鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

鹿島は90分のほとんどで主導権を握った

2015年11月08日 | Weblog
連載|熊崎敬【蹴球日本を考える】鹿島 中村を消し去った駆け引きの巧みとカイオの出色
熊崎敬
2015年11月08日


ふたりのFWが身体を寄せて中村のロングパスを封じる。


相手の司令塔の中村を封じ込め、横浜に快勝した鹿島。攻撃では全2得点を挙げたこのカイオの出来が素晴らしかった。 (C) SOCCER DIGEST

 リーグ戦10試合連続無敗、第2ステージ最少失点を誇る横浜を、鹿島があっさりと退けた。首位の広島が勝ったため、逆転優勝は苦しくなったが、先週のナビスコカップ決勝に続く完勝と充実の秋を迎えている。

 鹿島は90分のほとんどで主導権を握った。それは中村に自由にプレーさせなかったからだ。

 立ち上がりの2分、小笠原があいさつ代わりに背後から中村を倒すと、やがて中村はトップ下のポジションを捨て、自陣後方でパスを受けるようになった。

 これは決して悪い選択ではないと思う。
 一発で局面を変える左足を持つ中村にとっては、敵のゴールから遠ざかっても、自分のリズムでボールを持つことが大切なのだ。
 だが中盤の底まで引いても、中村は自由にプレーさせてもらえなかった。

 石井監督就任以降、高い位置からの守備を浸透させた鹿島はふたりのFWがしっかりと身体を寄せることで、中村のロングパスを封じ込めた。33分には何度も最終ラインからパスをもらったが、すべて後ろに返すことになった。

 鹿島は中村をゲームから消し去ることで、横浜の力を削ぐことに成功した。このあたりの駆け引きの上手さは、さすがは鹿島といったところだ。

 チームとしての成熟度の違いを見せた鹿島、その中でも2ゴールを決めたカイオは出色の出来だった。

 ベストヤングプレーヤー賞に輝いた昨年、私は当連載で彼のことを「(敵にとって)とにかく面倒くさい男」と記したが、あれから1年が経ち、さらにスケールアップした感がある。

 その成長ぶりを石井監督は、次のように評した。
「去年は持ち過ぎのきらいがあったが、いまは周りとの連携のバリエーションができてきている」

 カイオは元々、一発で敵の背後を取る怖さを持っていたが、プレーが一本調子になるときがあった。だが2年目の余裕があるのか、いまは様々な形で敵が嫌がるプレーを繰り出している。

 ふたつのゴールだけでなく、カイオは随所に卓越したテクニックを見せつけた。肩でパスを出したと思えば、ボールを踏みつけながらの引き技を見せる。

 背番号7が躍動するたびにスタジアムは沸き、対面の小林が苛立ちを募らせる羽目になった。

 鹿島の今シーズンは、あと1試合で終わることになりそうだ。魅せて勝たせるカイオのプレーが長く見られないのは残念なことだ。

取材・文:熊崎敬


Fマリノス戦について記すサッカーダイジェストの熊崎氏である。
Fマリノスの中村俊輔を試合から消し去ることで、鹿島のゲームにしきった。
この試合運びは、石井監督の手腕と言えよう。
そして2ゴールのカイオは二年目のシーズンで成長した姿を見せつけておる。
ゴールも美しかったが、随所に現れる卓越したテクニックは観る者を魅了する。
そして、まだまあ成長する余地を残しており、来季以降の活躍が期待されよう。
熊崎氏は、鹿島の今季は残り1試合となりそうと言うが、来季もまた鹿島は多くの者を楽しませてくれよう。
これからもずっと鹿島のサッカーを堪能していきたい。

無邪気に笑顔を浮かべるブラジリアンは、いつかジャパンの救世主となるのだろうか

2015年11月08日 | Weblog
【鹿島】カイオが抱く“代表”への想い。中田CROも期待を寄せる
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年11月08日


2ゴールともシュート精度が高く、打つタイミングも秀逸。


第2ステージ16節・横浜戦の10分。カイオは左足のコントロールショットでGKの脇を抜き、貴重な先制点をもたらした。 (C)SOCCER DIGEST

 気持ちを前面に出して戦い、中盤の攻防で上回り、もったいないミスは少なく、決めるべき選手が決める。リーグ戦ここ10試合負けなしと好調をキープしていた横浜に、鹿島が圧倒的な実力差を見せつけて勝ち切った。そのなかで、ひと際輝きを放ったのがカイオだった。

 10月31日のナビスコカップ決勝では後半から出場し、躍動感溢れるドリブルで相手を手玉に取り、ダメ押しとなるチーム3点目を決めた。この日の横浜戦では、怪我で離脱した中村の代わりに先発出場。「先発のほうが選手としては嬉しいが、途中交代でもチームのために全力を尽くすだけ」と語るカイオは、早速10分に違いを生む。

 遠藤のドリブルに並走して前線へ駆け上がると、「良い形でフリーになれた」(カイオ)ところでスルーパスを受ける。思い切りよく振り抜いた左足のシュートは、ポストに撥ね返ってゴールネットを揺らした。

 後半に入っても、カイオは止まらない。64分、ピッチ中央付近でボールを受けた背番号7は、そのままドリブルで仕掛ける。そして「相手がズルズル下がってシュートコースができた」(カイオ)と見るや、狙い澄ました右足で2ゴール目を奪ったのだ。

 左足の1点目と、右足の2点目。どちらもシュート精度が高く、打つタイミングも秀逸だった。とりわけ追加点のシーンは自身も満足のいくものだったようで、「見てのとおり綺麗なゴールになった」(カイオ)と笑顔を浮かべる。

 これでチームトップの10得点。ふた桁ゴールの大台に乗せた。これだけの活躍を続ければ当然、あの質問が飛ぶ。

「日本代表入りについてはどう考えていますか?」

 17歳で来日し、千葉国際高を出たカイオは、日本代表への帰化が噂されている。カイオはまっすぐ前を見つめ、「毎回それを訊かれる度に答えていますが、僕はぜひともそこに辿り着きたい。プロになるチャンスをくれた日本に、恩返しできれば嬉しい」とコメントした。

すでに国内トップクラスのタレントは、宇佐美と比べても見劣りしない。


今季は自身初のふた桁ゴール。その攻撃力は、すでにJ1トップクラスだろう。 (C)SOCCER DIGEST

 帰化への道のりは平坦ではなく、カイオも「情報を集めている」途中だという。それでも、期待は膨らむ。足もとのテクニックは申し分なく、シュートセンスにも秀でるアタッカーは、すでに国内トップクラスのタレントだ。日本代表のハリルホジッチ監督が名指しで期待を寄せる宇佐美と比較しても、決して見劣りしない。

 元日本代表で、現在は鹿島CROの中田浩二氏もカイオの才能に惚れ込むひとりだ。

「テクニックやスピードは本当に魅力的だし、Jリーグでやっている選手では上なのかなと思う。今日は90分間通して良いプレーをして、鹿島のチーム状態が良いなかで自分がなにをすべきかも分かってきている」

 とはいえ、まだ21歳。当然、課題も残る。

「今日は落ち着いてやっていたけれど、試合のなかで浮き沈みがある。それをなくせば、もっともっと怖い選手になるはずだから。相手に上手く消されてしまう時もあって、そこをいかに乗り越えていくのかも大事」(中田氏)

 調子の波が小さくなく、気持ちにもムラがある。テクニカルなブラジリアンらしく、守備も苦手だ。だからこそ、ジョーカーとして起用される試合も目立ち、途中出場でこそ力を発揮するケースも往々にしてある。

 順調に成長を重ね、それらの弱点を克服した時、帰化への準備が整っていれば――。中田氏は、次のように口にした。

「日本代表を選んでくれれば嬉しいね」

 ミックスゾーンを立ち去って車に乗り込む途中、待ち構えていたファンとハイタッチする姿は、まだ少年のようだった。無邪気に笑顔を浮かべるブラジリアンは、いつかジャパンの救世主となるのだろうか。

取材・文●増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)


カイオについて記すサッカーダイジェストの増山氏である。
Fマリノス戦の二つのゴールは彼の良さが光っておった。
その才能を日本代表に活かす可能性も模索されておる模様。
今現在、帰化への情報を集めておるとのこと。
こちらに強い者が良い方向に導いてくれることを祈る。
また、中田浩二CROもカイオについて語っておる。
才能に偽りはない。
ただ、まだ若さがあるとの評価。
日本で開花させたこのタレントを大事に育て、出来ることなれば日本代表に推薦したいところ。
楽しみな選手である。

鹿島、鳥栖・林獲得を目指す

2015年11月08日 | Weblog
鹿島が再び鳥栖GK林獲得に動く 六反は調査止まり
[2015年11月8日7時16分 紙面から]

 鹿島が、鳥栖GK林彰洋(28)の獲得を目指していることが7日、分かった。

 Jリーグ関係者によると鹿島は、今月のW杯ロシア大会アジア2次予選の日本代表に選ばれた195センチを継続的に調査。今年36歳のGK曽ケ端と競争させるため昨季終了後も獲得に動いたが、断念していた。この日は横浜に快勝したが、首位広島も勝利し第2ステージ優勝はほぼ消えた。可能性がある限り諦めない姿勢だが、来季優勝を狙うための編成に着手する。獲得に乗り出すとみられた仙台GK六反は17年1月まで契約が残っており、調査止まりだった。


鳥栖・林の獲得を目指す鹿島である。
GKは補強ポイントに挙げられており、昨年も林にはオファーを出しておる。
また、先日、仙台の六反を獲得に動くとニッカンが報じたが、そのニッカン自身が調査止まりと否定してきた。
六反について契約が残っていたためということを考慮すると、鳥栖の林は契約切れと推測出来る。
今度は是非とも契約までこぎつけたいところ。
状況を見守りたい。

Fマリノス戦報道

2015年11月08日 | Weblog
鹿島逆転Vわずかな望み カイオ2発/鹿-横16節
[2015年11月7日17時1分]


後半19分、ゴールを決める鹿島MFカイオ(撮影・たえ見朱実)

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 鹿島が横浜に2-0で勝った。

 先制したのはホームの鹿島だった。前半10分、MF遠藤からスルーパスを受けたMFカイオがペナルティーエリア左から左足でシュートを放つ。ボールは右のポストに当たり、そのままゴールに吸い込まれていった。

 横浜は前半26分、MF斎藤がドリブルで敵陣に進出し、ペナルティーエリア手前で倒され、FKを獲得。MF中村が左足を振り抜くも、壁に当たって防がれた。

 後半も主導権を握ったのは鹿島。同19分、カイオがドリブルで敵陣まで運び、そのままペナルティーエリア手前から右足を振り抜くと、ゴール右隅に決めて2点目を奪った。

 鹿島はナビスコ杯優勝の勢いのままリーグ戦10戦負けなしの横浜に快勝。横浜はこれで年間3位以内の可能性が消滅した。

鹿島望みつなぐ快勝 石井監督「勝って終わりたい」
[2015年11月7日20時37分]


横浜に勝利しサポーターの声援に応える鹿島イレブン(撮影・たえ見朱実)

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 鹿島は横浜を圧倒し、勝ち点3をつかんだ。

 前半10分、MF遠藤康(27)がドリブルで駆け上がり、スルーパスに反応したMFカイオ(21)が左足を振り抜き、1点目を奪った。

 後半19分にも、FW金崎夢生(26)からパスを受けたカイオが右足でミドルシュートを決めて2点目を決めた。カイオはこれで今季通算10ゴールとした。

 勝ち点3をつかんだため、第2ステージ優勝に望みはつないだが、首位広島とは勝ち点3差、得失点は12差あり厳しい。

 石井正忠監督(48)は「可能性は0ではないので変わらずやっていきたい。最終戦もホームで出来るので勝って終わりたいですし、どんどん得点を取っていきたい」と意気込んだ。

鹿島快勝も逆転V厳し 昌子「勝って終わりたい」
[2015年11月8日7時59分 紙面から]

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 鹿島は横浜に快勝したが、広島に得失点差で大きく離され、第2ステージを制覇してチャンピオンシップに進出する夢はほぼ消えた。

 最終戦となる22日の名古屋戦に向け、DF昌子源(22)は「数字的には難しいが、ホームでの最終戦なので勝って終わりたい」。石井正忠監督(48)は「サポーターのためにもしっかり勝つ」と必死に自らを奮い立たせた。

鹿島、10戦負けなし横浜Mに完勝も…第2S優勝&来季ACL逃す

横浜Mに勝利し喜ぶ金崎(右から2人目)ら鹿島イレブン=カシマ

 明治安田J1第2ステージ第16節(7日、鹿島2-0横浜M、カシマ)鹿島はMFカイオの2発で10戦負けなしだった横浜Mに完勝。これでカイオは10得点で初の2桁に乗せ「練習は嘘をつかない」と笑った。残り1節で首位・広島に勝ち点3差の2位につけるが、得失点で12の大差をつけられており、第2ステージ優勝は絶望的。来季のACL出場権も逃したが、ナビスコ杯を制し来季続投が有力な石井監督は「可能性はゼロではない。勝って終わりたい」と誓った。


前半、横浜M・中村(10)のFKを防ぐ鹿島イレブン=カシマ


後半、横浜M・小林(右)と競り合う鹿島・鈴木優=カシマ


前半、横浜M・三門(下)と競り合う鹿島・金崎=カシマ


(紙面から)

鹿島 快勝も逆転V白旗 広島との勝ち点差縮まらず…
J1第2S第16節 鹿島2―0横浜 (11月7日 カシマ)


<鹿島・横浜>相手と競り合う金崎
Photo By スポニチ


 鹿島は横浜に快勝したが、第2ステージの優勝は絶望的となった。前半10分、左サイドで遠藤からのパスを受けたカイオが左足で先制点を決めると、後半19分にもこの日2点目で勝利に導き「チャンスにゴールできて良かった」と振り返った。

 しかし、首位の広島も勝ったため、1試合を残して勝ち点3差は変わらず。得失点差が12点離されているため、逆転はほぼ不可能となった。年間勝ち点も5位以下が確定。来季のACL出場権も失った。昌子は「数字的には(第2ステージ)優勝は難しい。ただ、次(の名古屋戦)はホーム最終戦。全力で戦う姿勢を見せたいし、プロである以上、まず勝つことを意識したい」と、前を向いた。ナビスコ杯で3年ぶりにタイトルを獲得。いい流れを来季につなぐためにも、最終戦まで気持ちを切らさない。
[ 2015年11月8日 05:30 ]

【鹿島】カイオ2発!広島のV阻止
2015年11月8日6時0分 スポーツ報知


前半10分、鹿島・カイオ(中)が先制点を決めチームメイトから祝福される

 ◆J1第2ステージ第16節 鹿島2―0横浜M(7日・カシマスタジアム)

 MFカイオが勝ち点3を呼び込んだ。MF中村の負傷欠場でつかんだスタメンのピッチ。「先発でも途中からでもチームの力になること。それだけを考えていた」。前半10分に左足で、後半19分には右足でネットを揺らした。引き分け以下なら広島優勝の可能性があった試合。意地の2発、意地の勝利だった。

 ピッチは「感謝」の気持ちを表す場だ。「プロになって稼いで家族を助けるため」11年にブラジルから千葉国際高に留学。昨季ニューヒーロー賞(新人王)を受賞し、2年目の今季は年俸も1000万円を超えた。それでも車さえ買わず「そんなお金があるなら(留学させてくれた)家族のために使いたい」とクラブ支給の国産車に乗る。

 さらに「家族を幸せにしてくれた」という日本への恩返しも考えている。日本国籍取得、日本代表での貢献だ。5年間の継続した居住が必要で、通常の手続きなら取得は最速で2016年。今夏には中東クラブから獲得オファーが届くなど、海外からも注目されるが、カイオは鹿島と日本を優先している。

 チームは次節の名古屋戦に勝っても第2Sの逆転優勝は、ほぼ不可能。それでも、カイオは「勝つための準備をチームでしていく」と言い切った。(内田 知宏)

鹿島勝利も第2S逆転V絶望的
2015年11月8日


 前半、先制ゴールを決める鹿島・カイオ(左)。

 「J1、鹿島2-0横浜M」(7日、カシマサッカースタジアム)

 首位の広島は後半10分にFWドウグラスが直接FKを決めるなど2-0でG大阪に快勝した。2位の鹿島も横浜Mに勝利したため、勝ち点3差は変わらず、第2S優勝は22日の最終節に持ち越しとなった。最終節は勝つか引き分けで優勝が決まる。負けた場合でも、得失点差で鹿島を12上回っており、広島が圧倒的に優位。

 鹿島は4試合ぶりに先発出場したMFカイオの2得点で、横浜Mに11試合ぶりの黒星を付けたが、逆転優勝はほぼ絶望的となった。最終節を残して第2S首位の広島と勝ち点3差だが、得失点差は12と大差が開いている。ホームで迎える最終戦に向け、カイオは「勝利を目指すだけ」とナビスコ杯王者の誇りを示した。

茨城)鹿島、本拠で快勝 広島勝利でステージ優勝厳しく
2015年11月8日03時00分


鹿島アントラーズのカイオが2点目のゴールを決め、喜ぶホームスタンドのサポーター=県立カシマサッカースタジアム

 サッカーのJ1鹿島アントラーズは7日、2―0で横浜F・マリノスを破り、ホームの県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市)に集まったサポーターをわかせた。だが、第2ステージ優勝を目指す闘いは、勝ち点1位の広島も勝利したことで差を縮められず、ファンが期待する「奇跡のステージ優勝」は厳しい状況になった。

鹿島アントラーズニュース
 試合はカイオが前後半に各1点を挙げ活躍した。バックスタンド席で応援していた長野県諏訪市の会社員武井俊憲さん(53)は「1点目がすごかった」とカイオのシュートに感激。6日に妻の真由美さん(49)、長女の美季奈さん(21)と3人で鹿島入り。「昨日(6日)、鹿島のクラブハウスを訪ねたとき、カイオ選手と握手したんですよ」。真由美さんも「鹿島のチームができたときからのファン。ホーム側で応援したかったんですが、チケットがとれず、ここで応援しています」と話した。

 ホーム側で応援していた水戸市の会社員男性(41)は「今日はせめて広島が引き分けてくれれば……」と優勝争いを気にしながら声援を送っていた。

広島も勝ったことで鹿嶋市の会社員滝田努さん(30)は「優勝を目指してきたので、(今日の勝利は)素直には喜べないが、次のホーム試合では来年につながるいい試合をしてほしい」と話した。

 鹿島の石井正忠監督は試合後「次は勝たなければならない状況。それに向かってしっかりやる。最終戦はまたホームゲーム。サポーター、ファンのみなさんのためにも、勝って締めたい」と語った。


鹿島アントラーズのカイオが2点目のゴールを決め、喜ぶホームスタンドのサポーター=県立カシマサッカースタジアム

戴冠で強くなった鹿島 第2S逆転Vへ「可能性ゼロではない」

ヤマザキナビスコカップ決勝で、記念撮影に臨む小笠原満男ら鹿島イレブン=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 ヤマザキナビスコ・カップ制覇によって、鹿島が一層強くなった。戴冠から1週間たち、点差以上に横浜Mを圧倒。2得点はともに相手のボールを奪ってから素早い攻撃を見せ、カイオがゴールネットを揺らした。

 高い守備力がものをいった。ナビスコ杯で機能した前線からの守備がいなされても、ボールを持った相手選手をすぐさま2人、3人と集まって囲い込んで攻撃の猶予を与えなかった。「臨機応変にできたと思う」と先制点をアシストした遠藤は、守備面での手応えを口にした。

 最終節に第2ステージ優勝の可能性が残った。ただ、1位広島も勝ったため勝ち点差「3」は変わらず、得失点差「12」は逆転が難しい。「可能性がゼロではない。ホームでの最終戦は勝って終わりたいし、得点をどんどん取りたい」と石井監督。その気持ちを選手も共有している。

 鹿島は過去2年続けてリーグ制覇の希望を残しながら最終節で敗れている。鹿島幹部は「勝ち切れず終わっているのがその先の強さにつながらなかった」といった。今後を見据えても、最後は勝ち点3が最重要課題だ。(小川寛太)


鹿島の快勝も首位の広島も勝利したため、ネガティブな報道が多い。
その中で、報知の内田記者はカイオネタを満載してきた。
車を買わず、クラブ支給の国産車に乗るという経済観念、日本国籍取得を考える日本への思い、そして今夏の中東からのオファーも鹿島残留。
どれもカイオの人間性を現しており嬉しい。
昨日のゴール二つはどちらも美しく、海外移籍を予感させられた。
しかしながら、カイオはまだまだ鹿島で活躍してくれるのではなかろうか。
カイオと共にタイトルを得たい。
楽しみにしておる。

サッカーダイジェスト Fマリノス戦寸評

2015年11月08日 | Weblog
【J1採点&寸評】鹿島×横浜|機を逃さずに2ゴール。鹿島が隙のないサッカーで上位対決を制する
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年11月07日


鮮やかに2ゴールを奪ったカイオ。積極性とテクニックは別格。


【警告】鹿島=なし 横浜=中村(83分)【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】カイオ(鹿島)


【試合内容】
 両チームとも相手の出方を窺う上位対決らしい展開で、先手を取ったのは鹿島だった。10分、遠藤がドリブル突破からスルーパスを通すと、ボールを受けたカイオが左足でシュート。これがポストに当たってゴールネットを揺らし、ホームチームが幸先良く先制する。

 その後はこう着状態が続くも、迎えた後半にまたもカイオが輝きを放った。敵陣でパスを受けた背番号7は、すぐにドリブルを仕掛ける。横浜の最終ラインがズルズル下がるのを見逃さず思い切り良く右足を振り抜くと、これが試合を決める2点目となった。

 鹿島は守っても相手につけ入る隙を与えず。遅まきながら攻撃に出る横浜を上手くいなしながら3点目を狙うなど、最後まで盤石の試合運びを見せた。

【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
じっくり攻撃の機会を伺い、効率良く2ゴール。最後まで守備の乱れもなく、攻守で横浜を寄せ付けない横綱相撲だった。

横浜 5
肝心の中村を消されて、打開策は齋藤のドリブルだけ。チームとしての完成度でも鹿島の後塵を拝した。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
キック精度はばらつくも、セービングは危なげなし。90分の天野純のシュートもコースに入ってしっかり防いだ。

DF
22 西 大伍 6.5
中村のスルーパスに抜け出したアデミウソンを潰す13分のシーンなど、要所で奮闘。バランスを重視し、右サイドの主導権を握った。

3 昌子 源 6.5
相棒のファン・ソッコと上手く連係を取りながら、相手の1トップに仕事をさせず。クロスに対する守備でも強さを見せた。

14 ファン・ソッコ 6.5
人への対応が力強く、最終ラインに安定感を与える。シュートブロックの寄せも早く、ゴール前の壁となった。

16 山本脩斗 6
齋藤のドリブルに振り回されるシーンもあったが、粘り強く身体を張る。攻撃参加のタイミングも的確だった。

MF
20 柴崎 岳 6.5
ボールの出所を潰し、自らは前目にも顔を出す。何度か鋭いスルーパスを通すなど、徐々に調子を上げてきたか。

40 小笠原満男 6
中盤で攻守をオーガナイズするも、決定的な働きはできず。ナビスコカップ決勝時の迫力と比べれば、数段見劣りする出来。

25 遠藤 康 6.5
先制点を導く一連のプレーは見事。その後も攻撃のアイデアを発揮しながら、守備でも手を抜かなかった。

7 カイオ 7
試合を決める2ゴールで先発起用に応える。積極性と確かなテクニックは、守備時の存在感の薄さを補って余りある。

FW
33 金崎夢生 5.5
ファビオのマークに手こずり、いつものアグレッシブさが影を潜める。この鬱憤を、代表活動で晴らしたい。

18 赤秀平 6
前線からしつこくボールを追いかけ、フリーランでも前線を活性化。身体はキレていたが、ゴールが遠かった。

交代出場
MF
19 豊川雄太 5.5
左サイドでカイオの後方援護に回った。もう少し相手を押し込み、前線でボールをキープしたかったか。

FW
34 鈴木優磨 -
右サイドで登場し、FWからの落としに機敏に反応。金崎がピッチを退いてからは、最前線に陣取った。

MF
4 山村和也 -
クローザーとしてピッチに立つも、直後に三門に競り負けてピンチにつながってしまったのは印象が悪い。

監督
石井正忠 6
2点を先行して前目の選手を変え、終了間際に山村を投入。いつものゲームプランを貫いて、完勝に導いた。


高い決定力で2得点をマークしたカイオ。積極性と確かなテクニックで攻撃陣をリードした。写真:サッカーダイジェスト

スピード豊かなドリブルで仕掛ける齋藤は、唯一可能性を感じさせた。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5.5
気迫漲るコーチングを見せたが、二度ゴールを許す。とはいえシュートを打ったカイオを褒めるべきか……。

DF
13 小林祐三 5
前半は守備専門に。さすがに後半は前に出る姿勢を見せたが、もっと早くからアグレッシブに行くべきだった。

22 中澤佑二  5.5
何度かエリア内でボールを弾き返したが、周囲へのコーチングも含めて、どこかピリッとしないパフォーマンス。

5 ファビオ 6
失点シーンは対応が遅れていたが、強靭なフィジカルで金崎を抑え込んだ点は明るい材料と言えよう。

23 下平 匠 5
中央に寄る遠藤を捕まえ切れず、サイドでの1対1でも後手に回る。上下動も物足りなかった。

MF
14 熊谷アンドリュー 5.5
後方からのつなぎは無難で、対人守備には強さも見せた。ただ、受け身の姿勢が目立ち、途中交代もやむを得ないか。

6 三門雄大 5.5
精力的なフリーランで攻撃の活性化を狙うも、今ひとつ周囲と呼吸が合わず。細かいパスミスも散見された。

39 アデミウソン 5.5
キープ力はまずまずだったが、展開にアクセントを付けるプレーは限られる。もっとアグレッシブに仕掛けたい。

10 中村俊輔 5
素早い寄せに屈し、攻撃のリズムを作れず。FKは壁に当ててしまい、“らしい”アイデアも発揮できなかった。

11 齋藤 学 6
スピーディなドリブル突破で崩しの糸口を探る。チェイシングも気迫十分で、横浜攻撃陣で唯一可能性を感じさせた。

FW
16 伊藤 翔 5
何度か背後へ抜け出すも、シュートを打ち切れず。マークを振り払えずに、ターゲットとしても機能しなかった。

交代出場
MF
7 兵藤慎剛 5
攻撃に上手く絡めず、ボールを追うシーンばかりが目立つ。CKのこぼれ球から一度シュートを放つも、セカンドボールの回収も不十分。

MF
29 天野 純 -
ゲームを作る役目を担うも、左足のサイドチェンジが数本あった程度。ロスタイムのシュートはコースが甘く、曽ヶ端に止められた。

FW
9 矢島卓郎 -
持ち前のフィジカルは空回り。ファン・ソッコのマークに苦しみ、シュートは1本も打てないまま最後まで沈黙。

監督
エリク・モンバエルツ 5
早い時間帯でビハインドを背負い、選手交代も奏功せず。残念ながら、成す術なく敗れ去ったと言っていい。

取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


サッカーダイジェストの増山氏によるFマリノス戦の寸評である。
完勝という結果から総じて評価が高い。
その中でもMOMに選出されたカイオが最高評価を得ておる。
ゴラッソ二つは攻撃的センスの現れと言えよう。
ただ、守備時の存在感の薄さとは重箱の隅ではなかろうか。
それほどにFマリノス側の攻撃に冴えがなかったようにも見えた。
それはそれとして、「横綱相撲」とまで言わせしめた試合運びは素晴らしい。
これを継続し、勝利を積み重ねて行きたい。
楽しみである。

Fマリノス戦コメント

2015年11月08日 | Weblog
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第16節




鹿島アントラーズ:石井 正忠
横浜FMは組織的で堅い守備のチームなので、立ち上がりは固い展開になるのではないかと考えていた。早い時間帯に得点が入ったことが、一番自分たちの流れになった要因だと思う。後半も少しディフェンスのところで、奪いに行けない形があったが、最終的にシュートを打たせる場面は少なく、安定した守備はできていたと思う。最後はカイオが落ち着いて2点目を決めたことによって、さらに得点をねらいにいくことができた。ホームゲーム最後の2試合は絶対に勝ってサポーターの皆さんに喜んでもらいたいと思っていたが、まず1試合勝つことができてよかったと思う。

Q カイオを先発させた理由と評価は?
A サイドハーフは最近、中村充孝を起用してきたが、今日はケガのために出られなかったので、選択肢としてすぐにカイオを使おうと考えた。彼はサイドハーフのポジションもできるし、後半で見せたようにトップでもできる。非常に能力が高く、自分でしっかり仕掛けることができる。周りを使ってのコンビネーションもいろいろなバリエーションがでてきている。今日は2点も取ってくれたし、非常に高く評価している。

Q 広島が勝ったことで2ndステージの優勝が厳しくなったが?
A 可能性がゼロではないので、しっかり準備をして臨むだけ。この2試合は勝たなくてはいけない状況で、それは変わらない。最終戦、ホームで戦えるので、観に来てくれるファンのために、しっかり勝って終わりたい。得点はどんどん取りにいきたいと思う。

Q 今年タイトルを1つ獲り、世代交代もすすめていると思うが、チームの完成度をどの程度だと感じているか?
A 監督になったのは途中からなので、最初から思い描いていた部分がなく、完成度の判断は難しいが、ボールを前から積極的に奪いに行くという形をやってきて、そういう部分でいえば、先日のヤマザキナビスコカップ決勝ではかなり完成度の高い試合ができたと思う。今日も前から奪いに行く形は少なかったが、ディフェンスも安定していたし、無失点で終われたことも非常によかった。今日の試合も非常に理想的な形だったと思う。

Q 今日の試合、常総市で被災した子どもたちが観戦したが、メッセージを。
A 今日は常総市の子どもたちがスタジアムに来て、試合を見てくれた。試合前のイベントでは鹿島神宮から歩いてスタジアムまで来てくれた。勝ち試合を見せることができてよかったと思う。生活でも大変なことはあると思うが、アントラーズが頑張っているところを見てもらって、元気を出してくれたらと思う。





【カイオ】
非常に良い試合だった。互いに競争力が高い中で、自分たちが相手を上回って勝利を収めることができて嬉しく思う。先発のチャンスを得て、2ゴールを決めることができて良かった。

【曽ヶ端 準】
試合をうまくコントロールできたと思う。焦れることなく、落ち着いてプレーできた。後半、追加点を取れたことも大きかった。

【赤崎 秀平】
選手間の距離感が良くない時間帯に失点しなかったのが良かった。前線の4人が流動的にプレーして、特に前半はいろいろなアイデアを出せたと思う。次も勝つしかない。いつも通り、戦う姿勢を見せたい。

J1 2nd 第16節 横浜FM戦


本日行われたJ1 2nd 第16節 横浜FM戦は2-0で勝利しました。

2ndステージ 第16節
2015年11月7日(土)14:03KO カシマ

[ 石井 正忠監督 ]
横浜FMさんは組織的で堅い守備のチーム。立ち上がりは堅い展開になるんじゃないかと思っていました。早い時間(10分)に点が入ったことが、自分たちの流れになった要因じゃないかと思います。後半には、ディフェンスのところでうまく(ボールを)奪いに行けなかったが、(ほとんど)シュートも打たせませんでしたし、良い守備ができたと思います。カイオが2点目を取って、そこからまた(3点目を)取りに行ったんですけども、取れませんでした。リーグ戦のホームでの残り2試合、勝ってサポーターの皆さんに喜んでほしかった。まず、(1つ)勝てて良かったです。

ーー今節は2ndステージ1位の広島も勝ったことで、勝点差は「3」のまま。得失点差が「12」付いていることもあり、現実的には最終節での逆転が難しくなりました。
可能性はゼロではありません。われわれとしては、(最終節まで)勝たなければいけない2試合の状況というのは変わらない。最終戦(の名古屋戦)はホームでできるので、見に来てくれるサポーターのために勝利をしたい。(大量)得点を取れたら、取りに行きたい。

ーー今日は水害に遭った常総市の子どもたちを招待する試合でしたが、子どもたちにメッセージをお願いします。
今日は常総市の子どもたちが来ていました。鹿島神宮から歩いてここまで来たと聞きました。今、常総市ではイベントが自粛されているようなので、子どもたちもイベントなどに参加できないと聞いています。(今日に関しては)商工会が主催したイベントに、こうやって参加できた。子どもたちも喜んでくれたと思うし、勝ち試合を見てくれたこともうれしいです。生活面は大変だと思いますが、僕たち鹿島アントラーズが頑張っているところを見て、元気を出してほしいと思います。

2ndステージ 第16節
2015年11月7日(土)14:03KO カシマ

[ カイオ ]
ーー先制点を振り返っていただけますか?
ちょうど中盤の攻防からわれわれが競り勝って、そこから僕らがショートカウンターを仕掛ける形になりました。良い形でフリーになって、それを見てくれたチームメイトにも感謝したいですし、幸いにも得点につなげることができて良かったと思います。

ーー2点目について。
ちょうど仕掛けていったところで、相手のディフェンスラインがずるずる下がっていったのでコースもできました。試合の準備の段階でシュート練習をしているんですけど、そういう形も練習していますし、練習通りにミートというか、ボールの当たりが良かったので皆さんが見てのとおりきれいな得点になりました。

[ 昌子 源 ]
(Jリーグヤマザキ)ナビスコカップ(決勝のG大阪戦/3-0)の後の試合なので、いろいろな方がいろいろな形で見ていると思っていましたし、この試合の大事さというのは、(明治安田)Jリーグの優勝争いもそうですけど、それ以外にもいろいろな意味を含めて大事な試合という思いがあったので、今日はすごく良い試合が、ナビスコカップ同様にできたんじゃないかと思います。

2ndステージ 第16節
2015年11月7日(土)14:03KO カシマ



【鹿島 vs 横浜FM】大活躍のカイオ!


2015年11月7日(土)

2ndステージで優勝を争う2位鹿島と3位横浜FMの対決は、カイオ(写真)の2ゴールで鹿島に軍配が上がった。この結果、鹿島は最終節まで優勝の望みを繋ぎ、横浜FMは優勝への道が途絶えることとなった。

鹿島、3か月無敗の横浜FMに勝利も…第2S優勝は絶望的に
15/11/7 16:24



[11.7 J1第2ステージ第16節 鹿島2-0横浜FM カシマ]

 鹿島アントラーズがホームで横浜F・マリノスに2-0で快勝した。10月31日のナビスコ杯決勝で3シーズンぶりのタイトルを獲得した勢いそのままに、3連勝中の横浜FMに約3か月ぶりとなる黒星を付けた。

 鹿島は前半10分、自陣からMF遠藤康が中央をドリブルで駆け上がり、スルーパスに反応したMFカイオが左足ダイレクトでゴール右隅に流し込んだ。幸先よく先制点を奪った鹿島に対し、わずかながらに第2ステージ優勝および年間3位の可能性を残している横浜FMも反撃に出る。

 前半25分、ドリブルで仕掛けたMF齋藤学が絶好の位置でFKを獲得。MF中村俊輔が左足で直接狙ったが、壁を直撃した。鹿島も日本代表に約5年ぶりに復帰したFW金崎夢生が前半41分、44分と積極的にミドルシュートを打ったが、枠を捉え切れない。前半は鹿島の1点リードで折り返した。

 鹿島は後半19分、金崎のパスを受けたカイオが中央でフリーとなり、PA手前から右足ミドルをゴール右隅に流し込む追加点。今季通算10ゴールと2ケタに乗せるカイオのこの日2点目で2-0とリードを広げた。横浜FMは反撃及ばず、7月29日の清水戦(1-2)以来、11試合ぶりの黒星。この結果、最終節を前に年間3位以内、第2ステージ優勝の可能性が消滅した。

 一方、第2ステージ2位の鹿島だが、首位の広島も勝ったため、勝ち点差は最終節を残して「3」のまま変わらなかった。22日の最終節で名古屋に勝ち、広島が湘南に負ければ勝ち点で並ぶことはできるが、得失点差で広島が+25、鹿島が+13と「12点」の開きがあり、逆転優勝およびチャンピオンシップ出場は絶望的となった。

鹿島、カイオ2発で逆転優勝にわずかな望み…横浜FMはCS進出の可能性消滅

ゴールを喜ぶ鹿島の選手たち [写真]=Getty Images

 2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第16節が7日に行われ、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。

 ヤマザキナビスコカップを制してJ通算17回目のタイトルを獲得した鹿島は、セカンドステージ優勝に向け、首位サンフレッチェ広島を勝ち点差「3」で追いかける。残り2試合で逆転するためにも、勝利以外は許されない。ナビスコ杯MVPに選ばれたMF小笠原満男や、約5年ぶりとなる日本代表復帰を果たしたFW金崎夢生が先発に名を連ねている。対する横浜FMは、ここ10試合で8勝2分けと絶好調。ステージ優勝に向け、首位とは勝ち点差「6」。またチャンピオンシップ出場となる3位ガンバ大阪とも同「6」と僅かな希望を残しており、敵地で勝ち点3を狙う。

 開始10分、ホームの鹿島がファーストチャンスを活かして先制に成功する。自陣で相手ボールを奪った遠藤康がドリブルで持ち運ぶとDF2人を抜き去り、左サイドを駆け上がったカイオにスルーパス。これをエリア内で受けたカイオが左足ダイレクトで流し込み、ゴールネットを揺らした。

 リードを許した横浜FMは26分、齋藤学がエリア外左の好位置で倒されFKのチャンスを得る。しかし中村俊輔が直接狙ったシュートは壁に阻まれてしまった。一方、鹿島は41分、左サイドのカイオが前線に縦パスを送ると、エリア手前で受けた金崎が反転から素早く右足を振り抜く。しかしこのミドルシュートは枠の左に逸れ、追加点とはならない。

 試合はこのまま鹿島の1点リードで前半を折り返す。

 後半に入り64分、鹿島がまたもワンチャンスをものにする。相手のクリアボールを拾った小笠原がヘディングで繋ぐと、ピッチ中央でDFをかわしたカイオがドリブルで持ち上がる。最前線で金崎と赤崎秀平が動き出しパスコースを作ると、カイオはそれをおとりに右足でミドルシュート。コースを突いた正確なシュートがゴール右隅に決まり、点差は2点に広がった。

 横浜FMは中村が中盤でプレッシャーを受け自由を与えてもらえず、攻撃の形が作れない。88分には、この試合初めてのCKを得ると、こぼれ球をエリア内左の兵藤慎剛が左足で狙ったが、シュートは枠を捉えることができない。90分にも中村がエリア外左から右足でミドルシュートを狙ったが、わずかに枠の上に外れた。

 結局、試合は2-0のままタイムアップ。勝った鹿島が逆転優勝に向けて最終節に望みを繋ぎ、敗れた横浜FMは、チャンピオンシップ出場の可能性が消滅した。

 次節、鹿島は名古屋グランパスと、横浜FMは松本山雅FCとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 横浜F・マリノス

【得点者】
1-0 10分 カイオ(鹿島アントラーズ)
2-0 64分 カイオ(鹿島アントラーズ)

【J1マッチレポート】鹿島がカイオの2ゴールで横浜を粉砕! 
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年11月07日


3位の横浜を寄せ付けず。快勝した鹿島が首位・広島の背後をぴたりと追走。


前後半に1ゴールずつを挙げたカイオ。攻守に盤石の強さを見せた鹿島が横浜に完勝した。写真:サッカーダイジェスト

 第2ステージ2位の鹿島と、3位の横浜。奇跡の逆転ステージ優勝を狙うチーム同士の戦いとあって、序盤は互いにそれほどリスクをかけず、静かな立ち上がりとなる。

 前からのプレッシャーが少なく、両チームともゆっくりとボールを回すなか、鹿島の遠藤のドリブルが流れを変える。10分、ハーフウェーライン付近でボールを受けると、柔軟なテクニックで次々と相手をかわす。そのままダイアゴナルにボールを運び、丁寧なスルーパスを逆サイドのカイオへ。パスを受けたカイオが対角線上に放ったシュートは、ポストに当たってゴールネットを揺らした。

 ビハインドを背負った横浜はその後も攻撃のテンポが上がらない。ようやく見せ場が訪れたのは、25分だった。左サイドから齋藤が切れ味鋭くゴール前に侵入。これは惜しくもペナルティエリア手前で潰され、続く中村のFKは壁に当たったが、またしてもひとつのドリブルがスタジアムの空気を変えた瞬間だった。

 後半はホームの鹿島が主導権を握り、横浜を押し込む展開に。赤と金崎の2トップ、上がり目にポジションを取った柴崎らを軸に、サイドと中央をバランス良く使って徐々に圧力をかけていく。

 すると64分、一瞬の隙を突いてカイオが魅せる。相手陣内でボールを奪うと、短いドリブルから右足を一振り。狙い澄ましたシュートがまたも横浜ゴールをこじ開け、点差を2点に広げた。

 その後も鹿島は、捨て身の攻勢に出る横浜をいなしながら試合を運び、まるで付け入る隙を与ない。最後まで局面の守備でも強さを見せてしっかりと勝ち切り、首位・広島との勝点3差をキープ。ホームで迎える最終節の名古屋戦に、わずかながらも逆転タイトルへの望みをつなげた。

取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)


可能性は0ではないと言い切る石井監督である。
頼もしいコメントと言えよう。
上が諦めては、チームに波及する。
我らも完全に望みが絶たれるまで声を出していこうではないか。
奇跡を起こせ。