鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

リカバリートレーニング実施

2014年05月07日 | Weblog
2014年05月07日(水)

15時からのミーティング後、名古屋戦のスタメンはリカバリートレーニングを行い、それ以外の選手はインターバル走やシュート練習を実施しました。

リカバリー走を行う、植田、岳、野沢である。
GWの連戦もあとひとつ。
調子を整え、難敵・川崎を倒すことに集中したい。
強力な攻撃陣を打ち負かすことは植田に任せた。
岳が中盤を仕切り、最前線へボールを届けるのだ。
気持ちで負けることなく勝負したいところ。
土曜日の川崎戦が楽しみである。

名古屋戦レビュー

2014年05月07日 | Weblog
【J1:第12節 鹿島 vs 名古屋】レポート:出場を直訴した玉田が2得点に絡む活躍で名古屋が快勝。鹿島は早くもホームで4敗目を喫す(14.05.07)
5月6日(火) 2014 J1リーグ戦 第12節
鹿島 1 - 2 名古屋 (15:04/カシマ/15,122人)
得点者:35' 小川佳純(名古屋)、43' ダヴィ(鹿島)、54' 玉田圭司(名古屋)
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「前節の試合が終わった時点ではメンバーから外して考えていました。18人の名前を発表したときも彼の名前は入っていませんでした」
西野朗監督は、この日の殊勲者をもともと鹿島まで連れてくる意思はなかったことを明かした。しかし、「前日、本人が直訴というか『できる』と」。「彼は、制限してセカンドハーフからというタイプの選手ではないし、本人はやるということだったので、そこを尊重しました」と、考えを翻し先発での起用に踏み切った。

ケガを抱えながら出場を直訴した玉田圭司は、並々ならぬ決意でピッチに立っていた。
「今後を踏まえて今節はとても重大な試合になると感じた」
名古屋の攻撃は玉田から始まるといっても過言ではなかった。くさびのパスを受け、小川佳純や枝村匠馬と細かくパスを繋いで中央のエリアを崩していく。
35分には、右サイドの深い位置まで侵入。クロスは曽ヶ端準に弾かれたものの、それを小川が頭で押し込み先制点を呼び込む。その後、名古屋にとっては厳しい判定でPKを献上し同点に追いつかれると、後半、鹿島が攻勢に出たところを痛撃。54分、カウンターからゴール前に飛び込み決勝点を奪う活躍を見せた。

「今日に関しては、玉田選手にやられてしまった」と、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督も脱帽。
「彼が危険な選手であることは、僕は昔から対峙してきた選手ですので注意を促したのですがなかなかうまくいかず、若さと34歳の経験値の能力差が簡単に埋められませんでした。特に、カウンターを引っ張るタイミングや位置、あるいは攻撃時の彼が引き出すボールの位置というものが非常にすばらしく、やられてしまったことは認めざるをえません」
そう言って躍動したストライカーを素直に讃えた。

鹿島は、連戦の疲労を考慮したメンバー構成で名古屋を迎え撃とうとしたが、狙い通りの試合とはいかなかった。今季、リーグ戦では初先発だった梅鉢貴秀は前半41分で交代となり、大きな期待を寄せられる植田直通も名古屋のFW陣のパス回しと速さに付いていくことに集中するあまり、守備組織の連携を欠く要因となっていた。
ただ、勝点を失う結果となったが、得た経験は大きい。
「植田がもっと声を出せるようになって、俺が植田みたいに負けん気が強くなればもっとよくなる」
そう言って前を向いたのは若いDFラインをまとめる昌子源。柏戦につづき連敗となり、ホームではすでに4敗目を喫したが、第8節で神戸に負けた悔しさが次節で広島に勝つ原動力となった。すぐにやってくる次節・川崎F戦(5/10@等々力)に向け、下を向いている時間はない。

以上
2014.05.07 Reported by 田中滋


植田が声を出し、自分のメンタルがより強くなればと語る源である。
心なしかリーダーの自覚が芽生えてきたように思える。
DFの要としてこれから獅子奮迅の活躍が期待できる。
植田は成長著しく、二人のCBは日本を代表するDFとして才能を発揮していくであろう。
今はともかく経験を積み重ねていく時期であろう。
楽しみな逸材である。

名古屋戦コメント・報道

2014年05月07日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第12節


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(選手の入れ替えに関して)限られた選手層の中でチームマネージメントをしなければいけない。遠藤も怪我というわけではないが、疲労があったし、ここで無理をして本当に怪我をされては困るので、大事を取って温存した。中2日、中3日で試合がやってくるので年齢問わず、チーム全体に疲れがある。良く「ベテランの選手たちはできているのに、若い選手ができないのはなぜか」と言われるが、ベテランと言われる選手たちは疲れがあったとしても、自身のパフォーマンスをうまく維持できるだけの経験がある。若い選手は毎試合、ギリギリの部分でやっているので、精神的な疲労で体も疲れてしまう。それは仕方がないこと。
・今日は、中盤に梅鉢を入れて、柴崎、小笠原、梅鉢のトライアングルで連動して欲しかった。梅鉢にはダイナミックな部分を期待したが、早い時間帯にカードをもらったし交代させざるを得なかった。また柴崎は高い位置に入ることで、より前でボールを回せればと思った。なかなか狙い通りとはいかず、残念だったが、選手たちは一生懸命にやってくれた。
・前半、今までだとシンプルにいいリズムでできていたことができなかった。チーム全体として、前半はうまくボールを運べなかった。ボールを丁寧につないでいくのがこのチームのセオリーだが、ロングボールなどが多く、いつも違う感じになった。
・日程や選手の疲労度もチームマネージメントとしては考慮に入れないといけないが、もっと貪欲にハングリーに結果を追求しなければいけない。若いチームなので、学ばなければいけないこともたくさんある。彼らが成長していくのが楽しみだし、期待もしている。
・また相手チームのクオリティーも称えないといけない。特に玉田選手を賞賛したい。彼は危険な選手であると注意していたが、経験値を埋めることはできなかった。ゴールだけではなく、ボールを引き出す動きなどうまくやられた。また相手のDFラインも身長があり、堅固なDFラインだった。しかしもう少しやることはできた。悔いは、残っている。





【梅鉢 貴秀】
特に普段と違う指示が出ていたわけではない。後ろから攻撃陣をサポートして、ボランチの2人でバイタルエリアをケアする。玉田選手が中央を使ってくることはわかっていた。自分たちの前でボールを持たれる分には問題ないと思っていたが、くさびに入られてから、僕らが少し後手になってしまった。チーム全体のポジショニングが良くなかったし、1人ひとりがボールホルダーに寄せきれなかったというところで、余裕を持ってボールを前に運ばせてしまった。(早い段階での交代となったが)イエローカードをもらったし、チームが疲れていることはわかっていて、その中でフレッシュな状態である自分が何か違いを作れればと思っていたけれど、実力不足です。

【野沢 拓也】
連戦で結果が出ていないのは、本当に悔しい。今日も内容がどうのこうのというより、ホームで勝てなかったことが悔しい。相手が前半からポゼッションしてきて、なかなか攻めることができていなかった。自分が入ることで、うまく連携できれば良かったが、できずに終わってしまった。連戦の中で疲れているということは、本当に言い訳にならない。グラウンドに立った以上は、若いからどうのこうの、ということも関係ない。本当に、ホームで勝てないのは悔しい。今日だけじゃないけど、悔しい。

【土居 聖真】
後半はオープンな試合になって、先に点を取った方が勝つという感じだった。そこで点を取られてしまったのが苦しかった。ボランチのところや玉田選手がタメを作って、ワイドに広げるという部分をうまくやられすぎたけど、うまく耐えてもいた。チャンスらしいチャンスもあって攻め込めたが、点を取る能力が足りないだけだったかなと思う。(前半途中での交代出場となったが)出る準備はしていた。急ではあったけど、やることは変わらないと思っていた。

2014年05月06日(火)

本日行われたJ1第12節名古屋戦は1-2で負けを喫しました。

【J1:第12節 鹿島 vs 名古屋】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.05.06)
5月6日(火) 2014 J1リーグ戦 第12節
鹿島 1 - 2 名古屋 (15:04/カシマ/15,122人)
得点者:35' 小川佳純(名古屋)、43' ダヴィ(鹿島)、54' 玉田圭司(名古屋)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:2点お伺いしたいと思います。攻撃が全体的に噛み合っていなかった理由と、柴崎選手を攻撃的な位置で起用した意図と評価をお願いします。

「2つまとめてお返事します。チームマネジメントをしなければいけませんでした。我々はそんなに選手層が厚いわけではないので、いる選手でなんとかやりくりをしていかなければなりません。今日、見ての通り、遠藤選手が出場していません。疲労的なものがいろいろあり、怪我をしてからなんとかしようということを防ぐために、苦しい決断をするときが来たので、大事を取って温存することにしました。なんとか快復してもらうことを考えました。中2日、中3日で試合をやってきているわけですから、少なからず年齢問わず疲労は溜まります。ただ、一般的に連戦の中で驚かれるのは、なぜベテランがあんなに動けて、歳が半分くらいの選手は走れないんだ、ということです。ベテランというのは、疲れている中でどのように自分のパフォーマンス、サッカーを表現するのかというのが、やはり経験値で補うことができます。しかし、若い選手というのは一杯一杯の状態で、ミスしてはいけない、勝たないといけない、負けてはいけない、ボールをうまく出さないといけない、相手を見ないといけない、相手が走ってくる、といったいろいろな情報を整理しなければなりません。精神的な疲労から体力的な疲労に繋がり、どうしても余裕がなくなるのは当たり前のことであり、やむを得ないことです。気候も日程も、そういった試練というか訓練ですのでしようがないかなと思います。中盤の選手、特にサイドハーフは行ったり来たりしないといけない。特に僕が求めているサッカーのなかではかなりの運動量が要求されます。その中で良い状態、少しでも良い状態の選手をピックアップしていくことが求められます。
もうひとつ、僕の今日の選択はボランチをひとつ前に出して、梅鉢・小笠原・柴崎の三角形で中盤の構成力を高めるつもりでした。3人とも技術能力は高いですし、梅鉢選手というのはダイナミックさ、ボール奪取のアグレッシブさを持っているわけなので、そこで小笠原選手をサポートしながら構成力を高められるという狙いがありました。ただ、思ったことと実際に起きることは違うのでうまく機能しなかったし、自分の狙いとしたことができず残念でした。選手たちは、それを一生懸命やろうとしたと思います。柴崎選手がひとつ前にいることで前のためができるし、落ち着いてボールを前に運べるかな、という狙いもありました。残念ながら梅鉢選手が早い時間でイエローカードをもらってしまいました。彼の持ち味というのはボール奪取やボールに対するアグレッシブさです。そのままやり続けると2枚目のカードをもらって退場になるのではないかな、という心配があったので、特にグランパスさんの攻撃陣というのは質の高い選手がいるので、そこであまりにも釣られてしまってカードをもらって、一人少ない状況になるともっと苦しい状況になるので、柴崎選手をひとつ下げて土居選手を元のポジションに入れました。土居選手も大事をとって、少しでも調整ができればという考えで構成したのですが、ただプラン通りに行かなかったというのが事実としてあります。

あとは前半の方で、今までの試合ならシンプルに繋いで良いリズムで相手陣内にボールを運べていたのですが、特に前半はそれができていなかったかな、と思います。
チーム全体として前半はそうしたボール運びができませんでした。例えば、自分たちの特長を考えれば技術能力の高い選手が揃っています。そうするとグラウンドのボールでパスを繋いでいくのが一番のセオリーなのですが、前半はロングボールだったり、何か今までとは違う、重たそうな雰囲気でした。それは疲労から来るものなのかな、と思います。ジャイール選手とカイオ選手を入れて、スピードのある選手を入れて、少しでも前に行く推進力を持ってチーム全体を押し上げて、深さをつくる狙いがありました。ただ、カイオ選手が普段は左でプレーするんですけど、右でプレーしたことによって、ちょっとどうすればいいんだ、という迷いを持ちながらプレーしていたような気もしました。逆にジャイール選手は、もう少し存在感を示すことができるのではないかと思っていたところで、うまく期待したものが表現されませんでした。ダヴィ選手はひとりでボールと葛藤していました。ボールが弾んだり、コントロールという部分では繊細な動きが足りなかったかな、と思います。それはもしかして疲労から来るものであって、彼だけではなくどの選手も疲労のせいでうまくトラップできなかったり、ボールが足に付かなかったりということもあるので、それもサッカーかなと考えるところもあります。ただ、普段やってきた自分たちのサッカーというものがグラウンダーで慌てずに繋いで前に運んでいくというのが、なぜか浮き球やロングボールが多くなりすぎたかな、と思います。もうちょっと落ち着いて自分たちのサッカーをすることができたらよかったかな、と思います。
日程だったり、選手の疲労度も、マネジメントの中で考えなければいけませんし、加えてそこに試合となれば主審や副審も絡んできます。それが結果に影響したとは思っていませんけど、ただ、試合をやる上ではそういったことも影響してくるということもあります。残念ではありますけど。
あとは、貪欲に、ハングリーに結果を追求しなければなりません。例えば相手のFKやGKがあるとします。約2分くらい費やしていることに抗議するのはキャプテンだけで、他の選手はまったく反応を示しません。スローインが自分たちのスローインなのに、相手のスローインなのかなとボーッとしてしまうこともありました。要するに、セットプレーのところで自分たちのマイボールにできるのにボーッとしてしまっていました。当然ながら、リスタートを早くすることはレフリーがコントロールしなければいけないし、それはリーグから課せられていることです。試合となれば、それを託すのは我々監督でなく、レフリーしか早くやるのかやらないのかを託すのはレフリーしかいないと思います。ただ、そういう指摘を、レフリーに一言言うだけでも状況は変わってくるのであって、それが一人しかいないのは寂しいことです。ただ、いつもの話に戻ってしまいますが、若いチームですので勝負をする上で学ばなければいけないことが、勝負をする上ではいろいろ足りません。彼らが今後成長していくのが楽しみですし、そうなって欲しいという希望があります。忘れていけないのは、相手のメリットです。相手の攻撃の質やクオリティを讃えたいと思います。今日に関しては、玉田選手にやられてしまったと謙虚に認めざるを得ません。守備時の対応というところでは、彼が危険な選手であることは僕は昔から対峙してきた選手ですので注意を促したのですが、なかなかうまくいかず、若さと34歳の経験値の能力の差が簡単に埋められませんでした。特にカウンターを引っ張るタイミングや位置、あるいは攻撃時の彼が引き出すボールの位置というものが非常に素晴らしくやられてしまったことは認めざるをえません。彼だけでなく、他の攻撃陣も非常に素晴らしい能力を持っていますし、ボランチ2枚ともボールを落ち着かせてグラウンダーでさばいていく、繋いでいくことを徹底してやっています。あとはDFラインに関しても、身長があるDF陣だと思います。ただ、その素晴らしいDF陣に対して、正直僕は、もう少しやることができたかな、と悔いが残っています。まず自分たちがボールと仲良くすることが重要であって、ボールと戦っている状況が何度か何名の選手のなかであったので、もうちょっとそこがうまくいけば、という悔しい思いが残っています」

Q:植田選手を連続して起用していますが彼についてどう評価しているのか。あとCBは昌子選手と植田選手を続けて使っていることに対しての評価をお願いします。
「1人は19歳で1人は21歳です。まずチームを若返らせる方針でいるので、能力として身長があってスピードがあります。スピードというのはDFの選手にとって、身長以外の要素として現代サッカーにおいて非常に重要です。そのなかで彼らがいろんな形で経験を積んでいかなければなりません。我々は、時には苦い汁を飲むことになるだろうし、目をつぶらないといけないときもあると思います。しかし、だからといって全てが悪いとは思っていません。彼らが犯すミスは成長過程の中で味わうべきことであり、経験すべきことです。要は良いことだけでなく、悪いこと、悔しいことを経験しなければいけません。彼らが今後、19歳と21歳であることを考えれば、素直に吸収していけば成長する可能性が高いと思います。どうしようもないところまで行けば代えるかもしれませんが、多少の若さ故のミスはありますけど、やっていこうとする姿勢は良いものがあります。サッカー選手というのはピッチ内での練習や試合での姿勢が全てですので、本人自身が決断をすることになると思います。
2人とも課題は多くあります。試合でその課題を克服していけば、一番早く成長させることができるのではないかと思います」

以上

【J1:第12節 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(14.05.06)
●梅鉢貴秀選手(鹿島):
「特別違う指示はなかった。後ろからサポートしていく意識だった。ダブルボランチでバイタルエリアをケアするつもりだった。相手が中央を使ってくるのはスカウティングでわかっていたけど、僕らの前でやられる分には問題なかったが、楔に入った後は後手にまわってしまった。チーム全体でボールホルダーに寄せきれなかった。
(悔しい交代になったが)
カードをもらっていましたしチームは疲れているのがわかっていたので、そのなかで違いを作れればと思っていました。実力不足です」

●野沢拓也選手(鹿島):
「厳しいね。連戦とはいえ、レイソル戦から結果が出てないのは悔しい。内容どうこうよりホームで勝てなかったのが悔しい。相手にポゼッションされたところで、うちもなかなか攻められなかった。うまく連携できずに終わってしまった。連戦とはいえ、疲れとか、若いからどうのこうのとか、良いわけにならない。ホームで勝てないのは申し訳ない。
(リズムが掴めなかった?)
鹿島らしさがなく守備的になって相手にポゼッションされてしまった。後半に入って、どうしようと考えていたけれどそのまま終わってしまった」

●土居聖真選手(鹿島):
「後半はオープンな試合になって、点を取った方が活用状況だったけど、先に取られて苦しくなった。出る準備はしていた。急すぎたけどやることは変わらない。いい形で入れたかな、と思います」

[ J1:第12節 鹿島 vs 名古屋 ]

鹿島は43分にPKをダヴィ(写真)が決めて1-1と同点とした。ダヴィは今シーズン5点目となった。

玉田弾などで鹿島に競り勝った名古屋、J1通算350勝達成
14/5/6 17:10

[5.6 J1第12節 鹿島1-2名古屋 カシマ]

 名古屋グランパスが敵地で鹿島アントラーズを2-1で下した。名古屋は2戦ぶり勝利。鹿島、横浜FM、清水に続く史上4チーム目のJ1通算350勝を達成した。鹿島は2連敗となった。

 先制点は名古屋。前半35分、FW玉田圭司が右サイドから右足で上げる。GK曽ヶ端準が触るが、ファーにいたMF小川佳純がループ気味のヘディングシュートで枠内に押し込む。カバーに入ったDF昌子源もライン上で懸命のジャンプを見せるが、届かなかった。鹿島イレブンは直前のプレーでFWカイオが倒れていたことを主張したが、吉田寿光主審は得点を認めた。

 鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は前半41分にイエローカードを受けるなど動きの悪かったMF梅鉢貴秀に代えてMF土居聖真を投入。するとこの交代劇に刺激を受けたかのように、直後に鹿島に同点弾が生まれる。前半43分、クロスに飛び込んだFWダヴィがDF矢野貴章に倒されPKを獲得。これをダヴィが落ち着いて決めて同点。ファウルの場面、矢野のショルダータックルはあったが微妙な判定で、今度は名古屋にとっても不運な失点になった。

 後半に入ると、勝ち越し点は名古屋に生まれる。9分、カウンターから小川が持ち上がると、左サイドのFW松田力に展開。松田がクロスを入れると、中に走り込んだ玉田の頭にピンポイントで合い、名古屋が再びリードを奪った。

 鹿島にもチャンスはあった。後半14分のCKの場面。DF昌子源のヘディングシュートを土居が押し込みネットが揺れる。しかしこれはオフサイド判定となり、ゴールは認められなかった。

 名古屋は後半33分にMF枝村匠馬に代えて怪我で離脱していたMF田鍋陵太を復帰させる。後半アディショナルタイムにはカードを貰っていた松田に代えてMFヘジスを投入し、試合を終わらせた。

 決勝点となった場面を振り返った玉田は、「力が思ったとおりのボールをくれた。苦手なヘディングだったが決めれて良かった」と照れ笑い。「(今は)チームとして難しい状況なんでね。アウェーですけど、勝てて良かった」と勝利を喜んだ。

鹿島柴崎「内容悪すぎ」連敗で暫定3位に

鹿島MF柴崎(左から2人目)はMFジャイールとポジション取りが合わずに接触する

<J1:鹿島1-2名古屋>◇第12節◇6日◇カシマ

 2位鹿島が14位名古屋に競り負け、暫定3位に後退した。日本代表候補のボランチ柴崎岳(21)をFW登録し、トップ下で先発する奇策を打ったが、代わってボランチに入ったMF梅鉢貴秀(21)が前半41分に途中交代して頓挫。早々に本職のボランチに戻ることを余儀なくされた。

 直後の43分にFWダビ(30)がPKを獲得。自ら決めて同点に追いついたが、後半開始9分に左サイドを破られてFW玉田圭司(34)に決勝点を献上。前節3日の柏戦に続く連敗に、柴崎は「この2試合は内容が悪すぎた。個々の改善が必要。修正点を洗い出し、前を向いてやっていくしかない」と振り返った。
 [2014年5月6日20時50分]

鹿島梅鉢チャンスつかめず「実力不足」
<J1:鹿島1-2名古屋>◇第12節◇6日◇カシマ

 2位鹿島が14位名古屋に競り負け、暫定3位に後退した。リーグ戦は今季初先発のMF梅鉢貴秀(21)にとって悔しい一戦となった。

 日本代表候補のボランチ柴崎岳(21)がトップ下に入ったためボランチの出番をつかんだが、前半12分に警告を受けるなどして同41分に途中交代。勝利に貢献できず「相手に余裕を持ってボールを持たせすぎた。連戦でチームが疲れている中、フレッシュな自分が試合をつくらなければいけなかった。実力不足」と、終始うつむきながら試合の反省を口にした。
 [2014年5月6日21時46分]

鹿島連敗3位 柴崎トップ下で先発も

前半、鹿島MF柴崎(左)はMFジャイールとポジション取りが合わずに接触する

<J1:鹿島1-2名古屋>◇第12節◇6日◇カシマ

 奇策通じず、鹿島が2連敗で暫定3位に転落した。日本代表候補ボランチMF柴崎岳(21)が、FW登録トップ下で初先発。これまで試合終盤に同位置へ移るオプションはあったが、試合開始からは初めて。連戦でチームが疲弊する中、ためをつくって球を前に運べる柴崎を1列前に上げ、中盤の構成力を高めるプランだった。

 しかし崩れる。代わってボランチに今季初起用された梅鉢が、開始早々に警告を受けるなどして前半41分に交代。柴崎は本職に下がらざるを得ず「自分たちのサッカーができなかった」と言うように、リズムをつかめなかった。

 それまでは「どのポジションでも自分のスタンスは変わらない」と、持ち前の攻撃センスを発揮。前半6分に中央で球を預かると、即座に右前方のカイオへ。わずかに合わなかったもののDFとGKの間に鋭いパスを通せば、同15分と31分には浮き球で決定的なラストパス。得点を予感させる動きを連発していただけに、無念の1列後退となってしまった。
 [2014年5月7日7時54分 紙面から]

鹿島・柴崎、トップ下で先発もシュート0本「改善しないと」

名古屋に敗れ、肩を落とす鹿島イレブン=カシマ

 J1第12節第1日(6日、鹿島1-2名古屋、カシマ)連戦の疲労を考慮し、前節から3人を入れ替えて臨んだがうまく機能せず、2連敗で早くも今季5敗目。トップ下で先発した鹿島・日本代表候補のMF柴崎はシュート0本に終わり、「ここ2試合は内容が薄い。もっと個人個人で改善しないといけない」と悔やんだ。12日のブラジルW杯代表メンバー発表まで残り1試合。10日の川崎戦(等々力)で最後のアピールをする。


鹿島-名古屋 前半35分、名古屋に先制ゴールを許した鹿島・GK曽ケ端(右)ら=カシマ

(紙面から)

鹿島 大胆メンバー変更裏目 過密日程で主力温存も連敗
Jリーグ第12節 鹿島1―2名古屋 (5月6日 カシマ)

 鹿島は大胆なメンバー変更が裏目に出て2連敗となった。前節3日の柏戦から中2日の過密日程を考慮してトニーニョ・セレーゾ監督はMF土居ら主力3人を温存。リーグ6試合ぶりの出場となるMF梅鉢をボランチに起用し、日本代表候補のMF柴崎を今季初めて試合開始からトップ下に配置した。

 中盤には運動量を求められる。梅鉢と小笠原、柴崎で中盤)の構成力を高めたかった」と指揮官。しかし、梅鉢は積極的な姿勢を出せず、0―1の前半41分に慌てて土居を投入した。柴崎をボランチに下げて本来の形に戻したが、流れを引き寄せられなかった。得点はFWダヴィのPK弾のみ。柴崎は「自分たちのサッカーができなかった。ここ2試合は内容が薄い」と下位相手の取りこぼしに唇をかんだ。
[ 2014年5月7日 05:30 ]

【鹿島】柴崎、機能せず!トップ下も見せ場作れずシュート0
2014年5月7日6時0分 スポーツ報知


前半、競り合う名古屋・本多(左)と鹿島・柴崎

 ◆J1第12節 鹿島1─2名古屋(6日・カシマスタジアム)

 W杯のサプライズ代表入りを目指す鹿島のMF柴崎は、前節(3日)の柏戦に続き見せ場を作れなかった。「自分たちのサッカーができなかった。ここ2試合は内容が薄い」と悔やしそう。本職のボランチでなく、今季初めてトップ下で先発。何度かスルーパスを狙ったものの、決定機は演出できなかった。1点リードされた前半41分、MF土居が投入されてボランチに戻った。「試合をやっている以上、どこのポジションでもスタンスは変わりません」と平常心を強調した。

 今季序盤はMF小笠原とのダブルボランチでチームの快進撃を支えた。しかし、中2日、中3日の連戦が続くゴールデンウイークの過密日程に苦しんだ。トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「驚くべきはベテランが動いて、年齢が半分ぐらいの選手が走れていない」と、柴崎ら若手の運動量の少なさを指摘した。

 今季は試合途中からたびたびトップ下でも起用されており、先発でも機能すれば代表での大きなアピールになったはず。それがシュート0本に終わり、21歳の若きエース候補は「分析して修正します」と雪辱を誓った。


「試合となれば主審や副審も絡んできます」と軽くジャッジについて触れるトニーニョ・セレーゾ監督である。
「それが結果に影響したとは思っていませんけど」とは言うものの、この試合の吉田主審の判定はおかしなものの連続であったことは紛れもない事実。
これでは、チームはリズムに乗れぬもの。
自滅のように敗戦を喫した。
無念と言えよう。
過密日程が続くが、気持ちを切り替えて次戦に挑みたい。
次なる試合での勝利を期待しておる。