鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

強い鹿島が帰ってきた。その中心に頼もしい棟梁、小笠原満男がいる。

2015年09月07日 | Weblog
【蹴球日本を考える】首位の力を見せつけた鹿島 中心には「棟梁」小笠原の存在感
熊崎敬
2015年09月07日


駆け引きの上手さで終始、東京を圧倒した。


東京との準々決勝2試合で存在感を見せつけたのが36歳のベテラン、小笠原だった。 (C) J.LEAGUE PHOTOS

 2試合合計5-2。鹿島が東京を下して、ナビスコカップ準決勝進出を決めた。

 味スタでの第1戦はスリリングな展開の末、2-2に終わったが、カシマでの第2戦では3-0という大差がついた。

 7分、60分と金崎がミドルを突き刺し、後半アディショナルタイムには遠藤が技巧的な左足ボレーを捻じ込む。第2ステージ首位の力を見せつける格好となった。

 鹿島は伝統でもある駆け引きの上手さによって、終始、東京を振り回した。

 例えば、彼らはCKを取りにいくようなプレーをする。それは大きなチャンスであると同時に、確実に時間を使うことができるからだ。

 キッカーの小笠原がゆっくりとコーナーに向かう。
 ショートを使って、もう一度、CKを取ろうとする。
 セカンドボールを拾って攻め直す。

 本数自体は6本対2本と決して多くはないが、相手GKのミスで先制した後は、意図してCKを取りにいくようなプレーが目立った。

 もうひとつ面白いと思ったのは、一発の縦パスで敵の背後を取ろうとするトリッキーなプレーだ。鹿島は敵の背後を取ることに長けているが、終盤、そうしたプレーが何度も見られた。

 2-0とリードした77分、CB青木から引いて受けに来たカイオへグラウンダーのパスが送られる。ボールを奪って逆襲に転じたい東京は厳しく背後についていたが、カイオは踵を使った器用なプレーで後ろに走る金崎にボールをつないだ。金崎が独走、敵陣でFKを獲得する。

 その2分後にも土居が似たようなプレーを見せ、一発で東京の背後を取った。

 自陣からの縦パスをトリッキーに後ろにつなぎ、前がかりで奪いにくる敵の背後を一気に突く。こういう敵を心理的にも揺さぶるプレーが、鹿島は滅法上手い。恐らく、いつも練習しているのだろう。

 厳しくボールを奪いにいくたびに背後を取られると、敵はどこでボールを取りにいけばいいのかわからなくなってしまう。こうやって彼らは東京を心理的にも振り回し、77分にPKを獲得、これは金崎が外したが、終了間際に遠藤がダメ押しの3点目を決めた。

 攻守ともにピッチに立った選手たちがいい仕事をした鹿島だが、2試合を通じてのMVPには小笠原を推したい。彼は柴崎の穴を埋めて余りあるプレーを見せた。

 ここに来てほしいというところに確実に顔を出してパスを受け、前へ横へ後ろへとTPOに応じて的確にパスを出し、試合のリズムを創り出した。

 また守ってはセンターサークル付近でにらみを利かせ、東京の逆襲の芽をことごとく摘み取った。例えば14分には、西のパスミスから一気に攻撃に転じた米本を容赦なく潰す。この一発で米本と東京の出足を封じ込んでしまった。

 この3、4年、鹿島は世代交代が急務だと言われ続けてきた。だが、気がつけば彼らは課題を克服した。それは小笠原の功績が大きい。36歳のベテランはプレーを通じてサッカーの要諦や勝負の厳しさ、そして鹿島の精神を若いチームメイトたちに伝えたのだ。

 強い鹿島が帰ってきた。その中心に頼もしい棟梁、小笠原満男がいる。

取材・文:熊崎敬


ナビスコ杯準決勝進出について記すサッカーダイジェストの熊崎氏である。
鹿島の老獪なプレイについて列挙しておる。
そして、「2試合を通じてのMVPには小笠原を推したい」と述べる。
鹿島の象徴が、鹿島らしい試合運びを行い勝ち上がった2試合のMVPとは誇らしい。
36歳とベテランとして君臨するが、まだまだ力は衰えぬ。
鹿島の黄忠として力を発揮し続けるのだ。
頼りにしておる。

岡山・岡本、左膝内側側副靭帯損傷

2015年09月07日 | Weblog
岡本英也選手の怪我について
この度、ファジアーノ岡山の岡本英也選手の怪我につきまして、下記のとおりお知らせいたします。

岡本英也選手
【受傷日】 9月2日(水) 練習中
【外傷名】 左膝内側側副靭帯損傷
【全  治】 6〜8週間


負傷離脱した岡山の岡本である。
全治6〜8週間とのこと。
これは痛い。
本人こそ、無念であろう。
ここは治癒に努め、シーズン終盤に力を発揮するのだ。
復帰を楽しみにしておる。

FC東京戦報道

2015年09月07日 | Weblog
鹿島金崎2発 好相性の東京下し3年ぶり4強進出
[2015年9月7日7時58分 紙面から]

<ナビスコ杯:鹿島3-0東京>◇準々決勝第2戦◇6日◇カシマ

 鹿島は東京に完勝し、2戦合計5-2で3年ぶりに4強入り。10月7、11日に実施されるホームアンドアウェー方式の準決勝は神戸との対戦となった。

 東京を2戦合計で下し、2連覇した12年以来3年ぶりの4強入りを決めた。元日本代表FW金崎夢生(26)が2得点。どちらも雨でぬれた芝を利用したゴロのミドル弾だった。後半36分にPKを外してハットトリックを逃し「触れんといてください」と苦笑いし「目指してるのは4強ではなく優勝なんで集中したい」と切り替えた。守備陣も連動したプレスを最後まで続け完封。6度目の優勝へ突き進む。

鹿島、金崎の右足ミドル2発で快勝!3年ぶり4強入り/ナビスコ杯

後半、2点目のゴールを決める鹿島・金崎=カシマ

 ヤマザキナビスコ・カップ準々決勝第2戦(6日、鹿島3-0FC東京、カシマ)鹿島はFW金崎夢生(26)の2得点などでFC東京に3-0で快勝し、2戦合計5-2で3年ぶりに4強入り。前回王者のG大阪は名古屋と延長でも決着がつかず、PK戦を10-9で制した。神戸は柏に2-3で敗れたが、2戦合計4-3で上回った。新潟も浦和に0-3で敗れたものの、5-0で制した第1戦のリードを守った。ホームアンドアウェー方式の準決勝は鹿島-神戸、G大阪-新潟の組み合わせで10月7、11日に実施される。


後半、2点目のゴールを決める鹿島・金崎(左)=カシマ

 FW金崎の2得点とMF遠藤のゴールで3-0で快勝。2戦合計5-2で準決勝に進んだ。前半7分と後半15分に金崎がどちらも右足ミドルでゴールし「優勝を目指してこれからもしっかり集中して頑張りたい」。7月下旬に就任した石井正忠監督は公式戦で7勝1分けといまだ負けなし。2012年に優勝したこの大会以来、3年ぶりのタイトルが見えてきた。


前半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎(33)=カシマ


後半、2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎(右)=カシマ


FC東京に勝利し、サポーターの歓声に応える鹿島・金崎=カシマ


後半、3点目のゴールを決める鹿島・遠藤=カシマ


FC東京に勝利し、サポーターの歓声に応える鹿島・遠藤=カシマ


(紙面から)

鹿島3年ぶりナビスコ4強 FW金崎が右で強烈2発
ナビスコ杯準々決勝第2戦 鹿島3―0FC東京 (9月6日 カシマ)


<鹿島・FC東京>後半、2点目のゴールを決める金崎(左)
Photo By 共同


 ナビスコ杯準々決勝第2戦は各地で4試合が行われ、6度目の優勝を目指す鹿島はFW金崎夢生(26)の2得点などでFC東京に3―0で快勝し、2戦合計5―2で3年ぶりの4強入りを果たした。前回王者のG大阪は名古屋と延長でも決着がつかず、PK戦を10―9で制した。神戸、新潟は初の準決勝進出。ホーム&アウェー方式の準決勝は鹿島―神戸、G大阪―新潟の組み合わせで10月7、11日に実施される。

 鹿島のFW金崎が2得点を挙げ、優勝した12年以来の4強に導いた。前半7分、左サイドからのカットインで右足でネットを揺らすと、後半15分に再び右足で強烈ミドルを叩き込んだ。同36分にPK失敗でハットトリックを逃し「触れんといてください」と苦笑いも「下が濡れていたんで浮かさないように打ちました」と2得点に納得の表情だ。石井監督は就任後のリーグ戦で6連勝中。アウェーの第1戦で引き分けて公式戦の連勝は止まったが、この日で不敗は8試合に伸びた。黄金時代を知る青木は「一戦一戦戦えばタイトルに近づいていける」と6度目Vへ強い意欲を見せた。
[ 2015年9月7日 05:30 ]

【鹿島】夢生の2発で3年ぶりナビスコ杯4強
2015年9月7日6時0分 スポーツ報知


前半、ゴール前で競り合うF東京・前田(左奥)と鹿島・青木(手前)

 ◆ナビスコ杯 ▽準々決勝第2戦 鹿島3―0F東京(6日・カシマスタジアム)

 鹿島がF東京を3―0で下して2戦合計5―2とし、優勝した12年以来3年ぶり13度目のベスト4を決めた。前半7分、後半15分にFW金崎夢生(26)がゴール。国内最多の17冠目に前進した。新潟は敵地で浦和に0―3と完敗したが、同合計5―3で初の4強。柏に2―3で敗れた神戸も同合計4―3で初の準決勝に進んだ。G大阪は名古屋と1―1で延長戦に突入し、PK戦を10―9で制して連覇に望みをつないだ。準決勝は10月7、11日に行われる。

 ぬれたピッチの水滴をはじき、金崎が2発のミドルシュートを突き刺した。前半7分、エリア手前で右足を振り抜くと、イレギュラーしてGKのグラブをはじき、先制点。1―0の後半15分にも右足で地をはうようなシュートを決めた。「下がぬれていたので浮かないように抑えて打った」。元日本代表戦士は、してやったりの表情を浮かべた。

 後半36分のPKはクロスバーをたたいてハットトリックを逃したが、「そこは触れんでください。次は頑張ります」と笑顔。勝利か1―1の引き分けなら突破が決まる一戦だったが、後半ロスタイム5分にもMF遠藤のゴールで3―0。F東京の日本代表DF太田が「チームとして、かなり力の差がある」とかぶとを脱ぐ圧勝劇で、3年ぶりの4強に駒を進めた。

 第1ステージ(S)は8位と苦しんだ鹿島だが、7月下旬に石井正忠監督就任後はリーグ戦6連中で、第2Sは首位。国内最多16冠の常勝軍団はリーグ、ナビスコ杯の2冠が視野に入る位置に息を吹き返した。「優勝しようと言っているので頑張ります」。リーグ戦も2戦連発中と絶好調の金崎は、さらなる進撃を約束した。

鹿島 3年ぶり4強 金崎2発 新体制で8戦無敗
2015年9月7日 紙面から

◇ナビスコ杯 鹿島3-0FC東京
 鹿島が完勝で3年ぶりに4強へ駒を進めた。FW金崎が豪快なミドル弾を2発突き刺し、主役となった。雨が振り、ぬれたピッチ。金崎は狙っていた。前半7分に中央からドリブルで進むと右足を強振した。「下がぬれていたので浮かないように抑えて打った」。地をはう約20メートルのシュートでGK榎本のファンブルを誘い、ネットを揺らした。
 後半15分の2点目も同じ。中央20メートル超から右足で左隅に突き刺した。試合前、石井監督が出した「ミドルを狙っていこう」という指示を忠実に再現した。後半36分にはPKのキッカーに志願。しかし、バーに当てハットトリックは逃し、「そこは触れんといてください」と苦笑い。それでも、「優勝を目指そうと言っているので頑張りたい」と意気込みを語った。
 7月にトニーニョ・セレーゾ前監督から石井新監督に代わってから公式戦8戦連続無敗(7勝1分け)。
 この日も“横綱相撲”で隙を一切見せず、圧勝した。指揮官は「競り合いで負けず、シュートを自由に打たせなかった」と伝統の粘り強さを勝因に挙げた。
  (占部哲也)


夢生の躍動にてナビスコ杯4強入りと報じる各紙である。
夢生は「下がぬれていたので浮かないように抑えて打った」と語り、ピッチコンディションを味方に付けたことを明かした。
PKを外しハットトリックこそ逃したが、この試合文句なしのMOMである。
また、ベスト4進出は優勝した2012年以来。
これは吉報。
勢いに乗り準決勝の相手である神戸を撃破したい。
10月の対戦が待ち遠しい。
楽しみな大会である。

日本代表・柴崎岳、アフガニスタン戦に向け調整

2015年09月07日 | Weblog
テヘラン入り2日目…ハリルJがアフガン戦へ調整:MF編
15/9/7 06:20

 イラン遠征中の日本代表は6日、テヘラン市内で練習を行い、中立地で行われる8日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦に向けて調整した。



笑顔で調整するMF柴崎岳


颯爽と汗を流す


アフガニスタン戦に向けて調整する日本代表の柴崎岳である。
出場に向け準備は万端。
是非ともチャンスを与えて欲しいところ。
楽しみにしておる。

FC東京戦コメント

2015年09月07日 | Weblog
2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 第2戦




鹿島アントラーズ:石井 正忠
厳しい戦いになると予想していたが、思った以上に早い時間帯に点を取れたことはよかったと思う。1点取った後も追加点を取ろうと話していた。とにかく今日は勝って終わるんだと選手たちに伝えていた。失点ゼロで終わらせられたことも評価できるポイント。試合前のミーティングのとき、青木選手が「雨のなか来てくれるサポーターのため、テレビの前で応援してくれるサポーターのために、いい試合を見せよう」と言ってくれた。そういう気持ちも選手を乗せてくれたと思う。全体的に相手に自由にシュートさせる場面も少なかったし、非常にいい展開で準決勝に進めると思う。

Q.ボールへの寄せで選手がほとんど勝っていたが、要因は?

A.常に練習から選手たちに求めていること。今日はできたと思う。1戦目では、少し消極的な守備がみられて失点してしまったので、短い時間だったがトレーニングから意識づけした。そこがうまくいった。日ごろの積み重ねだと思う。





【遠藤 康】
ゴールの場面は力が抜けて、良い感触で打つことができた。DFが競り合いでボールを前に跳ね返すことができていて、それが大きかったと思う。

【土居 聖真】
勝てたことが一番。前線で相手のパスコースを限定して、前へ行ける場面では行け、という指示だった。負けない流れが続いているのは良いことだと思う。

【金崎 夢生】
ピッチが濡れていたので、ボールが浮かないように抑えて蹴った。優勝を目指している。まだまだ試合が続くので、しっかり集中していきたい。

ナビスコ準々決勝第2戦FC東京戦


本日行われたナビスコ 準々決勝 第2戦 FC東京戦は3-0で勝利しました。

Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦
2015年9月6日(日)18:34KO カシマ

[ 石井 正忠監督 ]
今日は、厳しい戦いになるなと予想していました。思った以上に早い時間帯(7分)に得点が取れたことはよかったと思います。1点取れたことで、うちはさらに追加点を狙おうということをミーティングでもいっていましたし、とにかく勝って終わるんだということを選手にも伝えていたので、その部分ができてよかったと思います。あとは、今日の試合も失点ゼロでいけたということは非常に評価できると思います。今日、ミーティングのときに青木(剛)選手が終わりのタイミングで、「雨の中で来てくれるサポーターのみなさん、テレビの前で応援してくださるサポーターのみなさんに対して、良い試合を見せよう」ということを言ってくれました。そういうことも選手のみんなを乗せてくれたと思います。全体的に相手に自由にシュートを打たせた場面も少なかったと思いますし、非常に良い展開で準決勝に進めると思います。

--選手がボールの競り合いにほとんど勝っていましたが、何が選手をそうさせるのでしょうか?
それは練習で常に求めていることなので、それができたのではないかと思います。(準々決勝の)1戦目(2-2)、立ち上がりに守備で消極的な部分が見えて失点をしてしまったので、その辺の部分を短い時間ですけどトレーニングで意識付けしたので、そのあたりがうまくいったのではないかと思います。日ごろの積み重ねだと思います。

Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦
2015年9月6日(日)18:34KO カシマ

[ 青木 剛 ]
相手には起点となる選手がいたので、そこに入ったときにはしっかり厳しく行く、というところと、あとはそこでしっかりはね返せるというのは、前線から(パスコースを)限定して、ここに出てくるというのがわかりやすい状態の中で、後ろは出てきたところでボールに対してしっかり行けるところがあった。そこはチーム全体の守備がすごく効いていたのかなと思います。積極的な守備というところで、ボールホルダーに対して厳しく行けば後ろもすごく守りやすいな、と感じる。今日の試合はそういうところがすごく多かった。後ろとしては守りやすさがありました。

[ 遠藤 康 ]
--2-2で終えた準々決勝の第1戦を踏まえて、攻めの部分で意識したことは?
まず、相手陣地でポゼッションをしようと話していました。あとは雨でピッチが濡れていたのでミドル(シュート)を狙っていこうという話が石井(正忠)さんからもあった。それが入って、ああいう結果になったんじゃないかと思います。

--昨季は予選リーグで敗退しましたが、今季は準決勝進出となりました。
次に切り替えてやるだけです。

[ 曽ヶ端 準 ]
内容もよかったですし、早い時間帯(7分)で1点が入ったこともよかった。落ち着いてゲーム展開できたと思います。危ない場面というのは、セットプレーを与えなかったり、向こうの強みである太田(宏介)のところからほぼ良い状態でクロスを上げられることもなかった。ロングボールやGKからのボールもセンターバックがしっかりはね返していて、ヤマ(山村 和也)もはね返してくれていた。セカンドボールも拾えていたし、最初の1stレグ(2-2)を生かして戦えたと思います。

鹿島がホームでミドル3発!F東京退け3年ぶり4強へ
15/9/6 20:29

[9.6 ナビスコ杯準々決勝第2戦 鹿島3-0F東京 カシマ]

 ナビスコ杯の準々決勝第2戦が6日に行われた。鹿島アントラーズはホームでFC東京と対戦。FW金崎夢生の2ゴールなどで3-0で勝利した。2戦合計スコアを5-2とした鹿島が、準決勝に進んだ。

 第1戦はF東京が最終盤に追いつきドロー。第2戦に望みを繋いだ。中3日で行われた第2戦はカシマスタジアムでの雨中の決戦になった。

 立ち上がりから積極的な入りをしたのは鹿島だった。前半7分、中央左でボールを奪った金崎がドリブルで持ち上がると、中央ミドルレンジからミドルシュートを狙う。低い弾道のシュートはスリッピーなピッチで伸び、GK榎本達也の手を弾いて、ゴールネットに収まる。第1戦では先行を許した鹿島だが、ホームでは主導権を握ることに成功した。

 攻撃の歯車がかみ合わないF東京は、前半36分にMF羽生直剛に代えてFW平山相太を投入。ビハインドで折り返した後半6分には、FW前田遼一に代えてFW河野広貴をピッチに送り込み、反撃のチャンスを伺う。

 しかし次の得点も鹿島に生まれる。後半15分、金崎が先制点と同じような位置からドリブルを開始すると、同じような位置からミドルシュートを狙う。同じように放ったグラウンダーのシュートはゴール左隅へと吸い込まれていった。

 その後も鹿島は終始危なげなくゲームを進めた。後半36分にはMF土居聖真がクロスからDF吉本一謙のハンドを誘発。ただハットトリックを狙った金崎のPKはクロスバーを豪快に叩いてしまう。それでも終了間際の後半アディショナルタイム5分、MF遠藤康が鮮やかなミドルシュートを決めてダメを押した鹿島。連覇を達成した2012年大会以来、3大会ぶりの4強へと駒を進めた。準決勝は10月7日と同11日に開催。鹿島は第2戦がホーム。ヴィッセル神戸と対戦する。

鹿島が金崎2発&遠藤ミドル弾でFC東京に完勝…3年ぶりにナビスコ杯4強

得点を喜ぶ金崎(右)と遠藤(左) [写真]=兼子愼一郎

 2015Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦が6日に行われ、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。

 味の素スタジアムで行われた第1戦は2-2のドローに終わり、FC東京は土壇場で追いついて突破に可能性を残した。一方の鹿島はホームの第2戦で勝利を収めれば突破が確定。また、0-0、1-1の引き分けでもアウェーゴール差で勝ち上がるため、やや優位な状況に立っている。また、第1戦に引き続きFC東京はDF森重真人とDF丸山祐市が、鹿島はMF柴崎岳が、ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選に臨む日本代表メンバーに招集されたため不在。さらにFC東京はFWネイサン・バーンズもオーストラリア代表に選出され欠場している。

 試合序盤にチャンスを作ったのは鹿島。7分、左サイドで浮き球を胸トラップした金崎夢生が強引にドリブルで中央に持ち込み、エリア外からロングシュートを放つ。シュートはGKのほぼ正面に飛んだが、雨の影響もあってかボールはGK榎本達也の脇下を抜けてゴール右下に決まり、ホームの鹿島が先制に成功した。

 追いつきたいFC東京は9分、ゴール前でボールを持った米本拓司が左足でミドルシュートを放ったが、ここはGK曽ヶ端準がなんとか弾き出した。

 その後は鹿島のペースで試合が続く。18分に右CKを獲得すると、小笠原満男のクロスボールに飛び込んだのはカイオ。しかし、ヘディングシュートはGK榎本の正面だった。

 36分、鹿島は右サイドの遠藤康が逆サイドのカイオへ展開すると、カイオがエリア左横からドリブル突破。中央に折り返しのボールを送ると、走りこんだ遠藤がダイレクトシュート。しかし、ここは枠の上に外れてしまった。

 直後の36分、FC東京は羽生直剛を下げて平山相太を投入。前線の人数を増やして逆転を目指したが、前半はスコアが動くことなく終了を迎えた。

 後半立ち上がりの51分、FC東京は早くも2枚目のカードを切る。シュートがなかった前田遼一を下げて河野広貴を投入。流れを変えにかかる。

 後半序盤はFC東京の時間が続いたが、なかなかシュートまで持ち込めない。すると61分、鹿島がチャンスをものにする。中盤からドリブルで持ち上がった金崎が再びミドルシュート。これがゴール左下に決まり、鹿島がリードを2点に広げた。

 なかなかシュートを打てないFC東京に対し、鹿島が落ち着いた試合運びでチャンスを作る。70分、右サイドで西大伍からパスを受けた山村和也が、一度は倒されながらもマイナスの折り返しを送り、カイオがダイレクトシュート。しかし、ここは枠の上に外れた。

 81分、鹿島が決定的なチャンスを作る。エリア内左に進入した土居聖真がクロスボールを送ると、FC東京の吉本一謙がハンドで止めてしまい、鹿島にPKが与えられる。キッカーの金崎はハットトリックを狙ったが、シュートはクロスバーに弾かれてしまい、3点目とはならなかった。

 後半アディショナルタイム5分には、鹿島の遠藤がエリア右手前から左足でミドルシュートを決め、3点差をつけた。直後に試合終了を迎え、3-0で鹿島がFC東京を下した。この結果2試合合計スコアを5-2とした鹿島が、連覇を果たした2012年以来3年ぶりに準決勝進出を果たしている。

 勝ち上がった鹿島は、準決勝で柏レイソルとヴィッセル神戸の勝者と対戦する。準決勝第1戦は10月7日に、第2戦は10月11日に行われる。

【スコア】
鹿島アントラーズ 3-0(2試合合計5-2) FC東京

【得点者】
1-0 7分 金崎夢生(鹿島アントラーズ)
2-0 61分 金崎夢生(鹿島アントラーズ)
3-0 90+5分 遠藤康(鹿島アントラーズ)

石井正忠監督(鹿島)会見『早い時間帯に点を取れたのが良かった』 ナビスコカップ【鹿島対FC東京】
2015 09/06 21:03

2015年9月6日(日)18:34KICKOFF/県立カシマサッカースタジアム/8,568人
鹿島 3-0 FC東京
得点者:7' 金崎 夢生(鹿島)/60' 金崎 夢生(鹿島)/90+5' 遠藤 康(鹿島)

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○石井正忠監督
「今日はやはり厳しい戦いになると予想していました。思った以上に早い時間帯に点を取れたのが良かったです。1点取ったあとは追加点を取ろうという意識でいましたし、勝って終わるんだということを選手たちに伝えていたのも良かったと思います。失点ゼロで終われたのも良かった。今日ミーティング終わりのときに青木選手が、雨の中で来てくれるサポーターの皆さんに対して良い試合を見せようと言ってくれて、そういうことも選手を乗せてくれたと思います。自由にシュートを与える場面も少なかったですし、非常に良い状態で準決勝に進めると思います」

Q:今日は球際に激しく、早くいけていたと思うが?
「それはずっと練習で求めていたことです。ただ、1戦目は立ち上がりに消極的な守備があって失点してしまっていたので、短い時間でしたがトレーニングで意識付けをしてきました。日ごろの積み重ねもあって、うまくいったと思います」


内容は良かったと言い切る曽ケ端である。
青木も「後ろとしては守りやすさがありました」とコメントしており、守備陣としては満足の試合であったように感じる。
結果としてクリーンシートを記録しており、良い守備をしたと言って良かろう、
この形を継続していき、失点をせずに試合をコントロールしていくのだ。
これぞ鹿島の試合。
我らも感じておる。
守り切って勝利を積み重ねて行こうではないか。
楽しみにしておる。