勝利こそが重要だと語る柴崎「1-0でも2-0でも結果を得られればいい」
トレーニングに臨んだ柴崎岳[写真]=野口岳彦
日本代表は4日、ロシア・ワールドカップアジア2次予選のカンボジア代表戦から一夜明け、埼玉県内でトレーニングを行った。練習後、MF柴崎岳が記者団の取材に応じている。
出場機会がなかった柴崎は、3-0で勝利を収めたカンボジア戦を振り返り、「勝ったことは非常に良いことだと思いますし、本当に結果を最重要項目として得られたことは良かったと思います。内容に関しては、すべてのチームがああいった守り方をしてくると難しい部分があるのは当然かなと思う」と人数をかけてゴール前を固められた状況でもしっかりと得点を奪って勝てたことは良い点だったと話した。
続けて「点を取れて勝てたことは良かったと思いますし、次の試合もしっかりと1-0でも結果を得る。あまり得点、得点というふうにならずとも1-0でも2-0でも結果を得られればいいかなと思っている」とまずは予選である以上、勝ち点3を確保することが一番重要だと改めて強調している。
一方で「常に自分が入ったらどういうプレーをするかという想定はしていました。決定機もありましたけど、3点ではまだまだだと思います」と内容に満足しているわけではないという。
今後はアウェーゲームが続くことになるが、「簡単にはいかないと思いますし、W杯に出場するための公式の予選なので、しっかりと1試合1試合集中していきます」と集中する必要性を語り、「特に引いて守ってくる相手が多いんで攻撃のチャンスが多いと思いますし、あとは出る選手がどう判断していくのか」と出場した選手がいかにその場その場で判断できるかが重要だと述べた。
また、チームの得点源になるべきFKについては「チームでは(自分が)蹴っていますし、全く蹴ることに対して不安はないので。試合に出ればキッカーを務めたいなとは思っていますし、しっかりと良いボールを供給したいと思っています。あとは中(の選手)との呼吸の問題もあります。キッカーだけの問題ではないと思うのでしっかりと11人全体でその辺は合わせられるようにしたいです。直接FKに関しては個の技術だったりがありますけど、CKやサイドのFKはしっかりと全員で取り組むべき課題かなと思います」と、キッカーだけの責任ではなく、全員で取り組むべき課題だと述べた。
対戦相手のアフガニスタン代表については「まだ情報は入っていないのでしっかりと相手の情報を頭に入れて、移動もありますししっかりと準備をしていきたいです」とこれから分析に入ることを明かしている。
日本代表は8日にイランの首都テヘランにあるアザディ・スタジアムでアフガニスタン代表と対戦する。
“特殊な予選”と感じる柴崎「1-0でも結果を得る」
15/9/4 16:09
90分間をピッチ脇から見つめることとなった。MF柴崎岳にとって、カンボジア戦はハリルジャパン発足以降2度目となる不出場に終わった。
カンボジア戦から一夜明け、埼玉県内でトレーニングを行った日本代表。昨日の先発組が約30分間汗を流してトレーニングを終える中、ベンチスタート組は猛暑の中、約1時間半の練習をこなした。狭いエリアで行った5対5では激しいフィジカルコンタクトが見られるなど、内容もハードなもの。練習後に柴崎は「しっかり長い時間、次の試合の準備ができたと思う」と充実の表情を見せた。
カンボジア戦では後半に入ると、柴崎はウォーミングアップを繰り返していた。「常に自分が入ったら、どういうプレーをすべきかを想定していました」と語ったように準備は万端だったが、出番は回ってこなかった。しかし、チームが3-0の勝利を収めて予選初白星を獲得したことに、「勝ったことは非常にいいことだと思う」と勝ち点3を得たことが何よりも大事だとした。
8日にはアフガニスタンとの対戦が待っている。FIFAランクは日本の58位に対して130位のため、次戦もこれまでの試合同様に日本が主導権を握り、相手が守備に重心を置くことが予想される。
「あそこまで引かれるのは珍しいし、難しい部分もあると思う。すべてのチームがああいう守り方をしてくる特殊な予選だと思う」と話した柴崎は、「しっかりと1試合1試合集中してやりたいし、1-0でも2-0でも結果を得てきたい」とまずは“勝ち点3”が重要だと強調。そして、「全員が試合に出たいと思っている」と力強く語ったように、次戦はピッチに立って勝利へ導こうとしている。
(取材・文 折戸岳彦)
記者団の取材に応じた日本代表の柴崎岳である。
勝ち点3を確保することが一番重要だと改めて強調しておる。
リーグ戦である以上、多くの得点で勝つことよりも確実な勝利こそが大事である。
日本代表は注目度も高く、多くの者がチャンスを多く求め、ゴールを期待しておることは理解できる。
しかしながら、サッカーという競技の特性上、また勝ち抜ければ良いというレギュレーションを顧みれば、昨日の結果は悪くはない。
カンボジアとの実力差を考えれば、この結果では不満足ということも理解できるが、「すべてのチームがああいった守り方をしてくると難しい部分があるのは当然かなと思う」と岳の申すように難しいものである。
これが、アジアの戦いなのである。
華麗で楽しませるようなサッカーは期待できぬ。
それをどう受け入れてるのか、受け入れさせるのかは、メディアの役目だと思う。
実力差がある場合の現実を、選手の言葉からではなく、メディア自身がわかりやすく説明して欲しい。
強く願う。