その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

桃と太郎(きび団子)

2012-10-11 11:25:32 | 夢屋工房

『桃と太郎』のお話には、「きび団子」が欠かせません。「きび団子」は当然「黍」で出来た団子であって、「吉備の国」の団子では無いのでありますが、いつの間にやら岡山県の団子のように取り扱われてしまったようであります。正直なところ、『夢屋国王』も栽培種としての粟や黍を見たことがありません。稗ですら、雑草としてのタイヌビエは知っておりますが、栽培種としては見たことが無いはずであります。せいぜい、粟餅という名前の餅菓子に塗された粟や小鳥の餌である雑穀として知るのみであります。水稲の品種改良が進み栽培技術が確立すると、栽培北限が次第に北上し、農民の主食としての粟や稗が栽培されることは少なくなったと思われます。岩手県の山間部や青森県下北地方では、米の代わりに稗が植えられていた時代もあり、社会的な評価として食味が悪く貧しい者が食べる物として取り扱われることもあったようであります。(注:冷害などを避けるために、米の栽培不適地に作付けされたということであり、かつての青森県民や岩手県民を侮蔑するものではないことをお断りいたしておきます。)
昔、五穀のひとつとして扱われてきた黍でありますが、この黍で作られた団子とは如何なお味であったのでありましょうか?


これは、岩手県厳美渓の郭公団子であります。

少なくとも、絵本に載っている『桃と太郎』の巾着袋に入った情景を思い浮かべるならば、小豆やみたらし団子では無かっただろうことは想像出来るのであります。また、経験的に柔らかさと保存性を良くするために砂糖が混ぜられ、表面にはきな粉が塗してあったのではないだろうかと勝手に想像するのであります。『夢屋国王』の言うことなど一切聞かない我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』が、たった1個で家来になるのですから、相当魅惑的な味であったに違いない。いくら美味であったとしても、鬼退治に出かけるための給料としては最低賃金を大幅に下回っており、報奨としても実にチープであります。この場合「鬼が島でお宝をゲットしたら、みんなで山分けにしようぜ。」と成功報酬を約束しておかないと『黍団子』を食い逃げされてしまうのではないだろうかと考えるのは、リーダーシップの無い『夢屋国王』だけでありましょうか?我が家の『柴犬コウ』に成功報酬を約束しても、お座りまではしますが、最近はお手の替わりに『成功報酬』を握り締めた国王の手を引っ掻く有り様ですから、家来になったという気持ちを維持させるのも大変であります。一番目の家来がこの有り様ですから、今後、猿とキジを家来として手懐けるためには、相当な時間が掛かるものと思われ、鬼退治などという大志は夢のまた夢であります^^;
ここで『夢屋国王』は、ハタと現実に気付くのであります。派閥の長と言われる方々が国家国民のために働けないのは、家来に与える美味なる『成功報酬』を持ち合わせていないから、自分の家来を繋ぎ止めるために汲々としているからに違いない。派閥の長たるものは、お婆さんに『黍団子』を作ってもらうべきであると…^^;

明日、また雨が降りそうなので、友人『ノロ君』の手助けを得て、杭掛けしたもち米を『クワジマン』の車庫に運び込みました。これでひと安心。『夢屋王国』のもち米収穫祭は、いつ出来ることやら^^;

 

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