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2017.10 新橋演舞場でスーパー歌舞伎「ワンピース」を観劇、猿之助に代わり右近が大活劇

2017年10月21日 | よしなしごと

2017.10 新橋演舞場でスーパー歌舞伎「ワンピース」を楽しむ 

 歌舞伎座のメイルマガジン歌舞伎人を受信している。だいぶまえに、新橋演舞場でスーパー歌舞伎「ワンピース」公演の予告がでた。間もなく新聞にも一面で広告が出た。新橋演舞場はユニークな公演が多い。「ワンピース」も公演予告を見るかぎり、興味を引くような天外さを感じた。
 チケットweb松竹の前売りは松竹歌舞伎会会員(要年会費)が優先で、一般はなかなかいい席が取れない。前売りチケット取り扱いをいくつか調べたら、手数料などで割高になるがかなり早く購入できるEを見つけた。さっそく花道の真上の3階最前席を購入した。

 One Pieceについてはまったく知識が無かった。ひとつなぎの大秘宝=ワンピースを巡る海洋冒険ロマンの漫画?、アニメ?、映画?で、カミさんは孫の引率で映画を見たそうだ。
 パンフレットによれば、大ヒットマンガ「ONE PIECE」の世界観を市川猿之助が「スーパー歌舞伎Ⅱ」の手法と北川悠仁ゆずの書き下ろし楽曲で描き、新橋演舞場10万人を総立ちさせた初演から2年、キャラクターを追加しさらなる進化を遂げて、帰ってきたそうだ。

 ところが公演が始まって間もなく、猿之助が花道の迫りで衣装を挟まれ、骨折のニュースが流れた。重傷だそうだ。舞台には迫りや回り舞台があり、舞台装置も大がかりで、役者も観客席を走り回ったり、空を飛んだり、迫真の演技をこなしているから、事故も少なくないようだ。回復をお祈りする。猿之助は主役であるルフィを演じていたが、尾上右近が代役になった。観劇の日は尾上右近によるワンピースである。

 物語の第1幕、シャボンディ諸島で海賊のルフィ+麦わら一味が海軍と戦っているうち、散り散りになってしまう。一人になったルフィは、兄エースが処刑されることを知り、単身で助けに向かう。海軍との戦いもスーパー歌舞伎らしい激しい動きが見られたが、圧巻は第2幕の、海底監獄を舞台にした活劇である。舞台奥に10mをこえる滝が設けられ、実際に大量の水が流れ落ちていて、しぶきが1階席前方にまで飛んでいた。あらかじめ1階の前方席にはビニールが配られていて、水しぶきを避けながら観劇していた。

 第3幕は海軍本部に移送されたエースを救う海賊団と海軍との大活劇で、市川右近演じる海賊の首領である白ひげ=エースの父、福士誠治演じるエースが死ぬが、ルフィは麦わら一味との強いきずなを確信し、船出をするところで幕となる。

 大がかりな活劇に+示唆に富んだ台詞で、楽しく観劇できた。ニュースでは、明るい・楽しい・元気が出る話題よりも暗い・つらい・悲しい話題が多い。温泉で気持ちを癒やすのも効果的だが、観劇は手ごろ・手軽に、気分を明るくしてくれる。

 それにしても大掛かりだった。観客をとことん楽しませようとする意気込みを感じる。重ねて、回復をお祈りする。

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