巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

福岡市 筥崎宮の大楠

2013-08-22 | 福岡県

前回の櫛田神社より北東に約3km、博多湾まで伸びる長い参道を持つ筥崎宮の大楠。

筥崎宮は筥崎八幡宮とも称し、宇佐、石清水両宮と共に日本三大八幡宮に数えられ、延喜式神名帳にも記録された由緒深い神社です。

又鎌倉中期の元寇のおり、この神に祈り、俗に云う神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったことから、ますます有名になり、その神徳は天下に轟き広く崇敬を集めた。

一之鳥居は慶長14年(1609)、時の藩主黒田長政が建立したもので、独特なその様式から「筥崎鳥居」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。

大楠はこの一の鳥居を潜った右奥、清明殿の手前に古色蒼然・・・・立ち尽くしています。

最早、全身洞だらけ、まるで形骸化したような主幹には、木蔦や寄生植物がびっしりと張り付き、息も絶え絶え・

主幹前面はとっくに枯れ死状態、脇から伸ばした枝だけで生を繋いで居るかの様です・・・

それでも樹齢800年、目通り12m、樹高20mとカウントされ、生死渾然一体となり、しっかり生をつないでいます。

撮影2011.12.15