国の天然記念物指定のビャクシンは全国に8本、その内3本が愛媛県に有り、そのうちの一本がこの「北吉井のビャクシン」です。
東温市は松山市の東隣、伊予鉄道松山市駅から延びる横河原線終着「横河原駅」から北に約500m、大河重信川の支流内川沿いの円通寺参道脇に立つ。
岩峰山円通寺は明治初期に廃寺と成ったらしいが、それらしき建物が林の奥に見え隠れする。
国指定天然記念物のビャクシンは主を失い、今や通る人も無くなった野良道代わりの参道脇、野原の中に佇んで居る。
樹齢約800年、根周り約7m、根元で二幹に岐れ立ち上がって居ますが、ネジ曲がるようなビャクシン特有な樹姿は中々の迫力、樹勢も決して悪くない。
現在根元は全く分離して二本の株立ちの様に見えるが、空洞だった根元で お遍路さんが休息、その焚き火の不始末でこんな姿に成ってしまったとか??
何代目かの円通寺住職が石槌山から持ち帰りここに移植したものだと言われて居る。
撮影2010.9.24