昔話「桃太郎」のお話が、現在の形に落ち着くのは明治20年に国定教科書に採用されたことによるらしい。「ジェンダーバイアス」などという小難しい問題を語っていると昔話は前に進まないということが分ったので、『夢屋国王』は『桃と太郎の伝説』を男尊女卑とは言わないものの、普通のオヤジの感覚で語ることにするのであります^^;
いつものように川で洗濯をしていたお婆さんが、川上から「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきた大きな桃を拾い上げ、お爺さんと割って食べようとした時に生まれて来たのが「桃太郎君」であります。突然ではありますが、ips細胞の研究でノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった山中教授、受賞おめでとうございます。ところで、植物の実から人間の赤ちゃんが生まれることがあるのでしょうか?そもそも、植物細胞の塊が植物体であり、動物細胞の塊が動物体なのですから、山中教授の研究が進んだとしても、植物体から動物体が生まれるということは無いでしょう。「桃太郎君」は出生の時から既に、異界からの使いなのであります。異界からの使いなのだから年齢不詳ということで良いのですが、絵本のイメージからすると「桃太郎君」は前髪を落としていない元服前の子どもの設定であります。元服前なら12歳位の年齢なのでしょうかねぇ…。
一方、桃から生まれた「桃太郎君」を育てたお爺さんとお婆さんの年齢は…本人の自覚は別として、国連のWHOの定義では65歳以上の人を高齢者としているそうなのであります。厚生労働省が発表した2011年の日本人の平均寿命は男79.44歳、女85.90歳なのだそうでありますよ。65歳を過ぎたお爺さんとお婆さんは「桃太郎君」を12年間大切に育てました。これならば、お爺さんもお婆さんも平均寿命の中で「桃太郎君」を育てることが出来るのでありますが、「桃太郎君」が国定教科書に採用された明治20年頃の日本人の平均寿命は…一説によれば1900年(明治33年)頃の日本人の平均寿命は45歳程度だったとか。え"~いったい「桃太郎君」を授かった時のお爺さんとお婆さんの年齢は幾つだったのでしょうねぇ^^;
こんなクダラナイことばかり考えているから夜も眠れなくなってしまうのでありまして、家来になるはずの田んぼのキジも我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』も『夢屋国王』の言うことなど聞いたりしないのであります。『柴犬コウ』に至っては、散々『夢屋国王』のズボンの裾に噛み付いて引き摺り回した挙句、飽きてしまえば勝手に日向ぼっこをする始末であります。そうそう、家来にするには魔法の『黍団子』が必要なのであります。明日の晩は『黍団子』について考えてみよう^^;