鹿島興梠自己最多タイ今季6点目/J1
<J1:鹿島2-1神戸>◇第23節◇27日◇ホムスタ
鹿島FW興梠が自己最多に並ぶ今季6得点目で勝利に貢献した。1-1の同点に追いついた直後の後半14分、MF青木の右クロスをヘッドで押し込んだ。直前にGKの手に当たり軌道が変わったが、反射神経のよさを見せつけた。「個人のことよりチームが勝つことが大事」と話した。
[2008年8月27日22時39分]
小笠原倒された…鹿島「誤審」逆転/J1
後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島FW興梠
<J1:鹿島2-1神戸>◇第23節◇27日◇ホムスタ
劇的な勝利の興奮と判定への不満は試合後もくすぶっていた。鹿島オリベイラ監督は会見で質問が途切れると、自ら切り出した。「メディアから判定の質問が出ないのは疑問に思う。批判するのではなく、判定にミスがあったことを指摘しなければ、日本のレベル向上につながらない」。
前半37分、ゴール前でヘッドの体勢に入ったMF小笠原が後から突き飛ばされたが、PKの判定は出ない。同44分にはオフサイドの位置にいた神戸FW大久保にゴールを決められた。試合後にクラブ幹部が問題のシーンをマッチコミッショナーとVTRで検証すると、マッチコミッショナーは思わず目を背けたという。9月から、審判に集団で詰め寄る行為が懲罰対象となる。一方で、「誤審」とも言える微妙な判定がなくならない状況に、同監督は我慢できなかった。
そんな熱い思いに選手たちは結果で応えた。後半13分には途中出場のMFダニーロの突破からFWマルキーニョスが同点弾。続く1分後にはFW興梠が右クロスをヘッドで沈めて2分間で逆転した。のちにJリーグ側もPK3本分を見逃したと認めた昨年6月の大分戦ではドロー。クラブ幹部も当時「3点も見逃されたら、さすがに勝てない」と苦い思いを抱いた。
だが今回は違った。DF岩政は「判定に何を言ってもしょうがない。普通にハーフタイムを過ごしましたよ」と冷静に切り替えた。小笠原は「もっとうまく球回しできたし、スッキリ勝ちたかった」と判定への不満を後回しにした。「誤審」を乗り越えての逆転勝利は、チームの成長の証しだった。【広重竜太郎】
[2008年8月28日8時21分 紙面から]
鹿島、後半気持ち切り替えて逆転
2008.8.27 22:40
神戸-鹿島 後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠=ホムスタ【フォト】
Jリーグ1部(J1)第23節第1日(27日・国立競技場ほか=5試合)鹿島はわずか1分の間に2点を決め、逆転勝ちで連敗を免れた。後半13分に交代直後のダニーロが左サイドを巧みに突破して同点ゴールを演出。14分には相手GKが手ではじき損ねた右クロスを興梠が頭で決めた。
前半は主審の判定にいら立つ場面が多かった。37分に小笠原が倒された場面は「明らかなPK」とオリベイラ監督。44分の失点も選手とベンチはオフサイドを主張したが、認められなかった。
それでも「ハーフタイムは普通だった」と岩政が話すように、すぐに気持ちを切り替えたことが後半の逆転につながった。オリベイラ監督は「幸いうちには経験豊富な選手がそろっている」と頼もしそうに話した。
神戸-鹿島 後半 同点ゴールを決める鹿島のマルキーニョス(右)=ホームズスタジアム神戸(撮影・吉澤良太)
鹿島 マルキーニョス&興梠弾で逆転勝ち!
<神戸―鹿島>後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠
Photo By 共同
【鹿島2-1神戸】試合巧者の鹿島が逆転勝ち。0―1の後半13分にダニーロの左折り返しをマルキーニョスが左足で決めて追いつき、その1分後には青木の右クロスを興梠が頭で合わせた。神戸は前半44分に大久保が挙げた先制点を守り切れなかった。
[ 2008年08月27日 21:27 ]
後半目が覚めた!鹿島執念逆転勝ち
<神戸・鹿島>後半14分、クロスに飛び込み決勝ゴールを決める鹿島・興梠(手前右)
Photo By 共同
【鹿島2―1神戸】鹿島が今季2度目の逆転勝利を飾った。右脇腹の負傷からDF内田が5試合ぶりに先発で復帰。立ち上がりから流れをつかんだが、微妙な判定に泣かされゴールを割ることはできなかった。すると、前半44分に今度は相手有利な微妙な判定から失点。これに怒ったオリヴェイラ監督が前半終了後に主審に詰め寄る場面もあった。
それでも、その指揮官の勝利にかける執念がチーム全体に伝わった。後半13分にFWマルキーニョスが同点ゴールを決めると、その1分後にはMF青木のクロスからFW興梠が勝ち越し点を決めた。青木は「ハーフタイムに絶対に落とせないとチームが一致団結した。気持ちで勝てた試合だった」と振り返った。暫定2位に浮上し、このまま連覇へと突き進む。
[ 2008年08月28日 ]
内田復帰で鹿島2位…J1第23節
後半14分、勝ち越しゴールを決めガッツポーズの鹿島・興梠
◆J1第23節 神戸1―2鹿島(27日、ホムスタ) 日本の右サイドが戻ってきた。北京五輪1次リーグ予選のナイジェリア戦(10日)で左腹斜筋挫傷を負い、戦列を離れていた鹿島DF内田篤人(20)が神戸戦で17日ぶりに実戦復帰。前半から積極的な攻撃参加でチームの2―1の逆転勝利に貢献し、「試合勘も問題なかった。さすがに疲れたけど、体力面も大丈夫です」と復活を宣言した。
試合開始のホイッスルと同時に右サイド前線へと駆け上がると、前半だけでクロス6本を供給。同23分には右サイドからゴール左上にループ気味のシュートを狙った。後半は運動量が落ちたが、欠場中に代役を務めたMF増田のことを頭に浮かべ「自分がポンっと入って、ミスしたら申し訳ない」と最後までボールを追った。
視察に訪れた日本代表の大熊コーチは「状態はトップ(オブ)トップではないけれども、復帰戦の割には良かった」と評価。アジア最終予選、バーレーン戦への追加招集に向け合格点を与え、岡田監督にも報告する意向を示した。チームも2位浮上し、内田に笑顔が戻った。
◆誤審なんの! ○…誤審にも負けずに2位浮上だ。MF小笠原が倒されながらPKの判定が出ず、直後にオフサイドを見逃されて先制点を献上。嫌なムードが漂ったが、後半13、14分に2トップが得点を重ねた。オリヴェイラ監督は神戸広報の会見終了を遮り「ミスはミスとして議論すべきだ」と怒り心頭だった。
(2008年8月28日06時01分 スポーツ報知)
鹿島後半一気、2G
2008/08/28(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
興梠そつなし、決勝ヘッド
微妙な判定が続く中で先制点を許すなど、試合の流れが悪かった鹿島だったが、これが王者の強さか。後半13、14分に電光石火の2得点で一気に試合をひっくり返し、アウェーで貴重な勝ち点3をもぎ取った。
「見てもらえば明らか」と本山が語ったように、前半18分の興梠のゴールがオフサイド、37分にペナルティーエリア内で小笠原が倒されながらノーファウルと判定。前半は疑問符が残る判定が続いた。逆に44分、GKと1対1となった栗原が右前方に走り込んだ大久保に出したパスは、オフサイドと判定されずに、神戸の先制点が認められた。
これで、一気に雰囲気が悪くなったかに思えたが、ハーフタイムに「負けられない試合だと一致団結した」と青木。途中出場したダニーロが13分に左サイドでDFをかわし、マイナスのクロスを出すと、中央で待ち構えていたマルキーニョスが左足でネットを揺らし同点。1分後には、青木の右クロスがGKの手に触れたが、「詰めることに意味があった」という興梠が頭で押し込み一気に逆転した。
「みんなの気持ちで勝てたゲーム。逆転できたことは最近なかったので、逆転で勝てたことが大きかった」と胸を張った青木。何度も流れを失いかねない展開に、粘り強く戦った鹿島に軍配が上がった。小笠原は「こういう勝ち方の積み重ねが大きい。いい勝ち方じゃないけど」と自嘲(じちょう)気味に話したが、強さを取り戻すきっかけになったのは間違いない。Jリーグは2週間の中断に入る。9月中旬からの巻き返しに期待したい。
【写真説明】
神戸-鹿島 後半14、鹿島・興梠(左)が逆転のゴールを押し込む=ホームズスタジアム
王者動じぬ鹿島 逆境はね返す
2008.8.27 23:18
前節の名古屋戦で今季ホーム初黒星を喫した鹿島。首位から陥落して迎えたこの日も、立ち上がりから何度となく好機を作りながら得点できず、逆に前半終了間際にオフサイド気味のラストパスから先制点を奪われるイヤな展開に。しかしオリベイラ監督が「成熟した選手が多い」と評する前年王者は動じなかった。
後半13分に途中出場のダニーロが左サイドで折り返したところをマルキーニョスが決める。同点に追いつくと、直後の同14分には青木の右クロスに興梠が頭であわせて勝ち越し。わずか2分弱で立場を逆転させた。
「1点入って流れがきた。(同点となって)すぐに点が取れたのが大きい」と興梠。オリベイラ監督は「(精神的な)落ち込みがありそうなところで、それに反発してプレーできる選手がそろっている。高い知能がウチの選手にはある」と、難なく“逆境”をはね返した選手をたたえた。
もっとも、指揮官は試合後の会見で「PKの場面が何度もある。問題にしなければ日本サッカーのレベルの低下につながる」と主張。平常心を保てる“大人のチーム”で最も波が荒いのは、監督の気性かもしれない。
(北川信行)
神戸-鹿島 前半、競り合う鹿島・興梠(左)と神戸・小林=ホムスタ
神戸-鹿島 後半、クロスに飛び込み決勝ゴールを決める鹿島・興梠(手前右)=ホムスタ
興梠決勝ゴール、鹿島が神戸に逆転勝ち
神戸―鹿島、59分、鹿島・興梠(右)が頭で合わせ決勝ゴール
鹿島2―1神戸(J1=27日)――マルキーニョスの3戦連発となるゴールが鹿島に勢いを取り戻した。
試合は押し込みながらも、逆に44分に先制される嫌な展開。それでもオリヴェイラ監督は「チャンスは作れている。落ち着いていこう」と冷静だった。この言葉に反応するように58分、マルキーニョスが同点ゴール。これが効いたのか、1分後に興梠が勝ち越し弾。
リーグ連覇へ連敗は許されない中、頼りになるFWがこの日も仕事をして見せた。
(2008年8月27日23時12分 読売新聞)
途中出場で流れを一変させたダニーロにスポットが当たるかと思いきや、写真は逆転ゴールの興梠一色、報知は代表絡みで内田篤人であった。
そんな中でニッカンと報知が誤審を報じたのはメディアの真価を感じる。
この報道は検閲で真実を流さないJ'sGOALとは大違いである。
誤審は常に存在する。
それがサッカーという球技である。
しかしながら、それを少なくしようとする努力は常にすべきである。
オリヴェイラ監督はそれをして欲しいと訴えておるだけである。
なにも、小笠原満男主将が倒されたプレイだけを指しているのではないのだ。
メディアには誤審を常にチェックし、表沙汰にする義務があるのである。
その第一歩うぃお踏み出したニッカンと報知はある意味素晴らしい。
今後も続けていって欲しいものである。
<J1:鹿島2-1神戸>◇第23節◇27日◇ホムスタ
鹿島FW興梠が自己最多に並ぶ今季6得点目で勝利に貢献した。1-1の同点に追いついた直後の後半14分、MF青木の右クロスをヘッドで押し込んだ。直前にGKの手に当たり軌道が変わったが、反射神経のよさを見せつけた。「個人のことよりチームが勝つことが大事」と話した。
[2008年8月27日22時39分]
小笠原倒された…鹿島「誤審」逆転/J1
後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島FW興梠
<J1:鹿島2-1神戸>◇第23節◇27日◇ホムスタ
劇的な勝利の興奮と判定への不満は試合後もくすぶっていた。鹿島オリベイラ監督は会見で質問が途切れると、自ら切り出した。「メディアから判定の質問が出ないのは疑問に思う。批判するのではなく、判定にミスがあったことを指摘しなければ、日本のレベル向上につながらない」。
前半37分、ゴール前でヘッドの体勢に入ったMF小笠原が後から突き飛ばされたが、PKの判定は出ない。同44分にはオフサイドの位置にいた神戸FW大久保にゴールを決められた。試合後にクラブ幹部が問題のシーンをマッチコミッショナーとVTRで検証すると、マッチコミッショナーは思わず目を背けたという。9月から、審判に集団で詰め寄る行為が懲罰対象となる。一方で、「誤審」とも言える微妙な判定がなくならない状況に、同監督は我慢できなかった。
そんな熱い思いに選手たちは結果で応えた。後半13分には途中出場のMFダニーロの突破からFWマルキーニョスが同点弾。続く1分後にはFW興梠が右クロスをヘッドで沈めて2分間で逆転した。のちにJリーグ側もPK3本分を見逃したと認めた昨年6月の大分戦ではドロー。クラブ幹部も当時「3点も見逃されたら、さすがに勝てない」と苦い思いを抱いた。
だが今回は違った。DF岩政は「判定に何を言ってもしょうがない。普通にハーフタイムを過ごしましたよ」と冷静に切り替えた。小笠原は「もっとうまく球回しできたし、スッキリ勝ちたかった」と判定への不満を後回しにした。「誤審」を乗り越えての逆転勝利は、チームの成長の証しだった。【広重竜太郎】
[2008年8月28日8時21分 紙面から]
鹿島、後半気持ち切り替えて逆転
2008.8.27 22:40
神戸-鹿島 後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠=ホムスタ【フォト】
Jリーグ1部(J1)第23節第1日(27日・国立競技場ほか=5試合)鹿島はわずか1分の間に2点を決め、逆転勝ちで連敗を免れた。後半13分に交代直後のダニーロが左サイドを巧みに突破して同点ゴールを演出。14分には相手GKが手ではじき損ねた右クロスを興梠が頭で決めた。
前半は主審の判定にいら立つ場面が多かった。37分に小笠原が倒された場面は「明らかなPK」とオリベイラ監督。44分の失点も選手とベンチはオフサイドを主張したが、認められなかった。
それでも「ハーフタイムは普通だった」と岩政が話すように、すぐに気持ちを切り替えたことが後半の逆転につながった。オリベイラ監督は「幸いうちには経験豊富な選手がそろっている」と頼もしそうに話した。
神戸-鹿島 後半 同点ゴールを決める鹿島のマルキーニョス(右)=ホームズスタジアム神戸(撮影・吉澤良太)
鹿島 マルキーニョス&興梠弾で逆転勝ち!
<神戸―鹿島>後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠
Photo By 共同
【鹿島2-1神戸】試合巧者の鹿島が逆転勝ち。0―1の後半13分にダニーロの左折り返しをマルキーニョスが左足で決めて追いつき、その1分後には青木の右クロスを興梠が頭で合わせた。神戸は前半44分に大久保が挙げた先制点を守り切れなかった。
[ 2008年08月27日 21:27 ]
後半目が覚めた!鹿島執念逆転勝ち
<神戸・鹿島>後半14分、クロスに飛び込み決勝ゴールを決める鹿島・興梠(手前右)
Photo By 共同
【鹿島2―1神戸】鹿島が今季2度目の逆転勝利を飾った。右脇腹の負傷からDF内田が5試合ぶりに先発で復帰。立ち上がりから流れをつかんだが、微妙な判定に泣かされゴールを割ることはできなかった。すると、前半44分に今度は相手有利な微妙な判定から失点。これに怒ったオリヴェイラ監督が前半終了後に主審に詰め寄る場面もあった。
それでも、その指揮官の勝利にかける執念がチーム全体に伝わった。後半13分にFWマルキーニョスが同点ゴールを決めると、その1分後にはMF青木のクロスからFW興梠が勝ち越し点を決めた。青木は「ハーフタイムに絶対に落とせないとチームが一致団結した。気持ちで勝てた試合だった」と振り返った。暫定2位に浮上し、このまま連覇へと突き進む。
[ 2008年08月28日 ]
内田復帰で鹿島2位…J1第23節
後半14分、勝ち越しゴールを決めガッツポーズの鹿島・興梠
◆J1第23節 神戸1―2鹿島(27日、ホムスタ) 日本の右サイドが戻ってきた。北京五輪1次リーグ予選のナイジェリア戦(10日)で左腹斜筋挫傷を負い、戦列を離れていた鹿島DF内田篤人(20)が神戸戦で17日ぶりに実戦復帰。前半から積極的な攻撃参加でチームの2―1の逆転勝利に貢献し、「試合勘も問題なかった。さすがに疲れたけど、体力面も大丈夫です」と復活を宣言した。
試合開始のホイッスルと同時に右サイド前線へと駆け上がると、前半だけでクロス6本を供給。同23分には右サイドからゴール左上にループ気味のシュートを狙った。後半は運動量が落ちたが、欠場中に代役を務めたMF増田のことを頭に浮かべ「自分がポンっと入って、ミスしたら申し訳ない」と最後までボールを追った。
視察に訪れた日本代表の大熊コーチは「状態はトップ(オブ)トップではないけれども、復帰戦の割には良かった」と評価。アジア最終予選、バーレーン戦への追加招集に向け合格点を与え、岡田監督にも報告する意向を示した。チームも2位浮上し、内田に笑顔が戻った。
◆誤審なんの! ○…誤審にも負けずに2位浮上だ。MF小笠原が倒されながらPKの判定が出ず、直後にオフサイドを見逃されて先制点を献上。嫌なムードが漂ったが、後半13、14分に2トップが得点を重ねた。オリヴェイラ監督は神戸広報の会見終了を遮り「ミスはミスとして議論すべきだ」と怒り心頭だった。
(2008年8月28日06時01分 スポーツ報知)
鹿島後半一気、2G
2008/08/28(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
興梠そつなし、決勝ヘッド
微妙な判定が続く中で先制点を許すなど、試合の流れが悪かった鹿島だったが、これが王者の強さか。後半13、14分に電光石火の2得点で一気に試合をひっくり返し、アウェーで貴重な勝ち点3をもぎ取った。
「見てもらえば明らか」と本山が語ったように、前半18分の興梠のゴールがオフサイド、37分にペナルティーエリア内で小笠原が倒されながらノーファウルと判定。前半は疑問符が残る判定が続いた。逆に44分、GKと1対1となった栗原が右前方に走り込んだ大久保に出したパスは、オフサイドと判定されずに、神戸の先制点が認められた。
これで、一気に雰囲気が悪くなったかに思えたが、ハーフタイムに「負けられない試合だと一致団結した」と青木。途中出場したダニーロが13分に左サイドでDFをかわし、マイナスのクロスを出すと、中央で待ち構えていたマルキーニョスが左足でネットを揺らし同点。1分後には、青木の右クロスがGKの手に触れたが、「詰めることに意味があった」という興梠が頭で押し込み一気に逆転した。
「みんなの気持ちで勝てたゲーム。逆転できたことは最近なかったので、逆転で勝てたことが大きかった」と胸を張った青木。何度も流れを失いかねない展開に、粘り強く戦った鹿島に軍配が上がった。小笠原は「こういう勝ち方の積み重ねが大きい。いい勝ち方じゃないけど」と自嘲(じちょう)気味に話したが、強さを取り戻すきっかけになったのは間違いない。Jリーグは2週間の中断に入る。9月中旬からの巻き返しに期待したい。
【写真説明】
神戸-鹿島 後半14、鹿島・興梠(左)が逆転のゴールを押し込む=ホームズスタジアム
王者動じぬ鹿島 逆境はね返す
2008.8.27 23:18
前節の名古屋戦で今季ホーム初黒星を喫した鹿島。首位から陥落して迎えたこの日も、立ち上がりから何度となく好機を作りながら得点できず、逆に前半終了間際にオフサイド気味のラストパスから先制点を奪われるイヤな展開に。しかしオリベイラ監督が「成熟した選手が多い」と評する前年王者は動じなかった。
後半13分に途中出場のダニーロが左サイドで折り返したところをマルキーニョスが決める。同点に追いつくと、直後の同14分には青木の右クロスに興梠が頭であわせて勝ち越し。わずか2分弱で立場を逆転させた。
「1点入って流れがきた。(同点となって)すぐに点が取れたのが大きい」と興梠。オリベイラ監督は「(精神的な)落ち込みがありそうなところで、それに反発してプレーできる選手がそろっている。高い知能がウチの選手にはある」と、難なく“逆境”をはね返した選手をたたえた。
もっとも、指揮官は試合後の会見で「PKの場面が何度もある。問題にしなければ日本サッカーのレベルの低下につながる」と主張。平常心を保てる“大人のチーム”で最も波が荒いのは、監督の気性かもしれない。
(北川信行)
神戸-鹿島 前半、競り合う鹿島・興梠(左)と神戸・小林=ホムスタ
神戸-鹿島 後半、クロスに飛び込み決勝ゴールを決める鹿島・興梠(手前右)=ホムスタ
興梠決勝ゴール、鹿島が神戸に逆転勝ち
神戸―鹿島、59分、鹿島・興梠(右)が頭で合わせ決勝ゴール
鹿島2―1神戸(J1=27日)――マルキーニョスの3戦連発となるゴールが鹿島に勢いを取り戻した。
試合は押し込みながらも、逆に44分に先制される嫌な展開。それでもオリヴェイラ監督は「チャンスは作れている。落ち着いていこう」と冷静だった。この言葉に反応するように58分、マルキーニョスが同点ゴール。これが効いたのか、1分後に興梠が勝ち越し弾。
リーグ連覇へ連敗は許されない中、頼りになるFWがこの日も仕事をして見せた。
(2008年8月27日23時12分 読売新聞)
途中出場で流れを一変させたダニーロにスポットが当たるかと思いきや、写真は逆転ゴールの興梠一色、報知は代表絡みで内田篤人であった。
そんな中でニッカンと報知が誤審を報じたのはメディアの真価を感じる。
この報道は検閲で真実を流さないJ'sGOALとは大違いである。
誤審は常に存在する。
それがサッカーという球技である。
しかしながら、それを少なくしようとする努力は常にすべきである。
オリヴェイラ監督はそれをして欲しいと訴えておるだけである。
なにも、小笠原満男主将が倒されたプレイだけを指しているのではないのだ。
メディアには誤審を常にチェックし、表沙汰にする義務があるのである。
その第一歩うぃお踏み出したニッカンと報知はある意味素晴らしい。
今後も続けていって欲しいものである。