鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

笑顔の練習

2011年07月25日 | Weblog
【鹿島】低迷脱出へリラックス調整 
 鹿島は25日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで約2時間調整し、27日のホームG大阪戦に備えた。ここまで5勝7敗4分けの14位とまさかの低迷。だが、この日はグラウンドの選手たちに笑顔が見られるなど、リラックスした雰囲気で練習を終えた。主将のMF小笠原満男(32)は「結果が出なくて暗くなるのはよくない。たまにはリラックスしてやらないと。どんな状況だろうと、まとまらないといけない」と結束の必要性を強調した。
 [2011年7月25日21時6分]

チームは結果を出せずにおるが、雰囲気は良いとの報。
苦境な今こそ明るいチーム作りが必要と言えよう。
笑顔で練習し、勝利を引き寄せようではないか。
期待しておる。

柏戦レポート

2011年07月25日 | Weblog
【J1:第6節 柏 vs 鹿島】レポート:“柏のキング”が呼び込んだ9年ぶりの鹿島戦勝利。鹿島は決定機を逸し、7敗目を喫す。(11.07.24)
7月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第6節
柏 2 - 1 鹿島 (19:05/国立/30,807人)
得点者:33' 北嶋秀朗(柏)、57' 田代有三(鹿島)、80' レアンドロドミンゲス(柏)


これが“柏のキング”と呼ばれる由縁か。33分に高精度のクロスによって北嶋秀朗の先制弾を演出し、さらに80分には鮮やかな勝ち越しゴールを突き刺した。実にリーグ戦で9年ぶりとなる鹿島戦での勝利を呼び込んだのは、紛れもなくレアンドロ ドミンゲスの神通力が働いたからである。

前半は鹿島のペースだった。後方からのフィードに田代有三が競り勝ち、そこから流れたボールに興梠慎三が鋭利な動き出しで柏守備陣の背後を突く。しかも全体の陣形がコンパクトであるため各選手の位置取りが近く、野沢拓也、フェリペ ガブリエルもフレキシブルに攻撃に絡んだ。マークをつかみ切れない柏を尻目に、鹿島はロングフィードだけでなく小笠原満男、増田誓志が機を見て打ち込むクサビの縦パスも実に効果的だった。

20分を過ぎたあたりから、柏は鹿島の2列目やサイドバックへの対応が明確になり、セカンドボールを拾ってはレアンドロ ドミンゲスと酒井宏樹の右サイドを起点に押し返す。オズワルド オリヴェイラ監督が「柏の右サイドのクロスからのポジション取りを練習してきた」と警戒していた柏のストロングポイントである。それに加え、ポイントとなったのが岩政大樹と北嶋のマッチアップ。北嶋が岩政の死角へ入り、プルアウェイの動きなどで一瞬マークが外れるのを見抜いたレアンドロ ドミンゲスが、鹿島の急所だと言わんばかりにピンポントのパスを放つ。27分、レアンドロ ドミンゲスから北嶋へ浮き球パス。北嶋が頭で合わせ、後方に流れたボールをGK曽ヶ端準がキャッチしたこの一連のプレーの後、レアンドロ ドミンゲスが「胸でトラップしろ!」と北嶋へ強く言い放ったという。北嶋も「分かった。じゃあもっと胸トラできるボールをくれ」と要求した。そして生まれたのが6分後の先制弾だ。「注文通りのボールを出せるレアンドロはすごい」(北嶋)と舌を巻くほどの高精度のボールに、北嶋自身も岩政のマークを外し、胸でトラップした後は落ち着いてゴール左へ流し込んだ。

しかしサッカーはつくづく面白いスポーツだと思ってしまう。鹿島ペースの前半に柏が先制すれば、後半立ち上がりは柏が2度の決定機を迎える素晴らしい入り方をしたにもかかわらず、鹿島が同点ゴールを決めたのだ。しかも「鹿島は高さがあるのでセットプレーは警戒していた」(近藤直也)と、細心の注意を払っていたセットプレーから喫した失点は、鹿島が警戒していた柏の右サイドから失点を許したのにも通ずる部分がある。49分、セットプレーからフェリペ ガブリエルのシュートは左ポスト直撃。鹿島は同点のチャンスを逃したかに思えたが、57分のセットプレーでも野沢の精度の高いボールがゴール前へ入り打点の高いヘッドで合わせた田代がネットを揺らした。

田代を狙う鹿島のロングフィードはシンプルながらも効果はてき面である。60分にも空中戦で競り勝った田代の流したボールに、大迫勇也が柏のセンターバックコンビの背後を取る。大迫はうまく浮き球にタイミングを合わせ、押し込むようにヘッドでプッシュしたが、GK菅野孝憲が間一髪で食い止めた。「数多くチャンスを作れども決められなければ勝つことは難しい」とオリヴェイラ監督は決定機をことごとく逸した点について試合後に言及している。勝敗の行方を大きく左右した局面であった。

75分を経過すると水野晃樹の投入もあって柏が攻勢に出る。また、柏が攻勢に出た理由はもうひとつ。レアンドロ ドミンゲスがそれまでの右寄りのポジショニングからバイタルエリア中央に位置を移すと、ピッチ全体を使ったパス回しから、突如ギアを入れるかのようにこの背番号10へ向けた素早い縦パスが通り始めたのだ。80分、バイタルエリアに入ったレアンドロ ドミンゲスへ中島崇典がクサビの縦パスを打ち込む。柔らかなワンタッチでクルリと前を向き、次の瞬間、柏のキングは右足一閃のシュートを突き刺さした。この1点が決勝点となり、柏が2-1で鹿島を降した。

「内容的に悲観することはない」(オリヴェイラ監督)という見方に異論はない。確かに戦術的な部分では「全てが少しずつずれてミスから失点してしまった」と田代が振り返ったように若干の問題を抱えているのかもしれないが、やはり鹿島には強者の風格があり、前節の仙台戦で見せた圧力は損なわれていなかった。リーグ後半戦は、必ずや巻き返してくるはず。それだけに柏にとって価値のある一勝だったのではないだろうか。

また、柏にはこの試合でどうしても勝たねばならない理由があった。「勝って(大津)祐樹を送り出してあげたかった」(北嶋)。この日を最後に柏に別れを告げ、ドイツ1部のボルシアMGへ移籍する大津祐樹へ勝利をプレゼントしたいという全選手の強い思いが込められていたのである。長らく勝てなかった鹿島にリーグ戦9年ぶりの勝利、そして大津への餞(はなむけ)。メモリアルな一夜を終えた柏は、同勝点のまま首位・横浜FMをピタリと追走する。


以上
2011.07.24 Reported by 鈴木潤


戦術的には問題がないが、少しのズレが結果に繋がった。
確かに鹿島はチャンスを作っておったことは紛れも無い事実である。
ちょっとしたボタンの掛け違いが不幸を呼んでおる。
そこを修正することで、良い結果を引き寄せることが出来よう。
悲観して嘆くよりもスタジアムで声を出すのだ。
それが、我等に課せられた使命である。