古知谷阿弥陀寺参道脇に立つ京都市天然記念物に指定されたカエデの名古木です。
あの大原の里を縦断して若狭へと続く国道367号線(旧鯖街道)、三千院のある大原中心辺りから道成に約3km、旧道脇に軒を並べる古地平集落の奥に古知谷阿弥陀寺が建っている。
集落外れ、中国風の山門が立つ参道入口からなだらかな登り参道を約10分・・・・
ようやく建物が見え出した最後の登りの左側、参道脇に一見ひょろ長く見える楓の大木が立っている。
ここを訪れたのはまだまだ夏の名残が残る九月の初旬、それでもさすが大原の奥、紅葉の名所を彷彿とさせる参道でした。
古知谷阿弥陀寺は正式名称を古知谷光明山法国院阿弥陀寺と言い、浄土宗知恩院派末、江戸時代に入って直ぐの慶長14年(1609)「木食上人弾誓(たんせい)」が開山、当時このカエデはもう大木と成っていたと言う。
目通り約3.7m、巨樹と呼ぶには少し物足りなさを感じるがカエデとしては充分な幹周り。
樹齢800年とされ、主幹には相当傷みも見えますが、まだまだ枝いっぱいに葉を着け、秋の終わりには参拝客を楽しませてくれるに違い無い。
「京都の自然200選」にも選ばれたタカオカエデ(イロハモミジ)の名古木です。
撮影2010.9.4