アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

アネモネ

2010年03月16日 | うちの庭では
 うちの庭でアネモネが咲きました。細い花弁が特徴のモナリザと言う品種です。菊桃の周囲に植えっぱなしですが、毎年良く咲いてくれます。アネモネの花言葉は「期待」です。
 この時期の若者は期待に胸を膨らませながら、卒業・就職を待っています。48年前の私もそうでした。大学で農業土木を学びました。当時はインターシップと言う制度はありませんでしたが、私は正にそれを経験しました。2学年の夏休みは農業土木試験場で水田用水量の調査測定、3学年の夏休みは群馬県にある薗原ダムの建設省の現場事務所で水没地確定の測量を実習しました。4学年の夏休みと冬休みは民間コンサルタントで地形図作成、ダム設計を手伝いました。農林省採用も決まり、自信満々で配置先の知らせを待っていました。
 私がこの道を定めたのは、高校生の時でした。開発途上国で活躍している「農林技官」の小さな記事がふと目に付き、「農林技官」がやけに鮮明に脳裏に刻みついてしまいました。人間の生存に不可欠な食料を生産する農業に関わる仕事に就きたいと、迷うことなく農学部を目指しました。就職も「農林技官」一本に絞り勉強に励みました。学友達は卒業に必要な単位を取ることを目指していましたが、私は受けられる授業は全て受け、幅広い知識の習得に励みました。時間割は土曜日の午後まで埋まりました。さらに夏冬の長期休暇はインターシップで鍛えました。国家公務員試験は高席次で悠々パスできました。そして高校時代の夢だった開発途上国の農業技術開発の分野で存分に活躍できました。
 近頃の大学生は、大学に入学することを目的にしているような人が多いようです。大学は目的ではなく、社会に出て自分の夢を実現するための技術・知識を習得するための手段であるべきなのですが。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿