鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

カイオはカシマスタジアムで大暴れする自身の姿を思い描きながら、キックオフ前に再びジェルで黒髪を固める

2015年11月13日 | Weblog
【THE REAL】鹿島アントラーズ・カイオが日本代表入りを熱望する理由…日本への感謝の想いを込めて


左右を綺麗に刈り取り、中央部分だけが残る髪の毛にたっぷりとジェルを塗って固める。シーズンを戦いながら仕立ててきたモヒカンを、パリッと際立たせてからキックオフの笛を待つ。

鹿島アントラーズのMFカイオが試合前に必ず行う髪型のセット。おそらくは国民的な流行となったラグビー日本代表・五郎丸歩の「ポーズ」に通じる、集中力を高めるためのルーティンなのだろう。

ウルトラセブンのアイスラッガーをほうふつとさせる、巨大なモヒカンに込めた想いを聞いてみる。はにかむような笑顔とともに、母国ブラジルの英雄の名前が返ってきた。

「ネイマール、です」


カイオ

クライマックスを迎えた今シーズンの戦いにおいて、憧れの存在に近づけとばかりに、カイオのパフォーマンスがさらにまばゆい輝きを放っている。

アントラーズが通算6度目の頂点に立った、10月31日のナビスコカップ決勝。途中出場した背番号7は後半41分、電光石火のカウンターからガンバ大阪の息の根を止める3点目を叩き込んだ。

1週間後の11月7日。ホームに横浜F・マリノスを迎えたセカンドステージ第16節は、負けはもちろんのこと、引き分けてもサンフレッチェ広島の優勝が決まる正念場だった。

ここでもカイオが群を抜く存在感を放つ。4試合ぶりに先発すると前半10分に先制弾、後半19分にはダメ押し弾をゲット。キックオフ前の時点で最少失点を誇った、マリノスの堅守に風穴を開けた。

1ゴール目はカウンター。自陣から約40mをドリブルで突破していったMF遠藤康の左後方をトップスピードでフォローして、スルーパスを難しい角度から左足で叩き込んだ。

「中盤の攻防から僕たちが競り勝って、そこからカウンターを仕掛ける形になった。いい形でフリーになった僕を見てくれた味方には感謝したいし、幸いにも得点につなげることができてよかったです」

■入団2年目でゴールは二桁に到達

圧巻は2ゴール目だ。センターサークル付近でボールを受けると、柔らかいボールタッチを駆使して、間合いに入ってきたマリノスのMF三門雄大を一瞬にして置き去りにする。

そのままドリブルで攻め上がり、ペナルティーエリアの外、約20mの距離から右足を一閃。狙い澄ました一撃が、ゴール右隅に吸い込まれていった。

入団2年目で堂々の二桁に到達させるファインゴールを、カイオは自信を込めて振り返る。

「ちょうど仕掛けていったところで、相手のディフェンスラインがズルズルと下がっていってシュートコースもできた。練習通りにミートできたというか、ボールの当たりが非常によかったので、見ての通り綺麗な形のゴールとなりました」

千葉国際高校を卒業し、アントラーズの一員となった昨シーズン。初先発を果たした4月6日のガンバ大阪戦で初ゴールを決めると、カイオは一気に注目を集める。

173cm、69kgのやや華奢な体に搭載された、多彩なテクニックと圧倒的なスピード。クラブの高卒新人最多得点記録を更新する8ゴールをマークするなど、決定力も高い。柳沢敦の1年目は5ゴール、大迫勇也は3ゴールだった。

シーズン後の12月に行われたJリーグアウォーズでは、アントラーズでは柳沢、柴崎岳に次ぐベストヤングプレーヤー賞を外国人選手としてJリーグ史上で初めて受賞した。

アントラーズへの感謝を込めながら、カイオは晴れ舞台でこんなスピーチを残している。

「これは一歩前に踏み出しただけであって、これ以上のものを出せるように、献身的に忠実にこれからも頑張っていきたい」



存在がクローズアップされるごとに、カイオに対する「ある期待」も膨らんでいった。日本国籍を取得しての日本代表入り。アウォーズ後にはカイオ自身も、日本人になる夢があることを初めて明かしている。

「僕のなかでは常に日本人になりきってプレーしているので、日本人になれるのならば非常に嬉しい。日本は僕をサッカー選手として大きく成長させてくれた国なので」

■心に日本人のメンタリティーを宿す

サンパウロで生まれ育ち、名門サンパウロFCなどの下部組織でプレーしていたカイオが、千葉国際高校へ留学するために来日したのは2011年10月。17歳のときだった。

公の場では通訳を介するが、いまでは日本語でチームメイトとのコミュニケーションを取っている。日本帰化の要件のひとつ「引き続き5年以上日本に住所を有する」を来年秋には満たす。

何よりもJリーグ屈指の伝統と厳しさを誇る名門アントラーズで鍛えられてきた日々で、カイオは日本人のメンタリティーをその心に宿している。

たとえば今シーズンの先発回数。ファーストステージの13回が、指揮官がブラジル人のトニーニョ・セレーゾ監督から石井正忠監督に代わったセカンドステージは7回とほぼ半減している。

「確かに先発として出場できるほうが、選手としては嬉しい部分はあります。ただ、先発であろうとベンチスタートであろうと、チームのために全力を尽くすという自分の考え方はまったく変わりません」

決して腐ることなく、練習から常に全力を尽くしてきた。その結果が、リーグ戦ではチーム最多となる10ゴールをあげる源となっている。ここでもカイオはチームに感謝の思いを捧げる。

「練習は嘘をつかないという部分で、僕はしっかりと取り組んできた。ただ、試合へ向けた準備を積み重ねていくなかで、チームの結束、一体感といったものが、いろいろな部分でいい方向にはたらいている。それらが相乗効果となって、いい結果を生み出していると思う」

先発フル出場でチームの勝利に貢献したマリノス戦後。カイオはあらためて、日本代表への熱い想いを語っている。

「皆さんから聞かれるたびに、僕はぜひともそこ(日本代表)にたどり着きたいと常に言ってきた。ただ、どのような形で進めればいいのか、という詳細が僕にはわからない。そういった情報を教えてもらえれば非常に助かります。さまざまな情報が行き来しているので。プロサッカー選手になるチャンスを与えてくれた日本という国に対して恩返しができれば本当に嬉しいし、そのような形になればと思っている」

カイオが言う情報には、要件のひとつとして前掲した「住所」が民法第22条で定められた「生活の本拠」であり、その定義が曖昧となっていることも含まれているのだろう。



留学ビザでは日本在住と見なされない、という報道もあった。そうなれば今年は日本在住2年目となってしまうが、同じように留学先の渋谷幕張高校を卒業してプロになったトゥーリオは、J2の水戸ホーリーホックに在籍していたプロ3年目の2003年秋に日本人の田中マルクス闘莉王になっている。

日本国籍取得には他にもさまざまな条件があり、申請しても承認まで半年から1年近くの時間を要することもある。つまり、先のことにあれこれ頭を悩ませてもしょうがない。いま現在のカイオの気持ちは、この言葉に凝縮されている。

「アントラーズで結果を出し続けることが、そこ(日本代表)につながっていくと思うので」

■偉大な先輩に続きたい

セカンドステージも残すは1試合。首位サンフレッチェとの勝ち点差は「3」だが、得失点差で大きく離されている現状を考えれば、2位につけるアントラーズの逆転優勝はほぼ絶望的といっていい。

それでも、アントラーズに消化試合はあり得ないとカイオは力を込める。

「アントラーズは常に勝利を求められるチーム。僕だけではなくて、チーム全員が同じ気持ちで最終節へ向かっていく。サポーターの方々もマリノス戦以上にスタジアムへ足を運んで、応援と声援で僕たちの力になってほしい」

最終節の相手はDF闘莉王を擁する名古屋グランパス。日本への帰化から日本代表となり、ワールドカップの舞台にも立った偉大な先輩から奪う初ゴールを未来へつなげるために。カイオはカシマスタジアムで大暴れする自身の姿を思い描きながら、キックオフ前に再びジェルで黒髪を固める。
《藤江直人》


カイオについて記すCYCLEの藤江氏である。
ナビスコ杯決勝戦、Fマリノス戦と活躍した様、ルーキー時代からの成長、そして日本代表への想いについて綴る。
カイオの日本への気持ちは本物であろう。
我らもその気持に応えたい。
近い将来、蒼きユニフォームを纏って日本代表を勝利に導いてくれたら感無量となろう。
そのためにも鹿島にて活躍を続けるのだ。
これからもずっとカイオに声援を送りたい。
カイオの鹿島での、そして日本代表での躍動を楽しみにしておる。

日本代表・金崎夢生、右太もも打撲

2015年11月13日 | Weblog
代表軽め練習 金崎は右足打撲、清武は靴擦れで欠席
[2015年11月13日14時45分]

 日本代表は、3-0で快勝したW杯アジア2次予選シンガポール戦から一夜明けた13日、午前中に現地で軽めの練習を行った。

 シンガポール戦で代表初ゴールとなる先制弾を決めたFW金崎夢生が右太もも打撲、トップ下で先発したMF清武弘嗣が靴擦れのため練習を欠席。2人とも宿舎ホテルで静養した。

 練習の前後にはカミナリが鳴り、注意を促すサイレンがグラウンドに鳴り響いた。

 同代表はこの日夕方に、シンガポールから空路プノンペンに移動する予定。17日にはW杯アジア2次予選カンボジア戦に臨む。


右太もも打撲にて練習を欠席した日本代表の金崎夢生である。
これは不安。
大事に至らねばよいが。
昨日のシンガポール戦ではフル出場し、大活躍の結果を残した。
出来ることならば、次戦のカンボジア戦でも起用されて欲しいところ。
周囲との連携を更に深め、日本代表の中でどれだけ出来るのかを確立していって欲しい。
打撲が早期に治癒することを願っておる。

U-18日本代表 練習試合 バーミンガム・シティU18戦

2015年11月13日 | Weblog
U-18日本代表 イングランド遠征 練習試合第1戦 マッチレポート vs.バーミンガム・シティU18
2015年11月13日



U-18日本代表 イングランド遠征 練習試合第1戦 マッチレポート vs.バーミンガム・シティU18

イングランド遠征 練習試合第1戦 vs.バーミンガム・シティU18
2015年11月12日(木)キックオフ 12:30 試合時間 90分(45分×2)
Liverpool FC Academy(イングランド/リバプール)
U-18日本代表 1-1(前半1-0、後半0-1)バーミンガム・シティU18

得点
8分 堂安律U-18日本代表
47分 失点バーミンガム・シティU18

前半メンバー
GK:小島亨介
DF:長谷川巧、岡野洵、冨安健洋、舩木翔
MF:堂安律、佐々木匠、渡辺皓太、久保田和音
FW:岸本武流、杉森考起

後半メンバー
GK:加藤有輝
DF:柳貴博、松坂暖、森下怜哉、浦田樹
MF:三好康児、渡辺皓太、伊藤洋輝、長沼洋一
FW:加藤陸次樹、伊藤涼太郎

交代
68分 渡辺皓太 → 冨安健洋



マッチレポート
イングランド遠征3日目は、バーミンガム・シティU18と練習試合を実施。
試合は、前半から日本が主導権を握ります。ボールを動かしながら相手陣内に攻め込むと、8分には佐々木選手のパスを相手のペナルティエリア付近で受けた堂安選手が、相手ディフェンダーをドリブルで交わして左足でシュート。日本が早い時間帯で先制します。試合はその後も日本のペースで進み、追加点のチャンスも何度かありましたが決めることができず、前半を1-0で折り返します。
渡辺選手以外のメンバーを総入れ替えして後半に臨んだ日本でしたが、47分に守備の連携が上手く行かず相手に縦パスを入れられてしまいます。そのまま相手フォワードがドリブル突破でシュート。一度はGKの加藤選手がシュート弾きますが、こぼれ球を押し込んだ相手に同点ゴールを許してしまいます。その後は、日本が再び主導権を握り、勝ち越しゴールを奪えるチャンスが幾度となくありましたが、ゴール前でのパスやシュートの精度を欠き、試合は1-1で終了となりました。
明日はプレミアリーグの強豪チームである、リバプールFCのU-18カテゴリーと練習試合を行います。

選手コメント
渡辺皓太 選手(東京ヴェルディユース)
今回、U-18日本代表に初めて招集され最初は緊張しましたが、徐々に慣れてきた中で今日の試合を迎えました。試合ではミスもありましたが積極的なプレーができたとも思います。結果は引き分けでしたが、まだ2試合あるのでしっかり準備して次に臨みたいと思います。

伊藤涼太郎 選手(作陽高)
今日の試合は、味方とプレーの判断を共有することを意識して臨みました。攻撃はゴール前まで攻め込めるもシュートの精度が低く得点を決めることができなかったので、もっとプレーの精度を高めなければいけないと思いました。守備ではもっと一人一人がハードワークをしてボールを奪い、そのまま得点につながるような攻撃ができるチームにならないと世界では通用しないと思いました。ただ、体格の大きい海外の選手に対して通用するプレーもあったので、その点は今後もっと追求していきたい思います。

長谷川巧 選手(アルビレックス新潟U-18)
イングランド遠征初戦は結果として勝ち切ることができませんでした。得点のチャンスは何度も作れましたが、個人としてもチームとしてもラストパスやシュートの精度が低く得点を重ねることができませんでした。残り2試合あるので、もっとプレーの精度を上げてしっかりと勝ちきれるよう、また良い準備をしていきたいと思います。

岡野洵 選手(ジェフユナイテッド千葉U-18)
今回、再び日本代表に選出していただき嬉しく思います。遠征初戦ということで勝って勢いに乗りたかったのですが、勝ち切れず悔しく思います。個人としての細かい守備の判断が悪かったのでこの遠征克服していきたいです。残り2試合、自分の特徴を最大限に活かし代表に定着できるよう、全力でプレーをしたいです。



スケジュール
11月10日(火)  PM  トレーニング                    
11月11日(水) AM トレーニング
11月12日(木) 1-1 練習試合 vs U-18バーミンガム・シティ
11月13日(金) AM 練習試合 vs U-18リバプールFC
11月14日(土) AM トレーニング
11月15日(日) 15:00 親善試合 vs U-18イングランド代表 (Manchester City Academy Stadium)
※全てのトレーニングおよび練習試合は非公開、親善試合は公開となります。


バーミンガム・シティU18と練習試合を行ったU-18日本代表である。
久保田和音は前半のメンバーに名を連ねておる。
写真を見るにキャプテンとしてチームを鼓舞しておった様子。
このチームの主軸として活躍していくのだ。
楽しみにしておる。

日本代表・金崎夢生、ビューティフル・ボレー

2015年11月13日 | Weblog
金崎1トップ1発回答 美しボレーで3発火付け
[2015年11月13日7時36分 紙面から]


左足ボレーで先制ゴールを決める金崎。GKイズワン(撮影・松本俊)

<W杯アジア2次予選:日本3-0シンガポール>◇E組◇12日◇シンガポール・ナショナルスタジアム

 日本代表FW金崎夢生(26=鹿島)が、国際Aマッチ初得点を挙げた。5年ぶりのA代表復帰戦となったシンガポール(FIFAランク152位)戦に1トップで先発し、前半20分に左足で先制ゴール。2点目の起点にもなって勝利に火をつけ、日本(同50位)をE組首位に押し上げた。前回6月のホーム戦でまさかのスコアレスドローに終わった相手を切り崩す活躍で1トップ争いが激化した。17日はアウェーでカンボジアと対戦する。

 ハリルジャパン初招集で即、センターフォワード(CF)に抜てきされた金崎が、鮮やかで力強い代表初ゴールを決めた。前半20分、本田の右クロスを武藤が頭で折り返し。真ん中に陣取っていた金崎が胸でトラップし、左足でボレー。指導書のような美しい一撃をゴール右上に突き刺した。6月のホーム戦で神セーブを連発したGKイズワンも防ぎようがない。10年10月12日の韓国戦以来5年ぶりの代表戦で1発回答した。

 日本を楽にした。5カ月前は0-0で逃げ切られた相手。今回も点を取れなければ悪夢の再現もあるアウェー戦だったが、先制して活性化した。前半26分には清武へスルーパスを出して本田の得点の起点になり「今日はキヨ(清武)の誕生日だったんでね。(大分から)ずっとやってきて、一緒の場でプレーしてゴールできた。うれしかったです」と楽しむ余裕があった。

 19歳で代表デビューした男の26歳での再ブレーク。海の向こうで意識が変わった。13年からドイツのニュルンベルク、ポルトガルのポルティモネンセを渡り歩き、ドリブルで鮮やかに抜いても点に直結しないと相手にされなかった。泥臭くても結果を出す方が重要。14-15季の前半戦は10番を背負い、球際で削り合いながら17試合9得点と爆発した。鹿島でもナビスコ杯5戦5発で優勝に貢献した。

 勝ち気あふれる男だ。名古屋時代は年上のDF闘莉王とロッカールームで怒鳴り合い、U-22(22歳以下)代表候補合宿では鹿島柴崎の胸ぐらをつかんだ。「ポルトガルでも選手全員とケンカしたよ。思ったことは伝えた方がいいから」。鹿島でも「正直、ジーコスピリットと言われても分からない」と絶対視される領域にも踏み込む。チームに多少の苦手意識があったシンガポール戦でも尻込みしない。前半の早い時間にゴールをこじ開けてみせた。

 わが道を行く点取り屋の台頭に、滝川二高の先輩FW岡崎も「いろんな選手が力をつければ、自分ももっと試合に出たくなる」と歓迎。「真ん中にパワーが足りない」と継続調査してきたハリルホジッチ監督も満足させ、不動のCF争いに風穴をあけた。伝説の「ムー大陸」から夢生と名づけられた金崎が、日本にロマンをもたらしていく。

<金崎夢生(かなざき・むう)アラカルト>

 ◆生まれ 1989年(平元)2月16日、三重県津市。

 ◆サッカー歴 安濃小2年時にフットサルを始め、東観中でサッカーに転向、高校は滝川二へ。

 ◆サイズ等 180センチ、70キロ。A型。利き足は右。

 ◆タイトル男 大分で08年にナビスコ杯で初優勝、ニューヒーロー賞に。名古屋では10年にJ1リーグ制覇。鹿島では今年のナビスコ杯V。

 ◆海外挑戦 13年1月にドイツ1部ニュルンベルクと契約。同年秋にポルトガル2部ポルティモネンセへ。今季から鹿島で、27戦9発。J1通算178試合25得点。

 ◆代表 U-18、20を経て09年にA代表初選出。同1月20日イエメン戦でデビュー。通算6試合1得点。

 ◆おとこ気 4月3日J1鳥栖戦でDFキムに顔面を踏まれ、後日謝罪に来たキムと記念撮影。関係者は握手を求めたが「それじゃ和解にならない」と金崎から肩に手を回した。

“一匹おおかみ”金崎、新ユニ1号!5年ぶり復帰即代表初ゴール

金崎(左から2人目)は左足で鮮やかに決めた(共同)

 サッカー・ロシアW杯アジア2次予選E組(12日、シンガポール0-3日本、シンガポール)5年ぶりに招集されたFW金崎夢生(むう、26)=鹿島=が3トップの中央でフル出場し、前半20分に代表初得点となる先制ゴールを決めた。普段から闘志をむき出しにする一方で、自分が活躍しても報道陣に無言を貫く“異端児”。新ユニホームがお披露目された試合で金崎を抜擢(ばってき)したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は手放しで称賛し、新戦力に手応えを得た。(ペン・浅井武 大石豊佳)


先制点を決めた金崎(右)は、スキップするようにハリルホジッチ監督(左)のもとへ。孫とおじいちゃんのようなシーンになった (AP)

 新星が大仕事だ。約5年ぶりに代表復帰したFW金崎が3トップの中央で先発。6月に苦しんだシンガポールの厚い壁を破る先制点をあげ、指揮官の抜てきに応えた。

 「うれしいです。清武の誕生日だったし、よかったです」

 大分、そしてニュルンベルク時代の同僚の誕生日に花を添えた。前半20分だ。FW武藤が右クロスを中央へ折り返し、待ち構えた金崎が胸でトラップ。GKイズワンが反応するよりも速く、矢のような左足ボレーでゴールに突き刺さした。控えに回ったFW岡崎(レスター)を脅かすような代表初ゴール。6月のホーム戦にはいなかった“夢生(むう)”が、悪夢を振り払う一発を決めた。

 型にはまらないラテン系のような“熱さ”が売りだ。ロンドン五輪代表候補だった2011年、合宿中の紅白戦でMF柴崎(鹿島)と口論からつかみ合いとなった。ポルトガル2部・ポルティモネンセ時代には「ほとんどの選手とけんかした」。新ユニホームで代表1号を決めたこの日も試合後は記者の問いかけに無言。8日に行われた国内組初練習前も選手同士のパス回しの輪に加わらず、シンガポール入り後も練習前に1人で黙々とチューブを使ったトレーニングに打ち込むなど異彩を放ち続けた。


シンガポールに快勝し、引き揚げる(左から)清武、香川、金崎ら=シンガポール(共同)

 招集時に「(3トップの)中央にパワーが足りない」と口にしていたハリルホジッチ監督は「金崎、柏木は長い時間追跡していた。時間を与え、彼らは素晴らしいゲームをした」と合格点。金崎が停滞ムードの漂いかけたハリル・ジャパンに刺激を送り込んだ。

 ポルティモネンセから期限付き移籍中だが、鹿島はすでに完全移籍のオファーを出しており、近日中にも成立する可能性が高い。欧州でもまれた「一匹おおかみ」が、ロシアへの道を切りひらく。

★史上最も濃い青&ダイヤの輝き

 日本代表の新ユニホームは「11の個性を発揮して世界で勝つ」というコンセプトのもとホーム用は11本の異なる青が横じまでデザインされている。ベースになる色は、日本代表史上最も濃い青。また、中央の赤のラインは12本目で、12人目のプレーヤーであるサポーターを表している。アウェー用の白は、ダイヤモンドの輝きをモチーフにしたグラフィックを配置。このダイヤの輝きは11人の選手の輝く個性を表現している。

金崎 夢生(かなざき・むう)という男

 ★生まれと経歴 1989(平成元)年2月16日生まれ、26歳。津市出身。兵庫・滝川二高から2007年大分(当時J1)に入団。10年名古屋、13年1月ニュルンベルク(ドイツ)、同年9月ポルティモネンセ(ポルトガル2部)を経て今年2月に鹿島へ期限付き移籍
 ★フットサル出身 安濃小2年でフットサルを始め、5年時に全日本少年大会で3位入賞
 ★代表歴 U-18、20日本代表に選出。09年1月のイエメン戦でA代表デビュー。代表通算6試合1得点
 ★なでしこと仲良し 体幹トレーニングの指導で著名な木場克己トレーナーの指導を受けており、同門の日本女子代表FW大儀見優季や同DF熊谷紗希らとはオフに合同合宿を行う仲
 ★趣味 ドライブ
 ★サイズ 1メートル80、70キロ。ポジションはFW、MF。トップ下、左右サイドハーフ、ボランチをこなす万能型。J1今季27試合9得点


後半、突破をはかる金崎(右)=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


後半、シュートを放つ金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


試合に勝ち、サポーターに挨拶する本田(左)と金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決めベンチ前で祝福を受ける金崎(15)=シンガポール(共同)


シンガポール戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶ金崎(15)=シンガポール(共同)


前半、先制のゴールを決め喜ぶ金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決める金崎=シンガポール(共同)


前半、先制のゴールを決める金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決める金崎(中央)=シンガポール(共同)


(紙面から)

金崎美しすぎ1発回答 代表初ゴール!1トップ争いに新星
W杯アジア2次予選E組 日本3―0シンガポール (11月12日 シンガポール)


<シンガポール・日本>前半、先制ゴールを決めた金崎(左端)と(左から)笑顔の本田、酒井宏、武藤
Photo By スポニチ


 日本代表は敵地でシンガポールを3―0で破って勝ち点13とし、試合がなかった同12のシリアをかわしてE組首位に浮上した。5年ぶりに代表復帰を果たしたFW金崎夢生(26=鹿島)が前半20分に先制の国際Aマッチ初ゴール。同26分にFW本田圭佑(29=ACミラン)が追加点を挙げた。6月の対戦でシュート23本を放ちながら引き分けた因縁の相手を破り2次予選首位突破へ弾みをつけた。日本は17日にカンボジアと対戦する。

 美しすぎるボレー弾が決まった。金崎が6月の悪夢を、重苦しい空気を一掃した。前半20分、本田のクロスを武藤が頭で折り返す。胸トラップで叩き付け、ワンバウンドさせたボールに左足一閃(いっせん)。強引に腰を右回転させ、左足を振り抜いた。「うれしいっすね」。ハリルジャパン初招集、いきなり1トップで大仕事をやってのけた。

 ベンチに向け全力で走った。猛烈な勢いでハリルホジッチ監督とハイタッチするとサブメンバーの固まりに飛び込んだ。「キヨ(清武)が誕生日だったので。キヨとは(大分とニュルンベルクで)ずっと一緒にプレーしてきたので、よかったです」。10年10月の韓国戦以来となる国際Aマッチ。記念の初得点は共に戦う仲間にささげた。指揮官も満足そうに「美しい得点。(清武、柏木と共に)彼らの表現には満足している。興味深いアクションだ」と称えた。

 合宿中も単独行動が目立つ孤高のアタッカー。他選手が姿を現す前の約10分、1人で体を動かす。指揮官から好奇の目を向けられたが、構わない。自身がいいと思ったことは積極的に取り入れる。食生活では高タンパクの豆腐を好む。クラブに大量に差し入れられる豆腐を、クラブハウス内の飲食店に調理を頼んで毎日のように摂取する。

 プレースタイルはとにかく「前へ」。大分時代には周りの選手を生かすより、まず自分が仕掛けるスタイルを幹部からとがめられたことがある。それでも「後ろに戻すのはいつでもできる」とスタイルを貫き、日本代表まで上り詰めた。今季加入した鹿島では36戦15得点。評価も絶大だ。クラブはレンタル元のポルトガル2部ポルティモネンセに完全移籍での獲得を正式オファーした。

 チーム向上のためなら摩擦をも恐れない。11年10月、U―22代表候補合宿では現同僚の柴崎とプレーに対する食い違いから口論した。チームメートの仲裁で事なきを得たが、一触即発ムードだった。鹿島入団時にはクラブ関係者から「(周囲と)うまくやってくれよ」と言われた。「全員とケンカしますよ」と冗談交じりに返した。ロッカールームでも同僚に率直な意見をぶつけてきたが、後に引きずらない性格で受け入れられてきた。

 主将の長谷部が言う。「(金崎)夢生は体を張れるしボールが収まる。ポストプレーも機能した。結果を出したことで、いい競争が生まれそう」。90分間、前線で体を張り、ゴールへ向かう貪欲さを体中から発散させる。自分が正しいと思えば誰にでも意見する。その強引さ、前向きさはプレースタイルそのものだ。ハリルジャパンに1トップが担える新星が誕生した。

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年(平元)2月16日、三重県津市生まれの26歳。小学生時代はフットサルをプレー。中学からサッカーを始め、滝川二に進学。3年時に全日本ユース選手権優勝。07年、大分に入団。08年にナビスコ杯優勝に貢献し、ニューヒーロー賞を獲得。10年に名古屋に移籍し、13年からニュルンベルク。同年9月にポルトガル2部ポルティモネンセ。15年2月から鹿島。日本代表は大分時代の09年1月に初選出され、同20日のアジア杯予選イエメン戦で国際Aマッチデビュー。通算6試合1得点。1メートル80、70キロ。
[ 2015年11月13日 05:30 ]

金崎、バースデー清武にプレゼント弾「一緒にプレーしてうれしかった」
2015年11月13日1時17分 スポーツ報知


前半、先制ゴールを決める金崎(右)(ロイター)

 ◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 ▽シンガポール0―3日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム)

 日本はシンガポール(FIFAランキング152位)を3―0で下して勝ち点を13に伸ばし、この日試合がないシリア(勝ち点12)を抜いてE組首位に立った。

 前半20分に先制ゴールを決めた金崎夢生(26)=鹿島=は「キヨ(清武)が誕生日だったので、一緒にプレーしてゴールを決めてうれしかった」と大分、独ニュルンベルクで同僚だった清武に最高の誕生日プレゼントを贈れたことを喜んだ。

 代表には5年ぶりの復帰となったが「非常に楽しめた。自分らしくサッカーが出来て、結果につながって良かった。『自分が中心となって』という気持ちを持って、自分からのパスでチームを活性化させようと思っていた。まだまだ足りないが、多少は出来たと思う」と日の丸を背負ってのプレーに誇りを感じていた。

ハリル日本の「一匹狼」夢生、代表1号!シンガポールに雪辱再奪首
2015年11月13日6時0分 スポーツ報知


前半20分、得意の左足で先制ゴールを決めた金崎


先制ゴールを決めた金崎は、本田(左)と笑顔で喜ぶ(共同)


 ◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 ▽シンガポール0―3日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム)

 FIFAランク50位の日本は、同152位のシンガポールを3―0で破り、E組首位に再浮上した。歴代9位となる5年31日のブランクを経て代表戦に出場したFW金崎夢生(26)=鹿島=が、前半20分に代表初ゴール。2点を追加し、危なげなく勝ちきった。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、6月16日にホームで0―0の屈辱を味わった格下の相手に雪辱。日本は17日にプノンペンでカンボジアと対戦する。

 FW金崎が向かった先はベンチだった。ハリルホジッチ監督とハイタッチを交わし、サブの面々と手を合わせた。09年1月のイエメン戦でデビュー以降、7年越しで決めた代表初ゴール。観客に存在感を示すこともなく、仲間に駆け寄った。口下手で複数の質問を「うれしいです」「うれしいです」とかわし「次に向けて頑張ります」と短く心の内を表した。

 0―0の前半20分、胸トラップから左足ボレーで決めた。抜群の反射神経を持つGKイズワンが手を伸ばした先、ゴール右に突き刺した。6月16日の埼玉で0―0のドローに持ち込んだ鉄壁のGKを攻略。岡崎、武藤と欧州で活躍するFWを押しのけ、5年31日ぶりの代表戦で抜てきに応えた。

 ポルトガルから鹿島に加入した今季は体調管理を重視。一番乗りで練習に訪れ、集合1時間前から補強に取り組む。たんぱく質が豊富な豆腐を食べるのも日課だ。鹿島のクラブハウス内の飲食店で特別に調理を頼み、練習後にロッカールームで味わう。将来を嘱望されながら、度重なる負傷に泣いた反省からだった。

 一本気な性格で大分時代、フロントに「ボールを持ちすぎないで、周りを使ってみろ」と指摘されても「ボールを後ろに下げるのは最後でもできる」と反論し「前へ、前へ」のプレースタイルを築いた。大勢の前で話すのを嫌い、鹿島関係者に羽交い締めにされてテレビカメラの前に立ったこともある。国内組の初練習の前にはパス回しの輪にも加わらず、シンガポールでも練習前に一人でチューブを使った調整に集中。「一匹オオカミ」の雰囲気を漂わせていた。この日も報道陣の呼びかけには応じず、取材エリアを通り過ぎた。

 采配が的中したハリル監督は「難しい1点目を美しく決めた」と絶賛。滝川二高(兵庫)の2学年先輩で、同じ1トップの岡崎も「FWの役割を果たした。ゴールを決めたのと苦しい時のボールキープがいい。そういうタイプじゃなかったけど、体が強くなった。ポルトガルで頑張った分、伸びたと思う」と目を細めた。

 ゴリゴリと前に進むドリブル、がむしゃらにゴール前へ飛び込む姿勢。世界に後れを取り、勝てない一因と指摘された「ゴール前の迫力」をハリル・ジャパンにもたらした。遅咲きの新ヒーローは、17日のカンボジア戦で2戦連発を狙う。(内田 知宏)

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年2月16日、三重・津市生まれ。26歳。兵庫・滝川二高から2007年に大分入り。10年に名古屋、13年にドイツ1部ニュルンベルク、13年途中からポルトガル2部ポルティモネンセに所属。今季、鹿島に期限付き移籍。J通算178試合出場、25得点。国際Aマッチ6試合出場、1得点。180センチ、70キロ。血液型A。独身。

夢生代表初ゴールとなる先制ゴール奪う
2015年11月13日


 前半、先制ゴールを決める金崎(左から2人目)

 「W杯アジア2次予選、シンガポール0-3日本」(12日、シンガポール)

 W杯ロシア大会アジア2次予選の第5戦で日本は、シンガポールを3-0で下し、4勝1分けの勝ち点13でE組首位に立った。前半20分、5年ぶりに代表復帰したFW金崎夢生(26)=鹿島=が代表初ゴールとなる千金の先制ゴールを奪った。その後も2点を追加。6月にホームでスコアレスドローに終わった相手に“リベンジ”の3発快勝となった。

 待望の先制点は、思わぬ“伏兵”がたたきだした。前半20分、右サイドからのFW本田のクロスを、FW武藤が折り返すと、待っていたのはFW金崎。胸トラップから左ボレーで豪快にネットを揺らした。歓喜の雄たけびを上げながら、ベンチへと猛ダッシュ。ベンチメンバーの中に飛び込んでいった。

 ハリルホジッチ監督の期待に“一発回答”で応えた。9月26日の鹿島-浦和戦で、自ら直接視察をして招集を決めた26歳。パワフルな男はゴールシーン以外でも、屈強なフィジカルで密集地帯に飛び込む姿勢や、縦への推進力を発揮。ハリル体制で岡崎が不動の座を確保していたセンターFWの定位置争いに割って入る、十分なインパクトを残した。

 0-0に終わった6月のシンガポール戦を引き合いに、指揮官は試合前に「リベンジ」という言葉を何度も使ってきた。協会内の監督室で同戦の映像を分析している際には「外にいる職員まで叫び声が聞こえる」ほどだったという。ただ、念願のリベンジ達成にも「今夜も決定機を外したが、少なくとも3~4点は取れた」と足もとは見つめている。

 それでも、ある意味では勝ち点3以上の収穫となるかもしれない一戦だ。2010年の南アW杯以降、チームを支える屋台骨の顔ぶれに大きな変化はない。ザッケローニ体制では指揮官の考えもあり、招集から出場までに一定期間を置くなど、チームの新陳代謝には慎重だった。早い段階からメンバーが固定され、戦術を磨き続けたが、結果としてブラジルW杯は尻すぼみの惨敗。3年後に向け、競争を伴う世代交代は大きなテーマの一つだ。

 MF長谷部が「試せる段階で新しい選手を試し、競争が生まれるのは良いこと」と語るように、フレッシュな選手が持ち味を披露した。先制点の金崎に加え、ハリル体制で初先発のMF柏木、トップ下で先発した清武については指揮官も「彼らの表現には本当に満足している」と拍手を送った。勝利と成長を追い続け、ハリルジャパンが進化する。

代表初ゴールの金崎、ハリルJでの活躍期待させた鹿島でのハイパフォーマンス
2015年11月13日(Fri)1時26分配信
photo Getty Images


金崎夢生【写真:Getty Images】

【日本 3-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

「嬉しいです。ありがとうございます」

 試合後、金崎夢生は喜びを露わにした。20分に決めた先制弾は、自身の代表初ゴールだった。

 5年9ヶ月ぶりの代表招集だったが、何年も日の丸を背負い続けていたかのように、自然とプレーした。フットサル仕込みのテクニックや機動力は若手時代と変わらないが、身体を張り、自らを犠牲にして味方を活かすプレーは海外の経験が大きいだろうか。

 単独突破の鋭さに加えて、ポストプレーの力強さも武器となった。今季、期限付き移籍で鹿島アントラーズに加入。すぐに出場機会を得たが、チーム状態は良くなかった。

 ACLから始まった2015年、アジアとの戦いで躓くとJ1でも勝てず。公式戦5連敗という最悪なスタートとなった。金崎も2列目で奮闘していたが、次第に最前線でプレーするようになると、その存在感は一気に際立つものとなった。

 守備では出し惜しみすることなく前線からプレスをかける。裏への抜け出しは速く、空中戦で競り合うことも苦にしない。ここまでリーグ戦9得点を挙げているが、勝負どころでネットを揺らしてくれる。ヤマザキナビスコカップ決勝では、勝利を手繰り寄せる2点目を奪い、サポーターを狂喜乱舞させている。

 こうした鹿島での活躍を考えれば、今回の選出は全く不思議ではない。ましてやサプライズでもない。金崎がハリルジャパンの一員となるのは必然であり、この日の先制点も優れた得点力を持つ彼であれば、驚くことではない。

 岡崎慎司、武藤嘉紀が名を連ねる1トップ争いに、金崎が堂々と名乗りをあげた。

【了】

5年ぶり代表で躍動! ハリルJ初出場の金崎が“一発回答弾”
15/11/13 07:40

[11.12 W杯アジア2次予選 日本3-0シンガポール シンガポール]

 日本代表は12日、シンガポールのナショナルスタジアムでシンガポール代表と対戦し、3-0で快勝した。ホームでスコアレスドローに終わった因縁の相手にリベンジを果たし、予選4連勝。4勝1分の勝ち点13に伸ばし、今節試合のなかったシリアを抜いてE組首位に返り咲いた。


本田と抱き合うFW金崎夢生


5年ぶりの代表復帰を果たした金崎がいきなり先発出場


鹿島での好調そのままに代表でもその実力を示した


前半20分に武藤の落としを胸トラップから左足ボレー


ゴール右隅に突き刺した


ファーストシュートが先制につながった


バヒド・ハリルホジッチ監督とハイタッチ


ベンチメンバーのもとへ駆け寄った


歓喜の輪が広がる


金崎が代表初ゴールを記録した


監督の起用に応えた


ナビスコ杯優勝にも貢献したFWが代表定着を目指す


日本代表に勝利をもたらせた金崎夢生を報じる各紙である。
高タンパクである豆腐の摂取や、大分時代・名古屋時代・ポルティモネンセ時代のエピソードなど、数々の逸話が語られる。
是非とも完全移籍のオファーを受け入れ、末永く臙脂のユニフォームに袖を通し、鹿島の夢生として日本代表を牽引して欲しい。