ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

踏み絵を踏んだ?民主党

2008-04-13 17:38:15 | ニュース 
今回の民主党の人事案の不同意騒ぎを見ていてこう考えた。民主党員は2度目の踏み絵を踏まされたのではないかと。

最初は、福田総理が民主党小沢代表に大連立を呼びかけた時だ。小沢代表は副総理閣で入閣することで、連立内閣樹立を内諾していたらしい(多くの証言者の内容からそう思われる)。しかし党内に大連立構想を持ち帰ったが、あくまで政権交代を目論む党員の大勢に抗しきれずに断念した。そしてプッツン辞任の表明だ。民主党内は談論百出したらしいが、しかしあくまで小沢代表の下での政権交代をとのことで、代表に留任させた。その際に党員には小沢支持を全員に強要し、挙党一致体制をつくった。小沢代表はそれに応えて、与党を窮地に追い込むために強硬路線を突っ走ることにして、3月末にはガソリン暫定税率の期限切れを勝取った。

そして日銀総裁の任期切れ問題。当初の政府案には民主党の重鎮(小沢代表といわれる)が党内取りまとめを約束していた。しかし党内の大勢は財金分離という大義名分を持ち出し反対した。その後も政府案に反対して日銀総裁不在という事態を引き起こしてしまった。その後面目を潰された小沢党首周辺は、党内の大勢が、今回は政府案を承認と打ち出したことに抵抗した。小沢党首は天下り人事と批判して、今回も反対に回ることを表明し、党の幹部との意見が真っ向から対立してしまった。「壊し屋小沢」の名に怯えた党幹部は、あわてて党内の分裂を回避すべく人事案を否決することを決定した。この小沢案を承認した段階で、民主党員は全員が小沢党首に服従を誓う踏み絵を踏んだことになる。

内部分裂の大きな危機を抱える、民主党の行方が大いに気に掛かることである。若手の有能な党員たちが今回の騒動を見て、どう考えているのか。本当に小沢党首の下で政権交代が可能なのか、忌憚のないところを聞いてみたいものである。


コメント (4)
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