鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

左サイドを担うのは誰か

2014年05月16日 | Weblog
【J1第14節予想スタメン 鹿島vs徳島】前節大敗の鹿島、スタメン見直しで連敗脱出を図る

今季5得点を記録している鹿島のダヴィ [写真]=清原茂樹

■鹿島アントラーズ チームは3連敗中、先発の見直しも

 川崎に1-4と大敗し、とうとう3連敗と悪い流れが止まらない。若い選手が多いチームなだけに、一度狂った歯車を戻すことができずにいる。連敗中は1トップのダヴィにボールが収まらない場面が目立ち、攻撃に出ようとしてターンオーバーになってしまう。バランスが崩れた状態で守備に入らなければいけないことはチームに大きな負担を掛けており、赤崎秀平の状態が良いことを考えると、先発の見直しがあるかもしれない。せっかく良いスタート切ったダヴィだが、ここは正念場のはずだ。

 先発の入れ替えという意味では、左SBの山本脩斗が前節の前半途中に右大腿部裏を肉離れ。すでに軽いランニングなどは行っているが、今節に出場できるかは微妙なところだ。これまで全試合に先発出場してきた山本だけに、彼を欠くことになると痛い。代役には、速さと勢いの前野貴徳、安定感のある中田浩二がいるが、中田の方が有力か。

 左MFもカイオが一歩リードしていた状況に変化が見られる。ジャイールや豊川雄太、中村充孝が練習では重用されていた。ここ数試合、2列目の献身的な守備がないことで、ボランチの小笠原満男の余計な運動量が増えてしまっている。それを防ぐためにもサイドのMFには献身的な姿勢が求められる。

 この試合を最後にリーグ戦は中断期間に入る。勝って、ナビスコ杯につなげたいところだ。(田中滋)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 曽ヶ端準
DF
24 伊東幸敏
23 植田直通
15 昌子源
6 中田浩二
MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
25 遠藤康
28 土居聖真
33 カイオ
FW
11 ダヴィ


■徳島ヴォルティス 連敗ストップで調子は上向き、課題は得点力

 前節のFC東京戦で引き分け、連敗をストップさせた徳島。更に、ホームゲームで初勝ち点を挙げ、スタジアムを大いに沸かせた。コーナーキックを15本与え、シュートを22本打たれながらも無失点で抑えられたのは大きい。数字だけを見れば、防戦一方だったと思われがちだが、実際の試合内容は徳島が主導権を握る時間も多かった。ここ最近の試合では引き気味に守ってきた徳島だったが、前節はFC東京のシステムの穴を突き、中盤でボールを上手く捌きながら高い位置でプレーする時間を多く作った。

 ボランチを3枚置くような形で斉藤大介がアンカーに入ってセカンドボールを積極的に拾い、高い位置をとった濱田武、小島秀仁が攻撃的な姿勢で前線に絡むことで決定機を作った。更に、初スタメンとなったFWの佐々木一輝もチーム戦術を理解し、嫌なポジショニングを取りながら相手DFを翻弄した。個人としても持ち味であるスピードを生かしたドリブルで仕掛けるなど、前々節G大阪戦の途中出場以来、好調を見せている。

 しかし、残念ながら良い試合運びをしながらも決定力に欠き、勝利には届かなかった。序盤戦の連敗を糧に、徐々に戦い方やスピードに慣れ、無失点に抑えられる試合も増え始めた徳島だが、得点に関しては第13節を終えて3得点と課題が残る。

 今節はリーグ戦3連敗、7失点中の鹿島が相手。中断期間前の最後のリーグ戦に勝利して、後半戦につなげたい。(totoONE編集部)

■徳島予想スタメン
3-4-2-1
GK
31 長谷川徹
DF
4 藤原広太朗
2 福元洋平
26 橋内優也
MF
20 大崎淳矢
16 斉藤大介
14 濱田武
3 アレックス
11 津田知宏
17 衛藤裕
FW
13 高崎寛之


負傷の山本脩斗だけで無く左サイドのMFにもテコ入れが行われるのではと推測するサッカーキングのプレビューである。
先発予想こそカイオのままであるが、練習ではジャイールや豊川、アツが重用されておったとのこと。
これは注目と言えよう。
ジャイールが助っ人らしい輝きを魅せるのか、豊川がリーグ序盤の勢いを取り戻すのか、はたまたアツが噂の実力を発揮するのか見物である。
左サイドを活性化させ、徳島に勝利したいところ。
楽しみにしてスタジアムに向かう。
勝利を信じておる。

ダニーさんお別れ会

2014年05月16日 | Weblog
ダニー石尾さんお別れ会について
2014年05月16日(金)

このたび、6月1日(日)Jリーグヤマザキナビスコカップ予選リーグ第7節 清水エスパルス戦の試合終了後に、去る4月15日に逝去されました鹿島アントラーズスタジアムDJダニー石尾さんの「お別れの会」を執り行うこととなりましたのでお知らせいたします。なお、セレモニーの詳細については決まり次第、あらためてご案内します。

■実施日時:
2014年6月1日(日) Jリーグヤマザキナビスコカップ予選リーグ第7節
清水エスパルス戦(15:00キックオフ) 試合終了後

■会場:
県立カシマサッカースタジアム

※お別れ会については観戦チケットをお持ちでない方も入場できます。その場合の入場時間・方法等の詳細については後日お伝えいたします。

※QRコード取得で上記試合を無料で観戦することができます。
QR申込締切:5月21日まで。席種はホームサポーターズシートのみとなります。
詳細はこちら⇒http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/game_info/42098


ダニーさんお別れ会の告知である。
6月1日のナビスコ杯清水戦後に行うとのこと。
ここは多くの者に集って欲しいところ。
謹んでお別れをしたいと思う。

徳島戦試合前日練習風景

2014年05月16日 | Weblog
2014年05月16日(金)


明日の徳島戦に向けて、セットプレーの確認などで最終調整をしました。また一部の選手はシュートやFKの練習も行っています。

徳島戦試合前日練習風景である。
笑顔がこぼれ雰囲気の良さが伝わってくる。
その環の中に大迫がおる。
鹿島の練習着を着用すると、そのまま試合に出場してくれそうな気持ちになってくる。
大迫がおれば、もっと楽な試合もあったであろう。
とはいえ、それを望むのは無意味なこと。
今は別の道を歩む者である。
こうして、気にかけてくれるだけでも喜ぶところであろう。
大迫の欧州二季目はどのようなクラブに行くのであろうか。
大迫の次なるチャレンジを期待しておる。

山本脩斗、別メニュー調整

2014年05月16日 | Weblog
[ 鹿島:試合前日の様子 ]


ランニングで調整する山本脩斗選手。川崎F戦直後は「次は無理だと思います」と言っていただけに、思ったより軽い症状だったようですが、試合に出場できるかは微妙なところ。

別メニューにてランニング調整を行う山本脩斗である。
ここまで、公式戦に先発を続けてきた脩斗の離脱は痛い。
とはいえ、いずれ不在の試合は来ることは予期しておった。
ここは、きちんと治癒させて欲しいところ。
代役には前野または中田コが挙げられておる。
昨季のレギュラーがここに来て力を発揮してくれるであろう。
誰が出ても鹿島は鹿島と思わせる働きをして勝利に貢献して欲しい。
左サイドの先発に注目である。

野沢、大迫と大久保のW杯メンバー選出を祝福

2014年05月16日 | Weblog
[ 鹿島:試合前日の様子 ]


CKのキッカーを務める野沢拓也選手。大迫勇也選手の日本代表選出を喜ぶと同時に、大久保嘉人選手の選出にも「嬉しかった」と笑顔を見せていました。

CKの練習を行う野沢である。
この背中はゴールに繋がる匂いをプンプンにさせておる。
その野沢は元チームメイトの大迫と同世代の大久保のW杯メンバー選出を喜んでおる。
野沢のキックで明日の試合に勝利し、祝福して欲しいところ。
期待しておる。

1860ミュンヘン・大迫、やっぱり居心地がいいよね

2014年05月16日 | Weblog
大迫が古巣鹿島の練習に参加
[ 2014年5月16日13時21分 ]


鹿島の練習に参加し、FWダビと再会を喜ぶ日本代表大迫。手前は柴崎(撮影・木下淳)

 W杯ブラジル大会の日本代表メンバーに選ばれたFW大迫勇也(23=1860ミュンヘン)が16日、昨季まで所属した鹿島の練習に参加した。

 1月の移籍以降、初めて古巣に顔を出し、かつての練習着に袖を通してシュート練習などを行った。13日の帰国後はスケジュールが詰まっていたが「お世話になりすぎたクラブなんで、どこかで顔を出したい」と話していた通り、元気な姿を見せた。

 久々の練習場とクラブハウスに「やっぱり居心地がいいよね」と笑顔。取材陣から「それなら戻ってくれば?」と言われると「いろいろ大人の事情があるから」と笑った。元チームメートから選出の祝福もされ「移籍で成長したところを見せて、W杯で点を取りたい」と決意を強くしていた。

[ 鹿島:試合前日の様子 ]


1860ミュンヘン(ドイツ)の大迫勇也選手が鹿島アントラーズクラブハウスを訪れ練習に参加。元チームメイトたちと一緒に汗を流しました。写真は、練習後にファンサービスする大迫選手。


鹿島の練習に参加した1860ミュンヘンの大迫である。
練習着に袖を通した姿は、再びカシマスタジアムのピッチに立ってもおかしくない様子であった。
それは大人の事情で叶わぬが、いずれまた戻ってきて欲しいと願っておる。
今は、ブラジルにて大活躍をすることを望む。
大迫の雄姿が拝めることを幸せに思う。
頑張って欲しい。

ジュビロ・伊野波、どれだけ盛ってくれているか

2014年05月16日 | Weblog
磐田伊野波 子どもたちにゴール約束

豊浜小でプレゼントされた似顔絵に笑顔を見せる磐田DF伊野波

 W杯ブラジル大会日本代表のJ2磐田DF伊野波雅彦(28)が、小学生からパワーを注入された。磐田市内の全23の小学校の5、6年生が6月7日のホーム水戸戦を一斉観戦することに先立ち、伊野波はDF木下高彰(20)、FWポポ(35)と豊浜小学校を訪問。児童に「これからどんなプレーをしたいですか」と質問され「4歳の娘が最近、点を取れとうるさいので、点を取るポジションではないですが取れるように頑張ります」と得点を約束した。漫画家志望の吉岡梨乃さん(6年)から似顔絵を送られ、あまりのイケメンの絵に「どれだけ(かっこよさを)盛ってくれているか」と苦笑い。最後は全160人の児童とハイタッチし、さらに「磐田と日本代表を応援してください」とあいさつした。
 [2014年5月16日10時36分 紙面から]


小学校訪問を行ったジュビロの伊野波である。
W杯メンバーに選出され、一躍時の人である。
漫画家志望の吉岡梨乃さんからは似顔絵が送られ表情が緩む場面もあった。
ジュビロの守備を牽引し、J1昇格を目指すのだ。
良い報を待っておる。

山形・中島、攻撃では前に出てゴールに絡みたい

2014年05月16日 | Weblog
山形中島1トップ意欲 万代の穴埋める

紅白戦の2本目、山形FW中島(左)は1トップの位置からボールを追う

 J2山形のFW中島裕希(29)が1トップでゴール量産を目指す。チームは15日、ホーム松本戦(18日)に向け、山形県総合運動公園で15分×2本の紅白戦を行った。前節まで控えの1トップを務めていたFW万代がJ3福島との練習試合(12日)で右太ももを痛め戦線離脱。代わって中島が、仙台時代から仲のいいチームメートの穴を埋める。1本目の右サイドハーフに続き、2本目に1トップでプレーした中島は「前の4人が流動的にみんなで動けばチャンスは広がる」と意欲を示した。

 2トップが多かった昨年は12点を挙げ、2年連続でチーム最多得点をマークした。石崎新体制になった今季は、サイドハーフとして前線守備も重要視され、攻撃だけに集中するわけにはいかない。今季まだ2得点の中島は「攻撃では前に出てゴールに絡みたい。守備も100%で頑張りたい」と前向きだ。この日中島を1トップで起用した石崎監督は「裏に飛び出すことができる。サイドより真ん中の方が飛び出しやすいじゃろ」と期待を込めた。【佐々木雄高】
 [2014年5月16日10時26分 紙面から]


1TOP起用が期待される山形の中島である。
今季は2列目起用で結果を出しておったが、負傷離脱のチームメイトの穴を埋める模様。
点で合わせるストライカーとして、得点を決めて欲しいところ。
それには石川のクロスが効いてこよう。
山形の試合に注目である。

徳島戦プレビュー

2014年05月16日 | Weblog
【J1:第14節 鹿島 vs 徳島】プレビュー:久々に1週間かけて調整を積んだ鹿島は、徳島の堅陣を崩すことができるか?(14.05.16)
5月17日(土)J1 第14節 鹿島 vs 徳島(19:00KICK OFF/カシマ)
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3連敗中の鹿島の前日練習に大迫勇也が参加した。それは、目をこらして見なければ気がつかないほど馴染んだ光景だったかもしれない。トレーニングシャツに"9"が入っていれば、明日の試合に出場しそうな雰囲気さえあった。元チームメイトの鹿島の選手たちも「相変わらず」と、良い意味で何も変わらない印象を感じ、練習を終えた大迫本人も「居心地が良いな、って改めて思った」と、リラックスした表情でクラブハウスをあとにした。忙しい合間を縫っての古巣来訪は、チームにも活力を与えるものだった。

今週1週間、チームは徳島戦に向けた準備を積んできた。ボールを奪ってから素早いカウンターを仕掛ける光景は、自陣ゴール前に人数をかけてくる徳島を意識したものだっただろう。さらに、ゴール前に5つのダミーを置いて、多人数で相手守備を崩す練習も意識されていた。試合前日はセットプレーを入念に確認。連戦続きの時は、ここまで時間をかけて相手への対策を練ることができなかっただけに、連敗を止めるため意味でも有意義な時間だった。
また、徳島には鹿島にも在籍していたアレックスが所属している。
「アレちゃんとは、久しぶりだね。(ポジションは)オレと同じところだと思う。あの人は巧いから、なめてかかっちゃいけない」
右サイドハーフとして出場が予想される遠藤康は、対面するアレックスとの再会を喜びながら、警戒心を抱くことを忘れていなかった。
徳島は、前節F東京を相手に0-0の引き分け。シュート22本を浴びながら粘り強く戦う姿勢がチームに出るようになってきた。このところ、ゴール前をうまく崩せずに苦しんでいる鹿島にとって、そうした守備を敷かれることは嫌だろう。
「2列目、3列目の選手のタイミングの良い飛び出しが鍵になる」
トップ下を務める土居聖真は、徳島攻略の鍵を飛び出すタイミングと話していた。

ただ、前節4失点してしまった守備にも不安を抱えている。左サイドバックとして、これまで公式戦全試合に先発してきた山本脩斗が右足の太もも裏を痛めて、今週は終始別メニューでの調整を余儀なくされた。前日練習も軽いランニングのみ。前野貴徳が今季初先発となるかもしれない。
「チャンスがもらえれば頑張ります。徳島には勝ってないかもしれないので、勝ちたいですね」
愛媛に在籍していた当時を思い返し、前野は必勝を期していた。

リーグ戦は、この試合を最後に中断期間に入る。上位に食らい付くためにも、良い形で中断を迎えるためにも、勝利で終わりたい。

以上
2014.05.16 Reported by 田中滋


負傷にて出場が危ぶまれる山本脩斗の代役に前野の可能性を示唆する田中氏のプレビューである。
今季、公式戦に不出場、ベンチ入りも成し遂げておらぬ前野にかかる期待は大きい。
ベンチ入りはしておらぬものの、名古屋戦では帯同メンバーに入っており、監督として起用する準備はされている模様。
前野の攻撃力で徳島の守備陣を切り裂きたいところ。
左サイドの攻防がこの試合の見所と言えよう。
また、「2列目、3列目の選手のタイミングの良い飛び出しが鍵になる」と聖真が語るように、1TOPであるダヴィを追い越し、後方からの飛び出しにてゴールを狙いたい。
得点機を多く作りだし、聖地の観客を沸かせて欲しい。
楽しみである。

中田コ、中断前最後の試合を締めたいね

2014年05月16日 | Weblog
鹿島中田、内田&大迫「2人とも力ある」
[ 2014年5月16日7時10分 紙面から ]

 02、06年W杯出場の鹿島DF中田浩二(34)が後輩のW杯戦士を祝福した。鹿島出身の海外組、DF内田とFW大迫について「(内田)篤人は前回の南アフリカで悔しさを味わったし、サコ(大迫)はロンドン五輪で落選してから努力する姿を間近で見てきた。2人とも力はある」と期待した。大迫とは連絡を取っており「1月の移籍が報われて良かった」と喜んだ。中田は明日17日の徳島戦で今季初先発の可能性がある。「連敗を3で止めて中断前最後の試合を締めたいね」。

明日の徳島戦にて今季初先発の可能性が高まる中田コである。
前節にて負傷交代となった山本脩斗は別メニューであり、代役に抜擢される模様。
ここは堅実な守備で勝利に貢献して欲しいところ。
連敗を止めて、ホームにて歓喜の渦を巻き起こすのだ。
中田コにはセットプレイからの得点も期待できる。
中田コの活躍に期待大である。

岳・源・植田、ロシアW杯メンバー予想

2014年05月16日 | Weblog
日本一早い2018W杯メンバー予想!
鍵は「6年前の五輪」と「いい流れ」。

佐藤俊 = 文
text by Shun Sato
photograph by FAR EAST PRESS/AFLO

 12日、ブラジルW杯を戦う日本代表メンバーが発表されたが、「おぉ」という声が上がったのは青山敏弘、齋藤学、大久保嘉人の名前が読まれた時ぐらい。ほぼ順当なメンバー選考だったと言える。

 過去にW杯を戦ったメンバー編成で重要なカギを握ってきたのは、その大会の6年前に五輪を経験してきた選手たちである。

 例えば2006年ドイツW杯時、直近の五輪は2004年アテネ五輪だったが、主力は中田英寿、中村俊輔ら2000年シドニー五輪に出場した選手たち8名で、五輪に出場していない同世代を含めると13名にも及んだ。2010年南アフリカW杯時、直近の五輪は2008年北京五輪で本田圭佑、長友佑都ら4名がメンバー入りしたが、主力として活躍したのは闘莉王、阿部勇樹、大久保嘉人、松井大輔、駒野友一ら2004年アテネ五輪世代の選手たちだ。

 つまりW杯のメンバーは、いつも6年を逆算した五輪の選手が中心になっているということになる。

北京世代8名に、ロンドン世代も6名がメンバー入り。

 ブラジルW杯でも主力は2008年北京五輪世代の選手たちで、本田圭佑、長友佑都、香川真司、岡崎慎司ら8名が入り、一大勢力を築いている。だが、過去のW杯と少し違うのは、ザッケローニ監督がベテランよりも若手を積極的に登用し、清武弘嗣、山口蛍、酒井宏樹ら2012年ロンドン五輪の選手たちが6名も選出された。これは、4年後のロシアW杯を見据えると、非常に大きな意味を持つことになる。

 そこで、少し気が早いかもしれないがロシアW杯時の代表にはどんな選手が入り、どういうチームになっていくのか、考えてみたい。

 人選はもちろん新しい監督次第ではあるが、3月に行なわれたU-21日本代表候補とU-19日本代表候補のトレーニングマッチや、4月に行なわれた国内組だけを招集した日本代表候補合宿などを見ていると、ロシアW杯のメンバーは世代交代が一気に進み、より多くの若い選手が台頭してきそうな気配だ。

守備陣に良い選手が多い現在のU-21世代。

 ベースは、ブラジルW杯に6名もの選手を送り出したロンドン五輪組プラス柿谷曜一朗、大迫勇也らが中心になるのは、過去のサイクルから見ても間違いない。さらに4月の国内組の日本代表候補合宿にも招集されていた鈴木大輔を始め、宇佐美貴史、扇原貴宏、柴崎岳、工藤壮人、原口元気、塩谷司、昌子源らも名を列ねてくるだろう。そこに「ビッグ3」の香川、本田、長友らが入り、チームの骨格を成すことになる。

 また、ロシアで日本代表の競争を盛り上げてくれそうなのが、リオ五輪を戦う選手たちだ。

 現在のU-21日本代表候補は、守備に良い選手が多い。これは日本にとって良い風だ。世界的に守備を重視する傾向になり、センターFW同様、センターバックの存在がチームの浮沈を握ると言われている。日本はこれまでこのポジションの人材が不足気味で、ロンドン五輪ではオーバーエイジ枠でセンターバックの吉田麻也とサイドバックの徳永悠平が招集された。

 フィジカルの強さに加え、駆け引きなど経験がモノを言うポジションゆえ、若い選手が大活躍するには難しい面もあるが日本が世界と攻撃的に戦うためには優秀なセンターバックが不可欠だ。例えば今大会優勝候補のブラジルも、チアゴ・シウバとダビド・ルイスという強力なセンターバックがいるからこそ攻撃にパワーを掛けられるのだ。

岩波、植田、西野ら強さと巧さを両立する面々が。

 U-21日本代表候補の選手たちは、クラブでレギュラークラスの岩波拓也(神戸)、植田直通(鹿島)に加え、キャプテン候補の西野貴治(G大阪)も出場機会を増やしており、全体的に高さと強さを持つセンターバックが並んでいる。また、好調の湘南を引っ張る遠藤航は、クラブではセンターバックだが代表ではボランチ起用も検討されている。彼らは、総じて足元の技術が高く、ロシアやカタールのW杯で日本の守備陣を引っ張るだけのポテンシャルを秘めているのは間違いない。

さらに下、U-19には南野ら豪華攻撃陣が控える。

 さらに下の世代であるU-19日本代表候補に目をやれば、3月のトレ-ニングマッチでU-21日本代表候補を圧倒する場面を作ったように、攻撃陣に魅力的な選手が多い。

 4月のA代表候補合宿に招集された南野拓実(C大阪)を始め、関根貴大(浦和)、金子翔太(清水)、宮市亮の弟である剛(湘南)も将来性を感じさせるスピードと迫力を見せてくれた。とりわけ南野は、まだ試合出場がおぼつかない他選手とのレベルの違いを見せてくれた。柿谷が海外に移籍した場合、セレッソ大阪の8番を継ぐのは南野だとも言われており、もしかすると柿谷を追い越して海外に出ていく可能性もある。

 いずれにせよ、リオ五輪における攻撃は南野らが中心となって引っ張るだろう。今回、山口や酒井高徳らがブラジル行きを決めたのは、ロンドン五輪での活躍を抜きには語れない。リオ五輪でロンドン五輪以上の結果を出せば、ロシアW杯にも大量に選手を送り出す可能性が高まる。そうなれば日本代表が活性化し、より層の厚いチーム編成が可能になるだろう。

いい流れの継続が、信じられない結果に繋がる。

 ロシアW杯に向けて重要なことは、まずはブラジルW杯で結果を出し、選手が自信をつけ、4年後に向けて「いい流れ」を作るということだ。ザッケローニ監督が多少苦しみながらも順調にチーム作りができたのは、南アフリカW杯ベスト16からアジアカップ優勝、ロンドン五輪ベスト4と結果を出し、国際経験を踏んだ選手が各クラブで成長するなど、いい流れを作ってこれたからだ。

 今回ブラジルW杯で結果が出れば、次のリオ五輪に繋がっていく。歴史とは、そうしたいい流れを絶やさずに継続していくことである。するとある時、信じられない成果を出す瞬間がやってくる。それがロシアW杯であっても何ら不思議ではない。

 ロシアW杯に向けた代表チームは、ブラジル大会の直後にはスタートを切る。本田と山口のダブルボランチ、トップ下には香川、サイドハーフには南野や清武、岡崎、トップには宇佐美か柿谷……さまざまな名前が湧いてくる。最強と称されたブラジルW杯メンバーと比較しても遜色のない、結果を残せるメンバーが揃いそうだ。


ブラジルW杯が近づいてきておる中で、更に次の2018ロシアW杯メンバーについて綴るNumberWebである。
日本代表候補選出実績のある岳と源は名を列ねるであろうという。
また、リオデジャネイロ五輪メンバーとして期待される植田も強さと巧さを併せ持つCBとして名を挙げられておる。
リオ五輪にて良い結果を出すことが出来れば、ロシアW杯への期待も高まろう。
現代表も含め若き世代が台頭する日本サッカーに期待大である。

熊谷浩二、熱血指導

2014年05月16日 | Weblog
鹿島黄金期を支えた熊谷氏の“体育会系指導”、ユースに徹底した“あいさつ”

熊谷浩二【写真】=川端暁彦

文=川端暁彦

 “熊谷アントラーズ”が奮闘中だ。

 昨季までブラジル人のキッカ監督が指導に当たっていた鹿島アントラーズユースだが、今季から新監督を迎えた。率いるのは、そのキッカ監督の下でコーチを務めていた熊谷浩二氏である。

 熊谷氏は1975年10月23日生まれの38歳。青森県十和田市の出身で、三本木農業高校から1994年に鹿島入り。同年のアジアユース選手権では、中田英寿氏らと共に日本サッカー史上初めてFIFA主催の公式大会でアジア予選を突破するという快挙に貢献すると、翌年のワールドユースではこちらもベスト8進出という快挙を為し遂げた。

 鹿島では渋みのある堅実なボランチとして重宝され、特に2000年シーズンでは3冠達成の原動力となった。2005年に移籍先の仙台で引退すると、鹿島に戻ってスカウトへ転身。2011年から鹿島ユースコーチになると、スカウト時代の経験も踏まえた熱血指導で後進の指導に当たり、今季から監督へ就任している。

 その指導スタイルは、誤解を恐れずに一言で表してしまえば、“体育会系”ということになるだろうか。高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第5節で対戦した清水ユースの大榎克己監督が「ウォーミングアップから圧倒されたよ」と苦笑を浮かべたように、大きな声を出しながら全員一斉に戦いの姿勢を示す“和式”のスタイルを押し出す。コーチ時代から徹底した指導を行ってきた“あいさつ”の指導も行き届いており、初めて取材に来る記者などは、しっかりあいさつをしてくる選手たちに面食らうほど。それも指導者の見ているところでだけやってくるのではなく(残念ながら、よくあるパターンである)、誰も観ていないところでもキチンとしたあいさつをしてくるのだから、かなりの徹底ぶりだ。

 これについて熊谷監督は「サッカーの指導ができないだけですよ」と笑ってはぐらかすが、これも選手を育てる上での明確なポリシーあってのものだろう。そうでなくては、ここまで徹底できない。もともと鹿島はクラブユースの中では比較的礼儀にうるさいチームではあったのだが、熊谷氏の着任以降はその傾向がより鮮明になった。

 戦い方も無骨な“部活スタイル”。眼前の敵をガッツリと潰しに行くことを基本としつつ、迷いのない縦への鋭い攻撃が光るチームに仕上げてきている。戦術的にはキッカ前監督のそれから大きな変更は感じられないが、MF垣田裕暉は「去年までは練習でも“ケガするようなプレーはするな”という感じだったけれど、熊谷監督は“練習でも球際に行け!”と言ってくれる。去年より練習からピリピリしているし、走りの練習も増えてキツくなったけれど、僕はこっちのほうがいいですね」と笑顔で変化を語る。

 かつて“アジアの壁”を切り崩し、鹿島の黄金時代形成に貢献した青森の若武者は、スカウト時代とコーチ時代の経験を踏まえてクラブユースの中では異端とも言える方向性へチームの舵を切っている。その指導からどんな個性が伸びてくるのか。楽しみに待ちたい。


熊谷監督率いる鹿島ユースを紹介する川端氏である。
三冠ボランチとして名を馳せた熊谷であるが、怪我が多く若くして引退した。
スカウトとして岳を鹿島に入団させるなどの手腕を発揮した後、ユース年代の指導者となった。
その指導方法は熱血指導とのこと。
体育会系で挨拶を徹底しておる様子。
垣田くんは「熊谷監督は“練習でも球際に行け!”と言ってくれる」と語る。
ピッチ外では礼儀正しく、試合中は激しくということであろう。
精神面での成長が期待できる。
ユースチームの躍進に期待である。