アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ノースポールの咲き初め

2007年01月26日 | 母のバラ
何年か前購入したノースポールが自生し、毎年冬から晩春にかけて白い花を咲かせてくれます。昨秋芝生に発芽した株を鉢上げしたものが今日開花しました。芝生の自生株は生育が遅れており、まだ着蕾に至っていません。ヨーロッパ原産の植物ですので、茨城の気候には良く馴染んでいるようです。勝手に発芽し、勝手に花を咲かせてくれる上、群生している様は可憐できれいなので、手間がかからず誠に有りがたい花です。
私の現役時代も、ノースポールのような人生だったと思います。30歳代に東南アジアのモンスーン地域での水稲二期作化事業に関する研究協力を命じられマレーシアへ派遣されました。長期在外研究は自分の研究活動のブランクになるという理由で、研究員が行きたがらないのです。止む無く当時行政職だった私が、事情も知らずに貧乏くじを引く羽目になったのです。調査に必要な自動車も自費で購入、研究費も足りず、本来生活費として支給される月14万円の在外手当てから随分持ち出しました。それでも相手国機関の絶大な信頼を確立、人的支援・行政的便宜を得て研究は大成功を収めました。成功の原動力は3ヶ月ごとに定例研究成果検討会を開催し、コミュニケーション保持に万全を期したことでした。
ところが帰国すると、私の席が無いのです。つくば学園都市建設事業の先発隊とか、企画連絡のサービス部門に配置され、研究活動はあまりさせてもらえませんでした。その結果、私の研究業績はほとんど海外研究で、国内研究の実績は皆無に等しいのです。それでも黙々と与えられた業務を遂行し、いろいろな人のお世話で、学位を取得し、国際研究機関に派遣され、大学教授にもなれました。所属機関の人から見れば、勝手に発芽し、勝手に花を咲かせているノースポールのように見えたのではないでしょうか。何事も一生懸命やっていれば報われるものです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セイロンベンケイソウ咲かず | トップ | ニオイスミレの咲き初め »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

母のバラ」カテゴリの最新記事