、商品としての規格が落ちたのでは仕様がない。まだまだ修行の日々は続くのであります。

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何かのために…

2016-10-02 12:44:42 | 新規就農

日だまりに「アブ」の姿だけが目立ち…

朝晩がめっきり涼しくなると、夏、活発に活動していた昆虫たちの姿が減り、アブやハエの類だけが多く見られるようになります。朝方、少しだけ雨が降ったものの、日中は予報通りの晴れ…しかし、秋作業は思いのほか進んでおりません。稲を刈り取っても乾燥機が空かなければ次に進めない…農家さんのイライラ感は募るばかりかも?
さて、話題は変わって、田舎には結構無駄なものが多いというお話…家の構造を見ても、「仏間」に「二の間」など普段は使わないで空いている部屋がある。(都会の住宅事情を考えれば贅沢ではあるが…。)「何か物事があった時のために」が理由であります。


♂キジは何処へ?成長した子どもを一羽見つけましたが

本日の日曜日は、いよいよ米を調整いたします。備蓄米…これもまた無駄と言えなくもない。かつては「何か物事があった時のために」と我が家でも2俵程度の備蓄米がありました。結果、新米の季節になっても新米を食べることが出来ず、お正月位まで古いお米を食べることに。消費者がいち早く新米を食べ、生産者が古米を食べている…今でも、こうした農家は多いのでありますよ。
一日の炊飯量に0.9を掛ける…我が家の場合は、5合×0.9=4.5(俵)今は亡き古老の受け売りではありますが、米の消費量は、概ねこの数量に間違いはありません。(それでも、外食や米を食べなくなって多いかも^^;)
極端な凶作ということが中々考えられなくなった今日では「何か物事があった時のために」とは、お葬式などの冠婚葬祭でありましょうか?それすらも、葬祭場や仕出しで済ませてしまいますからねぇ。「何事も無い」ことが一番なのでありますけれど^^;

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