昼休み、自宅の真ん前で雀のヒナを拾ってしまった。
野生の鳥獣は、一般人が保護しちゃいけないってのは知ってた。
けど、まだ飛べないようで、自転車やトラックに轢かれそうになってはパタパタしてて、もう手を出さずにいられなかったんだ。
掌に乗せたら、足を怪我してるのかな?
巣から落ちた時に痛めたのか生まれつきなのか、指が開いてなかった。
ちなみに、怪我しているなら一時的に保護するのは有りと、後でネットで調べて知ったよ。
まだ嘴が横に広くて、ヒナヒナしい。
か、かわいい…!
取り急ぎ、病院に連れていかねば。
近所の動物病院へ駆け込んだら、受付の年配女性が大変感じ悪い人で、喧嘩腰の嫌味っぽい言葉で追い払われた。
初対面の他人に大人が取る態度とは思えず、ひたすらびっくり。
ただ、不愉快な口調ながら鳥を診る病院名を教えてくれたので、用は済んだ。
私が動物を飼うことがあっても、あの病院には絶対行かない!
雀の子を人間が触ると親鳥は面倒見なくなると言うけど、それは違うらしい。
雀はそこまで鼻は利かない。
人間の匂いとか、犬レベルじゃんね。
まだ飛べないヒナなら巣に返すってのと矛盾するじゃんね。
分かったかな?受付の感じ悪い人よ。
教えてもらった病院に行ったら、昼休憩中で且つ手術中だった。
午後の診察始まったら来いとのことで、一旦帰宅。はぁ。
仕事が立て込んでなくても、私の昼休みはなくなるのね…
ヒナはすごい元気。
ヂュンヂュンと鳴き声が思いのほか大きいな。
足が無事で多少飛べるなら、ベランダから親元に返したいんだけどな。
仕事を途中抜けして、また病院へ。
結果、病院で預かってくれることになった。
小鳥は、元気にしていても不意に死んでしまうから100%安心ではないけど、私の元にいるよりは全然いい。よかった。
診察料を払うと言ったら、先生から衝撃の回答。
「うち、鳥は診てないので料金設定がないんですよ」
あのクソ受付…!!
それでも私が払うと言い張るので、ささやかながら診察料を取ってくれた。
放鳥できるまで、回復してほしい。
餌、食べてほしい。
生きてくれるといいなあ。