( 清酒「遠の朝廷」酒造三蔵の実物ラベル) 2012/2/29撮影
■2012/2/29(水) 雨のち晴
昨日夕方のNHKニュース、そして今朝の日経新聞に『東大寺 日本酒で被災地を支援』の記事を確認した。 奈良県に住む、日本酒ファンには、きっとすがすがしい嬉しいニュースだったのではなかろうか。
【記事概略】 東大寺 日本酒で被災地を支援
東日本大震災の被災地を支援しようと、奈良市にある東大寺の呼びかけで、地元の酒造会社が宮城県多賀城市のコメを使って清酒発祥の地奈良で日本酒を造り、来月から販売されることになった。
東大寺は去年、奈良市の友好都市の宮城県多賀城市で、震災の犠牲者を追悼する法要を営んだことをきっかけに、多賀城市を支援しようと奈良市の酒造会社に日本酒造りを呼びかけた。
このほど完成した日本酒は3種類で、東北の米どころの1つとして知られる宮城県多賀城市のコメ(ひとめぼれ)が使われ、奈良時代の多賀城の呼び名の「遠の朝廷(とおのみかど)」と名付けられた。
記者会見した東大寺の北河原公敬別当は「日本酒がようやく完成を迎え感慨深いです。今後も支援を続けたい」と話していた。
そして今朝の日経新聞には「東大寺の呼びかけに奈良市を通じ、奈良の酒造三社、岡村印刷工業などの協力を得た。」とあったので、早速印刷会社に問い合わせ、実物のラベルを見せてもらった。(写真)
今日は、朝の雨が嘘のようにあがり昼から快晴、隙間からの日射しがラベルに射し始めた。
ラベルには北河原別当の文字に 鳥が多賀城の稲穂を 奈良の鹿が酒を運ぶ姿が描かれている。
ひとめぼれで作った酒と聞いて私が一番に思い出すのが 宮城・新澤酒造の「ひと夏の恋」だが、奈良で醸したこれら三酒は、いったいどんな味わいになっていることだろう。
東大寺、奈良市の清酒三蔵、有名寺社等の印刷物も手掛ける印刷会社の三位一体の協力で醸しだされた酒は、きっと奈良らしい深い味わいの清酒だと思う。 「被災地を飲んで応援する。」と言い続けたが、やはり私には、このスタイルが一番のようだ。
(寅)