安倍川餅の発祥地として名高い安倍川中流域の鎮守、郷島浅間神社斜面に天を覆うばかりに枝を伸ばした大楠がある。
国道1号線、JR静岡駅近くの昭府ICより安倍街道と呼ばれる阿部川沿いに走る県道27号線を遡ること約15km、安倍川左岸の郷島集落に着く。
山々の谷間を蛇行して流れる安倍川が造り出した砂州と背後の斜面に囲まれた郷島集落は旧道沿いに細長く軒を並べて居る。
参道は子供の頃、夏休みに蝉取りで来たような錯覚に陥るような懐かしさの空間です・
集落南外れから旧道に入れば、すぐにそれと解る石鳥居が有り、その参道脇、斜面を覆い尽くした力強い根元の大楠が在る。
大楠は立ち上がり直ぐに二幹に分かれ、集落を見下ろす様に立ち尽くして居る。
根元、双幹共に大きな痛みも見られず元気そのもの様に見えます。
目通り13.0m、樹高20m、推定樹齢約1000年は俄には信じがたい樹勢ですが・・・・・。
因に静岡市天然記念物に指定され、駿河を代表する大楠です。
撮影2009.11.22