巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

富士宮市 村山浅間(むらやませんげん)神社の大杉・大公孫樹

2012-08-12 | 静岡県

富士山信仰、富士修験道の中核として中世より栄えた村山浅間神社の境内に有る大杉と公孫樹の巨木です。

村山浅間神社は富士山の南麓、標高500m付近の富士登山の要所を占める位置にあり、中世以来「興法寺」と共に神仏習合の地、富士修験道の根本道場として発展してきたが、明治の廃仏毀釈で諸堂は失われたようです。

境内にはその名残を留めるかの様に大日堂が寂しく建ち、大杉や公孫樹の巨木が残されている。

境内の静岡県の天然記念物に指定されて居る大杉は境内の一角、集落を見おろす台地に有って他を圧する様にすくっと伸びている。

根元より主幹が一直線に高い位置まで伸びた絵に描いたような一本杉。

村山浅間神社の御神木とされ、しめ縄を巻かれ一見元気そうに見えるが、主幹中心部には高さ8mにも及ぶ大きな空洞が広がり、樹勢にも衰えが見え始めているらしい。

推定樹齢約1000年、目通り9.9m、樹高47m。

約10mの幹周りは何とも圧巻でした。

境内中央、背の高い金属柵を施された中に立つ公孫樹の巨木。

11月の後半、この地は暖かいのかまだ梢の黄葉が始まったばかりで、青葉が無数に垂れ下がる、その巨大な気根を覆い隠していた。

全体樹姿はあまり見栄えのする姿では無く、根元の腐朽も著しく老衰は否めなく見える。

それでも、目通り9.2m、樹高16mと静岡県の天然記念物に指定されている。

今は小さな集落の鎮守の様に成ってしまったこの神社にも、輝かしい歴史があった事をこの巨木達だけが知って居るのだろうか・・・・・。

撮影2009.11.22