ブルガリ展に行ってきた。
こちら表慶館での開催で表慶館の2階へ上がれるので、『インド仏』同様にそれ目当てに出向いた次第。
でなきゃスルーしてたかもしれんよ・・・
展示は殆どジュエリー。
一部、腕時計。
・・・ナンダコリャ。
会場に足を踏み入れた途端、キラキラしい。
案の定、エントランスにあったギリシャ・エピルスの民族衣装(銀細工の装身具みっちり)とかアンティークの域にあるジュエリー以外は、どうも自分の守備範囲外でなぁ。
途中で飽きてしまってなんかもう、お腹いっぱい。
そんな中でもカボションカットのサファイアが、吸い込まれそうに猛烈に美しかったのが印象的。
キラキラは多面カットに比べて劣るけど、優しく穏やかな反面すぅーっと静かで神秘的な美しさはカボションカットならではだよね。
どのジュエリーも、基本、ゴールドやプラチナごってりの上に宝石ごってり。
重くないのかなぁ。いやいや物凄く重いよなぁ。
アングロサクソンの方々って肩凝り知らずらしいのだけど、いくらなんでもこれ耳や首や手首にこんなんぶら下がってたらコリッコリじゃろー。
凝り性の日本人なら、ガチンガチンに凝って息もできなくなるワ。
観ているだけで肩や背中が固くなってきた気分。
以前、知り合いの外国人が「肩イタイ」とブツブツ言うので、ぶつけたのかとか手を上げると痛いのかとか聞いて、結果「それ、肩凝りじゃね?」となったことがあったよ。
肩凝りを知らないから「痛い」と表現したんだと気づいた時に、こんなことにもギャップ・・・!と脱力したよね。
暗いフロアにジュエリーが収まるウインドウが浮かんでて、その間を縫うように歩いて鑑賞するマダム達。
展覧会というよりは、ブランドの予約会みたいだった。
よくよく見るとそんな客層ではないんだけどね、自分も含めて。
ブルガリのジュエリーで装った女優やモデルがディスプレイで流れてて、それが自分が生まれる前の写真だったりで、そんなところでやっと歴史を感じた。
展示品は初めから最後まで一貫して豪奢なもんで、どんどんシンプルになった~とか徐々に豪華さを増してった~とかを見受けられず、変化というか時間の流れを感じにくかったのだよ。
特にE・テイラーがフューチャーされてた。
彼女は、コレクションを持つほどのブルガリの上客だったのだな。
映画・クレオパトラで使用したジュエリーや衣装も展示されてて、もしやこのブルガリ展ってエジプト女王展とリンクしてたの?
表慶館はそんな大きくないし、自分としてはサクッと観終えた1.5時間。
何しろ途中で飽きちゃったから、一点ごとの滞在時間が短かった。
閉館まで時間があったので、確か国宝の短刀が出てたはず、絵や調度品等はそろそろ秋を意識したものに衣替えしているはず、と思いついて本館へ行ったよ。
まずは国宝の短刀。
まばゆい・・・!
次いで重文。
こちらもまばゆい・・・!
美しいねえ・・・
短刀なら自分でも使えそうだと勝手な親近感を持ったりしてたんだけど、こういうのを観ちゃうと、親近感だなんて烏滸がましい!と恐れ入る。
\キタア!/