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2016 埼玉県杉戸のまちづくり 「杉戸版まち・ひと・しごと創生総合戦略」有識者会議に参画

2017年05月30日 | studywork

2016 杉戸のまちづくり「まち・ひと・しごと創生有識者会議」

 2014年11月、「まち・ひと・しごと創生法」が成立した。法の目的は、第一条「・・我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進すること=「まち・ひと・しごと創生」が重要となっている・・」である。
 同年12月、「まち・ひと・しごと創生法」を具体化するために、人口の現状と将来の展望を提示する「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」、および今後5か年の施策の方向を提示する「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が閣議決定された。
 埼玉県杉戸町でも大幅な人口減少が予想されることから、第5次杉戸町総合振興計画と連動した、人口減少対策と地域の創生に取り組むための「杉戸町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定することになった。
 策定は町長を本部長とする「杉戸町まち・ひと・しごと創生本部」で、原案策定のため副町長を委員長とする「杉戸町まち・ひと・しごと創生総合戦略策定委員会」および作業部会が設置された。策定に関する意見聴取のため、杉戸町総合振興審議会委員による「まち・ひと・しごと創生有識者会議」が設置され、ほかに町議会、行政改革推進会議などからの意見聴取、およびパブリックコメントが予定された。
 私は杉戸町総合振興審議会委員だったので、2015年3月の総合振興審議会で仮称・杉戸町版総合戦略の策定について報告を受け、同年5月の総合振興審議会で仮称・杉戸町版総合戦略の策定について意見交換したうえで、同年7月、第1回有識者会議が開催された。以降、2016年1月までの5回の有識者会議で議論を重ね、提言を行った。有識者会議の主な内容は、
 第1回 町の人口の現状分析について
 第2回 総合戦略の策定にかかわる意見交換
 第3回 杉戸町まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)中間報告について
 第4回 杉戸町人口ビジョン(素案)及び杉戸町まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)について
 第5回 杉戸町人口ビジョン及び杉戸町まち・ひと・しごと創生総合戦略(第1版)に対するパブリックコメントの結果報告について、である。
 有識者会議、町議会、行政改革推進会議などやパブリックコメントの提言、提案を受けて、2016年2月、「杉戸町人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生総合戦略」(第2版)が策定された。
 目次を転記・・略・・ 杉戸町ホームページ参照

 「Ⅰ 人口ビジョン」で2015年人口およそ46000人が2060年にはおよそ29000人と推計し、まち・ひと・しごと創生総合戦略を着実に推進することで人口減少に歯止めをかけ、若い世代の希望をかなえることで出生率の上昇、人口増加への転換を図り、目標人口36000人を目指すとしている。
 「Ⅱ 現状分析」では、杉戸町の強み、弱みを分析し、「しごと」「人の流れ」「結婚・出産・子育て」「時代に合った地域づくり」について、杉戸町の目指すべき姿をまとめている。
 「Ⅲ まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、計画期間を2015~2019年とし、杉戸町第5次総合振興計画と整合させた4つの基本目標と具体的な事業、先導的・けん引的な重点施策事業であるリーディング10を示している。

  リーディング10を列記する。
1.屏風深輪産業団地整備事業
2.創業支援推進事業・マイクロビジネス等支援事業
3.杉戸宿開宿400年祭イベント開催ほか、杉戸宿を活用した賑わいづくりの促進
4.アグリパークゆめすぎと観光・文化交流拠点機能強化事業
5.東武動物公園駅東口通り線整備事業
6.保育園施設整備事業
7.小中学校環境整備事業
8.緊急防災・減災対策事業
9.防犯灯整備事業(LED化の推進)
10.町内循環バス運行事業
 リーディング10を始めとする各施策の効果的、継続的な実施を図るため、施策の成果を客観的に検証できるよう、基本目標ごとに数値目標、施策ごとに重要業績評価指標KPI=Key Perfomance Indicatorを設定し、まち・ひとしごと創生本部、および有識者会議で達成度を検証する仕組みが設けられている。
 
 杉戸は日光街道5番目の宿場として栄え、2016年は開宿400年になる。リーディングプロジェクトにもあげられている400年祭では盛りだくさんのイベントが企画されている。400年祭を弾みに、まち・ひと・しごと創生総合戦略が着実に推進されることを期待している。

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